マヨネーズの話につなげてみます。
話は随分さかのぼり師匠のことから始めましょう。

師匠は
大酒飲みでばくち好き、短気で口が悪く、
オマケに怖い顔とほとんどいいとこ無しの誰からも恐れられる人でした。
しかし、それらの欠点を全て帳消しにするほどの恐るべき腕の良さをお持ちでした。

そんな”最後の職人”と周りから言われていた破天荒なお人柄を
語るエピソードをほんの少しだけ披露させてください。

唯一とも言える美徳が子煩悩でした。
いえ、子煩悩と言えば誤解を与えますね。
愛情の表現の仕方には色々ある  と言い換えます。

愛情過多な人だったのでしょう。

当時、小学低学年だった愛娘A子ちゃんをそれは可愛がっていました。
可愛さのあまり自分がいなくなってしまった後のことまで心配します。

『自分が死んでしまった後で一人っ子のA子はどうやって生きていけるんだろうか?』

と、いつも心にあるものですから余人の考えられない行動をとるのです。
そのひとつが博打です。
健全な普通の社会人の皆様には縁の無いお話でしょうが、
その頃はまだ職人と言うのはカタギじゃない部分があったんです。

つまり、普通のカタギの家庭じゃなかった  と聞いてください。

お父さんが家でお酒を飲みながら娘と花札博打をするのです。
しかも毎晩。
師匠はたくましい子にしたかっただけなんです。

なので勝つと掛けたものを取り上げてしまいます。
当然娘は泣いて返してくれとせがみます。
母親も(奥様)
「いい加減にしなさい!」と一緒に抗議しますが
ガンとして聞き入れません。

「実社会は厳しいんだぞ」
「勝負の世界は厳しいんだぞ」  と講釈までつく始末です。

おそらくここまでで
『なんてヤツだ!?』と充分呆れるでしょうが、
続きがあります。

お父さんが指し示す価値観を絶対的なものと信じ込んだ
A子ちゃん 恐ろしいことに学校へ花札を持って行くのです。
百戦錬磨のお父さんを相手にしていたんでは負けばかり
『よし、それなら学校の同級生達になら』  

と当然そうなります。
これも教育効果の現れとも言えますが・・

学校ではA子ちゃん無敵です。
赤子の手をひねるようなものです。
そして楽しい遊びは怖い結末を迎えます。

泣いて「返して!」とすがる同級生に
「勝負の世界は厳しいんだよ!」とやったのです。

奥様が  学校に呼び出されたのは言うまでもありません。

このどこがマヨネーズつながりなんだ?
とお思いでしょうが話は次回に続きます。






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