2011.01.21 ヤガラ
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ヤガラが上がりました。
ヤガラという名前は魚体が矢に似ていいる所からついているものです。
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この愛くるしい目からは想像できない残忍な
幼児虐待性をもつとんでもない奴です。
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この長い、大きな口を見るとガバリと開けそうですが実は
こんなにおちょぼ口なんです。
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これのどこが残虐?!と思うでしょ?
これが食わせ物なんです。
スポイト状になってるんです。

海には卵からかえったばかりの稚魚が沢山います。
孵化してから流れに乗って沖合いに出る
という所まではTVなどで紹介していますよね。

沖合いに出てから成魚になるまでには様々な苦難が続くのですが、
あたかも賽の河原の子供たちがお地蔵様のすそに隠れるように
稚魚が寄り添って隠れ棲むのが潮と潮の境目つまり潮目に漂う海藻塊。

これを「流れ藻」といいますが、この中や周りに隠れて生きているんです。

このヤガラって奴はこともあろうにそこを餌場にしてるのです。
藻の中に隠れる稚魚や小魚、小エビなどを
その長い口吻をグイッと差し込んでヒュッと吸い込んでしまいます。
長い掃除機ホースを持った吸引力抜群な魚というところですね。

どうです?
まさに幼児虐待でしょ?
進化の妙というか、神様もイタズラがお好きですね。

そんな悪い奴はやっつけてやらなくては  
と、これを見たら積極的に買い求めます。

なぜなら旨いからです。(これが本音)

ちなみにこの頭部でダシを取ると腎臓病の薬になるそうですが
私には判断できません。

物の本によると
「刺身はさほどではないが、椀種などにすると一級品の味わい」
なんだそうでして、
大変な思いまでして刺身になんかするよりも  と
今まではもっぱら天ぷらの種にばかりしていました。

ところが!!
今回お刺身にしてみたら!!

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「旨いじゃないか!」

白身なのに実に滑らかな脂が乗り、歯応えも良く
間違いなく一級品です。

本などで紹介される情報というのはどうしても
東京発に偏りがちです。
東京=築地=太平洋の魚ばかりとは言えませんが、

冬の日本海
温暖化が進み、今まで日本の誰も知らなかった美味がこっそりと育っています。
無理もありません。
こんな暖流系の魚なんてほんの数年前までは富山湾に入ってこなかったんですから。

ブリが冬の日本海に入って誰もが認める美味となるように
ヤガラもまた冬の日本海の潮にもまれて今までに無かった美味へと昇華しているのかも知れません。

心配な事も多い「温暖化」ですが
また違う意味ではこれから楽しみとも言えます。
冬の日本海の温暖化  どうなるのか解りませんが

誰も見た事の無い海になるのは間違いないようで目が離せません。


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