2011.01.08 雪の予報
数年前、東京に多めの降雪があったとき
気象庁に抗議が殺到したと聞いて大層驚きました。

確か、10cmほどの積雪予想に対して実際は20cmほどの
積雪だったかと記憶しています。

その時の気象予報士さんは雪国ではこういう非難や抗議は
絶対起こらないと言っていました。

私が思うに、雪の量の多寡よりも雪国でもないのに
(準備や装備も無いのに)
雪が積もることへの腹立ちからの多分に八つ当たり的なものだろうと。

なぜ、こんな事を言い始めたのかというと
先日の鳥取島根の大雪の時の事です。
沢山の船が一晩で沈没してしまうほどの急激な積雪でした。

決して雪に不慣れとはいえない地域でも
予想のつかないほどの大雪ではあんな事も起こるのですね。

船に大量の雪が積もることでバランスを失って転覆するのでしょうか?

でもそれなら何故途中で雪下ろしに行かなかったのだろう? と
思いますよね。
少なくとも雪国の人間なら誰しも不思議に思うところです。

そこで問題になるのが当日の積雪。
予想では50cmだったそうです。
そして実際に積もったのがなんと約90cm!

一晩で一気にほぼ一メートルの雪!
ものすごいケタです。
誰しも恐怖で震えます。
船の所有者の方々も除雪に出かけることすら適わなかったそうで、
無理も無い話です。

ちなみに、日本ってのは世界にもまれな豪雪地帯なんだそうでして
その世界最高積雪記録は新潟の一日で2mなんだそうです。

でもそれは山間部の話です。
冬、気圧が西高東低になり大陸からの冷えた空気が日本海の上を通過する時に
湯煙状態になり、それが冷たい大地山脈にぶつかって雪になる。
という原理からすると
普通は山間部は雪が多くても海岸部は雪が少ないというのが当たり前なのです。

そういう意味では今回は例外的に海岸にも大量の降雪があった  
という稀有の例となるのでしょう。


大渋滞に巻き込まれた方々も大変な苦痛だった事でしょう。
最悪の場合
死者が出た恐れすらあったかも知れません。

被害に遭われた方々には心から同情いたしますが、
ところで、
いったい気象台にどれほどの苦情が行ったのでしょうか?

それが、ネットで検索してみた限りでは
見当たらないのです。

私達雪国に住む人間は雪がヒトの思うようにならない事を知っているからなのでしょうか。
それとも単に我慢強いのでしょうか。

その頃、北陸でもかなり多目の積雪予想が出されていました。
山間部では80cm 平地では40cm との事でした。

私たちは
「話半分としても20cmは積もるかな?」
などと言っていましたが、実際にはほとんど積もりませんでした。
寒に入った今日も雪はこのようにチラホラしているだけです。
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雪はヒトの思惑になど頓着しません。

雪国ではどんなに寒くても積雪さえなければ有難いのです。

もちろんスキー場では沢山の積雪が必要ですが、
だからと言って暖冬にスキー場関係者が
「全然降らないじゃないか!」
「どうなってるんだ!」
などと抗議の声など上げません。

再び東京の話に戻ります。
やはり、数年前の2月のこと
気象台発表では6度の小春日和のはずが2.8度の寒い日になったところ
この日も苦情の電話が沢山あったそうです。

雪のない東京などから雪国を見ると
『大変だな』
『あんな所には住みたくないものだ』
などと思われるでしょうが、
案外慣れてしまうと空の事は空任せで
目の前の楽しみをエンジョイしているのです。

スキーやスノボ。
冬の味覚。
雪景色を温かく暖房を効かせた室内から眺めて楽しむ事すらも、雪国ならではの愉悦です。

そんな季節ならではの楽しみを逆に感謝しつつ、
謙虚に生きたいものです。

いや、どうか 「お前が言うな」なんて言わないでくださいね。

雪国もいいものです。
冬の北陸に遊びに来ませんか?
美味しいもの沢山ありますよ。



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