片貝川の上流の沌滝(どんたき)を見に行ってきました。
ここは8号線から10分ほど南に入ったところで、
一帯にはりんご園が広がっています。
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車を降りてから15分ほど急崖を登るだけでこんな光景が
待ち受けています。
一面に苔むした大石の間を美しい水がいたるところから
流れ出てとても神秘的です。

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ところで
金の卵を産む鶏を殺すと聞けば
欲深い人は全てを失うという寓話を連想します。
少し考えれば誰でもその愚かな結末を想像できるはずです。

近代
人は幸せを求めて大都市に向かいました。
ムラは窮屈
ムラでは個性が活かせない

いっぽう
都会にはなんでもある
自由と豊かな生活は大都市にしかない

とでも言わんばかりに田舎を捨てて街へと
さながら民族大移動のように流れました。

それを受けて人口減少した地方はなんとかお金を産まないと
もっと人口流出に歯止めが掛からなくなるからと

木を伐り、山を削り、農地をつぶして巨大なレジャー施設
を建設。
立派な道路を通し、川をつぶして見た目はきれいになりました。

今、
スキー場は寂れ果て動かなくなったリフトは赤錆の塊となり
トンボの止まり木となっています。

巨大なホテルには人もなく駐車場には草が生い茂ります。

だからと言ってただやみくもに開発そのものを批判するのじゃ
ありません。
ただ
自然の魅力の伝え方や
新たな魅力の創生にやや短兵急なところがあったのじゃ
なかろうかと思うだけです。

広葉樹林には様々な生物が豊かな命を育まれていたのに
それを伐採し、杉を植林したものだから
杉は硬い地下に根を張らず柔らかな腐葉土の層にばかり
つまり、横にだけ根を伸ばし通常3年掛かる成長を1年で
育つありさまです。

生き物の育たない杉林はそれだけでも薄暗く不気味なのに
大地の守り神としての役割も果たしません。

大雨が降るといともたやすく大事な表土ごと流れ落ちます。
普通はがけ崩れが起こると木は倒れるのですが
こんな脆弱な人工杉林はまるごと木が直立したまま
ずるりと腐葉土層全部が流出するといいます。

そうなると出番だとばかりに
建設省のオエらい人達がやってきて砂防ダムを建設します。
流出後はむきだしの硬い岩盤が露出したままとなって
何十年経っても草も生えません。

まるで皆でこの国を役割分担して絞め殺そうとでも
しようとしているんでしょうか?


そんないたたまれない光景は決して珍しくはありません。
市街から30分も車を走らせればいたるところで見受けられます。
整備された道路。
新しい橋。
コンクリートで固められた河。
一見整然と整備されたように見えるその下に踏みつけられた
ものは数え切れない命です。

里山が大好きだから過多に感情移入してしまうのでしょうが

だから、
ここに来て本当に嬉しくなりました。
手付かずの自然などとは言いません。

人が草刈や崩れなどを手当しているからこそ
こうして訪れることができるのです。
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手当はするが、壊さない。

金の卵を一日に一個だけ産む鶏に餌を食わせすぎては
いけません。
ましてや腹をかっさばいては一個も得られなくなります。

きれいな水
澄んだ空気
安心に暮せる幸せな環境

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人が望む幸せはここに全てあります。
このあたり一帯の水道水は豊富な地下水が源泉で
豊かな腐葉土を経て湧き出る水はミネラルたっぷりで
とても旨い水です。

それは田畑をうるおし、沢山の生き物も育みます。
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自然の恵みを吉として欲張らない生き方を選択した
こちらの方々の知恵に敬服いたします。

私達もまた
この景色から学ぶべきことが沢山ありそうです。
山中に広がる栃林は巨大で根周りだけで背丈を越える程。

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悠久の時を想いながら
広葉樹独特の明るい木漏れ日の中を歩くと小動物にでも
なったように自分がちっぽけな存在なんだと自覚させられます。

水こそが命の源
短い時間でしたがそんな当たり前を再認識しました
四季折々の滝の姿を見に来ようと家内と話しながら帰宅。




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