2011.01.31 お品書き
メニューの表示について考えて見ます。

一般的にはメニューやお品書き、と書かれることが多いようです。

別にそんな項目というかタイトルなど要らないようなものですが、
そこにはやはり、店主、料理人の意気込みや経営理念などが
ほのかに透けて見えてくるものがあるのです。

中国料理では「菜単」と表示されます。
単とつくからといって単品(ア・ラ・カルト)ものばかりでは
ありません。
単純にメニューと訳して構いません。

そんな項目の書き方にも色々あります。
最近はあまり目にしなくなりましたが、
「舌代」
と記すところがありました。

好みは人それぞれでしょうが、
私は書こうとは思いません。
ですが、最近この意味する所をしみじみ痛感するのです。

これこそ古い料理人の行き着くお品書きのカタチなのだろうかとさえ思います。

価格表と書くとまるで原価に対して掛け値がいくらなどと
つい余計なことを考えそうになります。
そうではなく、あくまでも舌が喜ぶ代金を申し受けます
と控えめに、しかし一定の矜持をもってきっぱりと書き記す姿さえ
想像できそうです。

そこにはケチな手間賃仕事など入り込めません。
手間代ではなく
つまりどれだけ手を掛けたかどうかなど無関係にあくまでも
舌喜ぶ美味だけを今日はこれだけご用意できました。

と そっと記してある。
という風にようやく解りかけて来ました。

こうして昔の事が少しづつ解るようになり、また一歩古い人間になって行くのでしょう。






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