ロコモティブとは機関車の事です。
機関車症候群? と聞くと意味不明ですね。
これは足腰が弱り介助を受けなければ生活できない状態を
指します。

簡単にできるロコモチエックがあります。
・片足立ちで靴下がはけない
・家の中でつまづく
・階段を手すりに頼る
・横断歩道を青信号で渡りきれない
・15分間歩き続けられない
・2Kg程度の荷物を(買い物)持ち歩けない
・家事で掃除機をかけたり、
           布団の上げ下ろしなどが出来ない

以上7項目のうちひとつでも該当すればもうそれなんだそうです。
なんだかメタボ騒動のような胡散臭い感じがしないでもありませんが、
足腰の強化維持はすこやかな暮らしを続ける為にも必要です。
せっせと歩いて足腰を鍛えたいものですね。


ところで下肢静脈瘤というのをご存知でしょうか?
下肢、ふくらはぎの血管にできるコブのことです。
妊娠、加齢、立ち仕事、遺伝などの諸理由から起こりますが、
人間が二足歩行を始めた時からの宿命ともいえるものです。

成人の6割にみられるそうですが、これ自体は決して危険ではありません。
よほどの事でもない限り手術を施す必要はありませんと
専門医も書いておられます。
ちなみに、椅子に座る生活様式の欧米人は日本人よりも
発生率は高いそうです。

危険なのが深部静脈血栓症と呼ばれるものです。
これはふくらはぎの内奥部にできるもので肺塞栓症を
起します。
血栓が剥がれて血流に乗り肺や心臓に達しショックを起すものです。
よく知られているのが
エコノミークラス症候群。
狭い飛行機や軽自動車の座席に長時間足を動かさずに
座っていると危険性がグッと高まります。

足を組みなおしたり、つま先を動かしたり、水分の補給をこまめに行なう、ゆったりとした服装。
などで予防を心掛けることが出来ます。

ここに今回の眼目があるのです。

ふくらはぎは第二の心臓とも呼ばれています。
血液は動脈で全身に運ばれますが、静脈の流れにはもう心臓
の働きは影響していません。
静脈の血流は呼吸する事で促進されているのですが、特に
足では筋肉の働き(筋ポンプ作用)が非常に重要です。

ふくらはぎの筋肉は歩いたり、足踏みしたりすることで
ギュッギュッと動き、内部の血管を圧迫することで血液を
心臓に送るのです。

私たちが普段何気なく「足腰」と口にする、その重要部分
は というとふくらはぎだったんです。

普通の下肢静脈瘤だけならあまり危険は無いと書きましたが
今回のような大震災ほどでなくとも大きな事故などに遭遇し、
どこかに避難するということが起きた時。
実は案外なトラブルに発展する事もある
ということを知っておいていただきたいのです。
これはご本人のみならず、その周囲の人も含めてです。

日本人は周囲の人を気遣いすぎ、
(もちろん美徳には違いなく、それはそれとして)
水を飲むとトイレが近くなるからと水分補給を控える人が
多いのです。

そうすると

静脈瘤があるということはそこには粘り気のある血流が
溜まりやすいということでもあります。
(うっ滞と言います)
普段の生活ー歩いたり、階段を昇ったりーなら無問題でも
周囲に気兼ねして無理やりじっとしていると
これは狭い飛行機の座席に長時間座っているのと全く同条件
になります。

下肢静脈瘤からただちに肺塞栓症になるということは
ほとんど無いといいますが、被災時には要注意
ということなのです。

昼には出来るだけ歩き回る
座っている時にはふくらはぎをマッサージする
ヒザの裏をさする、もむ
寝転がっている時にはつま先の上下運動
水分補給

などといった事を心掛けて欲しいのです。
動けない人を介助をする方もどうかそういう事を加えて
欲しいと切に願います。

災害から命からがら逃れて避難所にたどり着きながら
避難所の中で命を失う多くの人が肺塞栓症だといいます。
ふくらはぎをマッサージするだけで命が助かるなんて簡単じゃ
ないですか。

これも簡単にできるロコモケアと言えるでしょう。

もちろん被災時でなくとも普段から可愛がってあげてください
静かな働き者の”ふくらはぎ君”を









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