梅仕事の最後は紫蘇のふりかけ作りです。
実はこちらの方が梅よりはるかに難題です。
先に書いたように梅だけなら太陽が出ていなくとも仕上げが可能です。
どうしてもというなら扇風機をあててもなんとかさまになります。
梅酢と紫蘇の互いの浸透があれば完成するからです。

ところがふりかけ作りは絶対的な太陽の強い光線と熱が必要なのです。
今年は雨の多い夏でしたからお盆にまで土用干しがずれ込み、
お店の繁忙期と重なって大変な目に遭いました。
それが終わってやっとふりかけ作りにかかれるのです。

梅のタルから紫蘇を取り出して干す。

普通はそれだけで記述は終りです。
本というのはなべて簡潔に書かねばあまりに煩雑な手順をそのまま書くと誰も手を出さなくなると心配しているのでしょうか?
詳細な手仕事が必ずあるのに誰もそういう事には触れたがりません。

裁縫や大工仕事その他、なんでも手仕事には書かれていないコツや要領のようなものが沢山あるのです。
そういう事を本が伝えてくれないならこのようなブログも少しは誰かの役に立てるかも知れませんね。

紫蘇を取り出したら絞ります。
ここが鍵です。
早く干し上げたい、今年のような熱くない夏は特に早い乾燥をと
誰もが望みます。
普通でも、タダでさえ炎天下の作業はつらいのです。
ですから固く、きつく絞ります。

それが間違いです。

そうすると紫蘇の味しかしないふりかけになります。
『え!?紫蘇だからそれでいいんじゃないの?』
と思った方は残念ながら美味の壺を見落としています。

せっかく梅酢と紫蘇の交互浸透が完了したものから片方を追い出してしまったら何にもなりません。
そっと、ゆるく絞るだけで干すのです。
ザルに新聞紙を広げ、その上に並べて干します。
最初はビショビショに濡れます。
ですから乾燥させるのに梅などとは比較にならない時間が要るのです。

乾燥したら手で揉み解して密封保存します。
乾燥剤を同封しておくと数年は香りも持ちます。
梅酢と紫蘇の風味の美味しいふりかけに仕上がります。

子供の頃にこの美味しい味を知ってしまうと大人になっても忘れられません。
しかし、自分で作るヒマが無いという人は市販品で間に合わせるしかありません。
全国版のM食品の「ゆかり」が有名でどこでも手に入ります。
先日も市場調査で大型スーパーでチェックしてきました。
わずか26g入りで138円です。

これが高価なのか安価なのかは解りません。
ただ、昔懐かしい味を求めてこれを食べても失望させられます。

なぜかほとんどの人は最後まで使い切ることすら出来ません。
次回はその辺を暴きつつ、なぜ私が美味こそこの国を救う手立てだと叫ぶのかを書いてみます。


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