いつも化学調味料やアミノ酸添加を否定していると、たまに
「どうしていけないのか?」と詰問されることがあります。

もちろん世の中にはそれらを肯定する人たちがいることは知っています。
積極的に大歓迎する人たちすらいます。

ですからうかつに否定的な事をいうと肯定派からたちまち攻撃されることもあるのです。
肯定する人というのは
美味しくなるんだったらいいんじゃないか
というウソみたいに簡単な理由からそうなっています。
また、体に良いとか頭が良くなるというウソを信じ込んでる人もいまだに大勢いるようです。

そこで今回はそんな肯定派から噛み付かれやすい点からではなく視点を変えて述べてみようと思います。
味の素を摂ると~~になりますよ  では無く、

なぜわざわざ化学調味料を入れる必要があるのか?

という視点からです。

例によって舌足らずに終わる危険性をはらみつ始めてみます。
トップはお茶です。

玉露 言うまでも無く高級な緑茶です。
茶葉にはグルタミンが多く含まれて旨味の元となっています。
子供にはただ苦い味でも、オトナは苦味の中に甘味や旨味を感じます。
ただし、熱湯ではいけません。
高級な緑茶はある程度冷ましてから淹れます。
ぬるいくらいの温度が適温なんですね。

ところが、熱湯玉露というのがあります。
売り文句がまた素晴らしい!
熱湯をわざわざ冷まさなくても大丈夫!  ときてます!
要は手っ取り早く淹れられる   と言いたいのでしょう。

これに入ってるのがアミノ酸です。
何故入れる必要があるのでしょうか?

上質の茶葉にはグルタミン酸が多く含まれます。
低級になるほど少なくなります。

でも、それぞれ用途があります。名前も違います。
それよりもっと下の今までなら売り物にならない程の低級品
商品にすることを考えたエライ人がいるんでしょうね。
グルタミン酸を足してやればいいじゃないか!  と

これが正体です。
飲むと吐き気がしますが、お好きな人は「味が濃い」と喜びます。
吐き気がすると書いたことで既に伝わると思いますが、
こういう事をする事業者というのは添加する量に躊躇しません。
信じられないほど大量に加えます。

なぜならその方が「美味しい」と思ってるからです。
事実「安くて美味しければ何だっていいじゃないか」と
熱烈な支持者がいるのです。

ですからこういう話題が昇るたびに
「味を整えるために少量加えるのは仕方が無い」
という言い訳の論法はこと事業者には当てはまりません。

それと低原価、増量。



次に、あられ、かきもち、揚げ餅菓子類です。
昔、実家では駄菓子を販売していてよくサラダおかきなどを食べました。
最近ではアミノ酸混入が酷いのでほとんど食べません。

何故こんなに大量に添加する必要があるのだろうかと真剣に考えました。
たかが菓子とはいえ、その頃は日々自分の食べれるものが失われていくような
喪失感に焦っていたからです。

この手の菓子の原点は餅です。
昔は臼と杵で餅をついたものです。
つく前の蒸したもち米をつまみ食いすると美味しくて、つい食べすぎて叱られるほど
何もつけなくとも旨いものでした。
出来あがったカキモチを油で揚げたものも薄い塩味だけで素晴らしく旨いものでした。

もち米は何もつけなくともそれだけで美味しく食べれるのです。
それのどこにアミノ酸を入れなければならない理由があるというのでしょうか?

答えは米の劣悪なるのもさることながら
小麦粉を混ぜているから
です。
サクサクとした柔らかな食感を売りにしているもの
フワフワと柔らかい食感。

などと本来の餅に無かった食感を演出したもの全て
小麦粉の力を借りています。
そしてそれらにはアミノ酸混入が欠かせません。
小麦粉を揚げたものにはもち米ほどの旨味が無いからです。
それに低原価、増量。

さて次に行きましょう。
私がよく使う「ちりめんじゃこ」です。
本来は乾燥保存食でした。
ですから今でも高級品は乾燥した硬いものです。
これは上乾(じょうかん)と呼ばれます。

これの使い方はぬるま湯で柔らかく戻してから調理します。
ところが、そんな少々の手間をすら省いた手軽な(?)ものが出回り始めます。
真っ白で柔らかいものです。
イワシの稚魚が真っ白で違和感がないのでしょうか?
そして柔らかいという所に疑問を持たないのでしょうか?

柔らかいものを流通させるには問題がひとつあります。
乾燥してしまうことです。
柔らかいからこそ存在価値が(?)あるのです。(???)
ですから乾燥しないように保湿剤を与えます。

便利で無理な願望を叶えるには魔法が必要であり、
そして魔法と言うものはいつでも使った者をおとしめるという反作用を持ちます。

防腐剤というのは匂いを嗅ぐとひどい悪臭がするそうで、
防腐剤や保湿剤などを添加加工すると味が落ちます。
また最初から程度の低い物をそれ用にしているという根源的な理由
などもあり、
ここでもアミノ酸が添加されます。
最近では冷凍で流通されるようになりましたが今でも粗悪な物には添加され続けています。
こちらのほうが安くて美味しいと手に取る人がいる限り無くなりません。

お次は味噌、醤油です。
味噌醤油は何から作られるでしょうか?
大豆ですね。
原料の大豆には丸大豆と脱脂大豆とがあります。
普通の大豆と豆の絞りかすの事です。

まず、大豆を石油溶剤を加えて絞り大豆油を採ります。
これで脱脂大豆の出来上がりです。
つまり油の絞りカスが原料となっているのです。
ここから味噌や醤油用に廻ります
味噌や醤油を作るときには大豆の油分がジャマをするのでかえって好都合だと言います。

これで随分とお安く出来るようになりました。
でも大メーカーは頭がいいんですね。
もっと安く出来ないかと知恵を絞ります。

【醤油】
塩水で伸ばします。
カラメルなどで色をつけ、旨味をアミノ酸で補います。
まさに低原価、増量の追求です。

【味噌】
脱脂大豆とアミノ酸で作るだけで充分安く出来るのに
さらに頭のいい人が「ほんだし」状の核酸系旨味調味料まで加えて
さらに豆成分を薄く伸ばしもっと安くなるように作りました。
だし入り味噌 だそうです。
「ほんだし」が本物のダシなわけもないのにちゃっかり虚構に便乗しています。
まことに抜け目のない天才です。
これぞ低原価、増量の極致。

ですから
醤油、味噌になぜアミノ酸が添加されるのか?  の答えは
脱脂大豆で作りかつ、大量に伸ばす為に絶対的に旨味要素が足りないからとなります。
先ほど書いた「邪魔になる脂分がないから合理的」なる理由がうそっぱちな
証拠にそんなメーカー自身がちゃんと丸大豆醤油とか丸大豆味噌などとマトモな商品も販売しています。
論より証拠
こちらの方がより安全指向、美味、安心であると謳い
きっちり価格もお高く設定されています。
全く  「よく言うよ!」
としか言えませんね。

こうして並べるときりがありません。
酒やあらゆる加工食品が並ぶでしょう。

しかし、そこに共通する項目があるのにどうか気づいて頂きたいのです。

全て、安く上げて利幅を大きくするだけの目的から行なわれているという事です。

真っ当な醤油を作るメーカーと先ほどの”天才的な醤油”を
例にとって書きましょう。
国産の大豆を低農薬で育てる農家と契約し
一から手をかけて安全な醤油を作るとそれなりのコストが
かかりますからそれなりの価格になります。

一方”天才的な醤油”はただでさえ安いのに特売価格でさらに
安く販売され「庶民の味方」と呼ばれます。

真っ当な醤油は販路の確保すらままなりません。
高い価格なのに利幅が少ないから小売店にとってメリットが
小さいからです。

つまりタダでさえ売れ行きが良くないのに売れても利益が
あまり出ない、これじゃ置きたくないな となります。

おまけに何も知らない消費者からは価格が高めな事がさも、
悪徳でもあるかのような
白い目で見られ、残念なことに賞味期限までが短いのです。

”庶民の味方の醤油”は本日も特売の目玉商品です。
ビックリするような安値で売られます。
大量にさばけるのでメーカーの人まで派遣して販促をします。
大人気の訳はアミノ酸で整えられた万人ウケのする甘、旨。
加えてロングライフとでも言えるほどの保存性。

そして小売店が扱いたがる利幅の大きさです。
でも考えても見てください。

人を派遣して、値引きしてそれでも小売店に利益を渡せる
ほどの原価っていったい幾らなんでしょうか?
答えは
先ほどの製造工程にあります。
バカみたいに安く出来るのです。

いったいどっちが庶民の味方なんでしょうか?
バカみたいな原価で作っている割には実は法外な価格をつけている
だから大企業でいられる
だから全国のマスコミで大々的なCMを流せるほどの利益が
上がっているとは考えないのでしょうか?

真っ当な醤油に限らず正しい安全な食品を作っている人たちは
等しく苦労をしているのが現状です。

理解されない。
売れない。
コストが上がる一方。
人材がいない。
などです。

庶民の味方っていったい何でしょう?

化学調味料でごまかした味が美味しいのならそれでも結構。
でも、日本古来の本物の味にそんなものは本当に必要なんでしょうか?

朝、目覚めたら
化学調味料の入ったお茶で口をすすぎ、
化学調味料の入った味噌汁を飲み、
化学調味料の入った味付け海苔や
化学調味料の入った梅干などのおかずでご飯を食べ、

昼は少しだけ仕事から解放され
化学調味料の入った食事を摂る。

昼過ぎに
化学調味料の入ったおやつを食べて

夜に
化学調味料の入った酒と
化学調味料の入ったつまみを食べ
〆には
化学調味料の入ったラーメンを食べて帰宅。

これが”庶民”の正しい姿なんでしょうか?

それでいいんだという人には
何も言葉がありませんが、もしこれに
『そう言われてみればあんまりかも?』
と思った方にだけ続けて見ましょう。

安価な商品がアタリマエになってしまうと
確かに真っ当な商品は高く感じます。
ではもう一度考えてみてください。

なぜ安価に出来るのだろうか? と。
おそらくメーカーの言う
”大量製造、大量販売によるコスト削減”を
真に受けている人が多いのだろうと思います。

そんな事なんかありえないのです。
工業製品や機械部品ならまだしも、マトモな食材を
使っていれば多く作るほど材料費がかさみ、手間がかさむのです。
コストパフォーマンス(CP)などという言葉は食品にはなじまないのです。

大量販売による~ という口実こそが実は真っ当な商品では
ない という事なのです。
そしてそこには必ず商品たらしめるための化学調味料が
重要な位置を占めているのです。
諸悪の根源は化学調味料なのです。

徹底して化学調味料に慣れた味覚を洗い流して
原味を味わう感覚を取り戻せばいかに広範囲に及んで
味覚汚染が浸透しているかが解ります。

それらは本来不必要な味なのです。
ご飯を炊くときに味の素を入れますか?
お刺身を食べるときにわざわざ味の素を振り掛けますか?
酒の中に味の素を加えますか?

美味しいクッキーを焼き上げました。
さて食べる段になり味の素をかけますか?

砂糖や塩、味噌、醤油はそれが原点の味なるがゆえに
指先に取って嘗めると単に濃いそのものの味しかしません。

砂糖は甘く
塩は塩辛く
味噌は味噌の味
醤油は確かに醤油の味です

では化学調味料を嘗めるとどんな味がするでしょうか?

吐き気がするはずです。
これを少しだけ加えれば美味しくなるんだと思いこまされてきただけなのです。

多く入れても、ほんの少しでも
吐き気のするほどまずいものが本当の本来の味なのです。

それでもこれからもずっと添加され続けていくでしょう。

「安価でなければ売れないんだ」という呪文に憑かれている限りは
やめられません。
でもその安価にするための努力とやらがどれだけ

”食べ物の味を不味くしてきたのか


を思い返していただきたいのです。

とはいえ暗い話ばかりじゃありません。
最後に明るいきざしを一つだけ書いておきましょう。

日本酒が売れなくなって久しくなり(理由は明らかなのですが)
心ある蔵元の方々が重い腰を上げ始めています。
純米蔵といいます。

アミノ酸等を含むアルコール添加をやめて
コメだけで酒を造ることを目指し始めたのです
レシピなんて昔からあるんですから大いにやってもらいたいものです。
大歓迎いたします。












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