2012.12.25 辛子明太子
ラーメン店オープンの時に広告をうちました。
その時、広告代理店の担当の方が
化学調味料無添加という事にいったいどんな意味があるのか?
と尋ねるのです。
けっきょく私の話を鼻で笑って帰りました。
今からほんの10年ほど前の事です。

味をごまかすための化学調味料は絶対に使わない
というポリシーはそれ以前から今まで寸分も変わりません。

ただ
漠然と食べていると何がなんだか判らない
という人が大勢いるんですね。
それには
入ったものと同じメニューで無添加のものを提供する必要
があったのです。

そういう意味で無添加のラーメンはまさに合致したものでした。
そこでもうひとつ選んだのが辛子明太子です。

これはある人曰く
「日本が誇る世界3大恥食品」のうちのひとつなんだそうな。
いわずと知れた
信じられないほど大量の化学調味料まみれ
だからと言うわけです。

無添加のラーメンが本筋で
無添加の餃子と辛子明太子が両輪でした。

当時はお店でビールも出していましたからそこそこは
出ましたがどこまで解って頂いたのかは不明ですね。

お客様はラーメンのことなら恐ろしいほど沢山の意見を
お持ちですが他はついぞ聞きませんでしたから。


ところで
明太子はではどうしてそんなに大量に添加されているのでしょうか?
こちらをご覧ください
なにも脅かそうと思って書いてあるわけじゃありません。
こんなのもあります
これが恥ずかしい現実なんです。

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私が尊敬する丸元淑生先生はタラコは優れた栄養食品だから
積極的に食べた方が良いと記述されているのと
この現実とのギャップに愕然として
『よしそれなら無添加のものを出そう』として
作ったのです。

ではなぜそんなに見た目を気にして着色料などをどっさり
添加したのでしょうか?
と問う前にまず、スケトウダラの腹から出しただけの
本当の生を見た事がおありでしょうか?

こちらです。

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血管が縦横に走っています。
鶏卵などでもたまに血管が混じることがありますよね
これは親が懸命に命を繋ごうと子育てをしている最中
だからこそのいわばへその緒のようなものです。

こちらではコレを主に煮て食べます。
「き子」と書きますが「きぃこ」と発音します。

煮れば血管も気にならなくなりますが、
昔は真っ赤な「もみじ子」紅葉子が当たり前でした。
つまり血管を見えなくする必要があったんです。

血管が見えると気持ち悪いというわけです。

おかしな話です。
生き物の命を奪わなければ生きて行けないのに
それが命の証だと眼前に出されると気持ち悪がるんですね。

それでもようやく着色料を減らした薄色のものも出てきた頃
市場ではどうだったか?
真っ赤に慣らされた消費者はその薄い色のタラコを
気持ち悪がって売れ行きはさっぱりだったそうです。

これが着色料の話です。
次に防腐剤の話をしましょう。
この生のタラコ「き子」に塩を振っただけのものを
生で食べようと思いますか?

普通は嫌ですよね。

塩タラコは酒塩に漬け込むと出来上がります。
でも出来れば生で食べることはお控えいただきたいものです。
なるべくなら焼いてお召し上がりください。
近日中に発売いたします。

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一般に市販のタラコはオープン陳列台で販売されていますが
あれはあまり冷えません。
では薄塩なのに外気に触れるような販売がなされていて
なぜ腐らないのでしょうか?

それが防腐剤の効果です。
鶏卵で置き換えてみても生卵を生食できる期間が長い
と思えばいかに気持ち悪い話かということがお判り頂けるでしょう。

そのほかにも添加物がてんこ盛りなのですが、
回り道はこのくらいにして話を戻します。

本当はタラの腹から出したすぐのを用意できれば
血管から血を抜くことが出来るのですが、
北海道から来る分だけ経時とともに血が抜けにくくなっています。

それでも出来る限り血抜きして滅菌処理。

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漬け込み液は特選黒醤油。
次に水抜きをします。
こうして完成したものを冷凍保存して、
冷凍の状態で販売いたします。

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黒醤油に漬け込むので見た目は黒いですが血管は
さほどに気になりません。
着色料など不要というわけです。

冷凍保存するから防腐剤も不要です。
こうして簡単に無添加のものができます。

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無添加のタラコも辛子明太子もほとんど存在しません。
無添加と称してはいてもカツオとか昆布のエキスなどと
平気で配合しています。
ほんのまれに真面目に製造しているところでは驚くほど
高価なのが現状です。

当店ではこれを普通の価格で販売開始いたします。

100gあたり 450円

黒醤油仕込み
無添加辛子明太子

10年ぶりの復活登板です。

生き物ですから大きさは一定ではありません。
不ぞろいなので定額販売はできません。

また、これからはどんどん大きくなっていきます。
袋も大きく、ひと粒ひと粒も充実していき
つまり味わいは常に変わっていき
そうして漁期が終ればもうそれで私の仕込みも終ります。
やや、長めの期間限定とも言えますね。

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ササミジャーキーも販売するとすぐに売切れてしまいますが
こちらも
小量づつしか仕込めず、事情は同様なので売り切れ御免と
なりそうです。
在庫があるときに遭遇されましたらぜひにとおすすめ
しておきましょう。


10年前、
広告代理店の担当者が
そんなモンをいったい誰が食べに来るんだと
冷笑を浴びせた頃は

まだそんな時代だったから仕方ありませんでした。
可哀想にと同情さえしたものです。
でも時代と言うのは緩やかではありますが
確実に移ろいます。

無添加の値打ちを理解してもらえる時代になってきた
と信じたいものです。

ちなみにその代理店は今はもうありません。

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国産タラコ100%
無添加黒醤油仕込み
辛子明太子




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