最近面白い話を聞きました。
ご存知の方も多いでしょうが、改めてご紹介します。

これは「なっとう」ですね
uct 006

そして
こちらが「とうふ」です。
uct 027



実は元々の読みと意味が入れ替わっていたというのです。
漢字に置き換えてみましょう。
uct 006
「豆腐」は豆が腐ったものだから
本来は
こちらを指す言葉であった。

また
uct 027
「納豆」は豆を箱に”納めた”ものだから
本来は
こちらを指す言葉であった。

というものです。

それがいつの間にか発音の粘り感から
「とうふ」の方を「なっとう」と呼ぶようになっていった。

というのです。

なるほど!
そう言えば何故豆腐の字に「腐る」という字を当てる
のだろうか?と子供の頃に不思議だった記憶がある。
と思わず得心

しそうになりました。

それは全くの間違いなのだそうです。
詳しくはこちらをご覧ください。
納豆のwikipedia
ややこしいので説明は省きます。

このように良く出来たウソというのは
ほんの一部
「おや!そういえば!
「あ!そうだったのか!

というパーツが埋め込まれています。

結婚サギは
「心底誠実に尽くして最後の数パーセントで裏切る」
などと言われるのと似ています。


言葉遊びだけなら実害を伴いませんから罪はないですが、

数年前のことです
某食品会社が「手作り餃子」という商品を発売しました。
それだけならなんでもない事ですが
あるお店がそれを仕入れて「手作り餃子」と
品書きに載せてお店で出したのです。

そこまでを営業戦略として考えて製造販売したのなら
コロンブスの卵的な発想とも言えるでしょうが
さて、お客さんはどう思うのでしょうか?

新聞はインテリが作ってヤクザが売るとは
昔から言い古されてきた言葉ですが
こちらの自称手作り商法は残念ながらパッとしませんでした。

理由は簡単。
一軒に売り込むことに成功した営業マンは次々に声掛けを
したからたちまち広くばれてしまい
思ったほどの成績を上げられなかったという訳です。


さて、手作りというといつも話題になるのが
どこから~どこまでをそう呼ぶのが適切なのか?
という点です。

機械でほとんど製造しておいて箱詰めのみを手作業で
行なうのを手作りとはいくらなんでも呼べないでしょう?

私は手作りの概念をそんな騙しもどきや、
作り手側の事情や都合だけから語るのではなく
実際に食べる人の感性に拠るべきだと考えています。
つまり
作り手側ではなく食べる側、買う側の利益を満たすもの。
どこにでもあるモノとは違う価値観を持つもの。

というものです。

工業製品では出せない質感を持つ製品、色、風合い。

食べ物なら
ありふれてない食感、味という点です。

言葉を換えて言うなら
大量生産品よりは消費者になんらかの良い点があるモノ
とでも言いましょうか。

その反面工業化された食品には悪しき共通項が歴然と
しています。
防腐剤などの各種添加物の問題は当然として、
なにより一番の問題は平準化された味にあります。

これを「万人向けの味」などと思い込んでいる点が落とし穴なのです。

ある高名なシェフの出してくれた料理に感激した評論家が
あまりの美味しさに思わず
「どうしてこんなに美味しいんですか?」
と尋ねたところ
「う~ん  きっと万人向けじゃないからでしょうか」
と応えたという有名な話には
そこの辺りの深い真理が見えてきます。

繰り返しになりますが
「万人向け」などと安直に言われる
大量販売を前提とした味の平準化というのは
飽きやすい味となり、それは決して強みなどではありません。

言葉を換えて言うなら「並み」です。
機械成型の回転寿司や各種業務用食材を多用している
ところはその「並」をかろうじて整えようと躍起になって
それを
「手間隙かけている」と勘違いしている様にすら見えます。
まず、
その嘆かわしいレベルを自覚するところから始めるべきでしょう。
そうすればおのずと改善すべき点も見えるはずです。


美味しさとはそんな月並みな凡百のラインを
越えたところから始まるからです。

ですから私達も手作りにこだわり
原点回帰を主張しているのです。
なにもこだわっている事を売りにしているのではありません。
手間ひまを掛けて美味しい物を提供するのが
料理人として、飲食店として当然あるべき姿ですし
それがお客様の利益に合致するものだと信じているからです。

納豆と豆腐の話のように
ひねったり、小細工をわざわざ仕掛けなくても
普通に手間を惜しまずまともな仕事さえしていれば
それが味に正直に出ます。

何もしていないくせにさも何か特別な事をしているかの
ように見せかけるステイングは不要です。

そして
実際に召し上がってくださったお客様がもし、
『なるほど手作りらしい食感と味だった』と
ご納得していただけたなら冥利に尽きる幸せというものです。

tuf 031

tuf 032

tuf 033

tuf 034

ua 009

uac 003






スポンサーサイト
Secret

TrackBackURL
→http://oisiitoyama.blog96.fc2.com/tb.php/906-2409f522