2009.02.23 全国共通




全国共通
私達はどういうわけかこの言葉に弱い。
なぜか問答無用に「良いもの」と安易に受け入れてしまう。
猫が目の前を転がるボールを見ると反射的に追うのに似ている。

息子が小児喘息を患っていた頃、郷里の友人の家に遊びに行った事があります。
彼は郷里にとどまり奥さんと寿司店を営んでおり子供二人を育てていました。
自宅のすぐ目の前は海
いかにも能登内湾らしい、静かな平らかな海が広がっています。
そこは幹線道路から外れたきれいな空気の静かな田園地帯です。

あまりにその素晴らしい環境をうらやんでつい
「あぁ うちの子もここなら喘息が治るだろうか?」 と口に出しました。
すると
「何を言っとるやら、うちの子も二人とも喘息だよ」 と答えが返ってきたのです。

日頃から一体何が原因で発病したのか? と疑問に思っていました。
世間のほとんどの親達と同じように自分達の責任だと苛んでもいました。

でも、このときに漠然と「何かが違う」と疑念が起こったのです。

それからそこの所にアンテナを張っていると色々な基礎情報が入ってきます。
喘息になった我が子の為に北海道移住をした一家に思ったほどの成果が得られない とか
その北海道ででも喘息の児童がすでに沢山居ること や
南の離島に住む子供でも喘息児がいる 事等です。

全国に共通するファクターはなんなんでしょう?
海辺には潮風、山あいには谷風が渡り
島には魚が豊富にあり、山郷には野菜が豊かです。
そんな恵まれた環境の中でも喘息が在るのです。
病は都市居住者だけのものでは無いとなると
大都市だけの環境の悪さゆえでは無さそうです。

ー共通するもの 共通の敵 違う生活区域の中で等しく皆が持つものー

空気?  まるで違います。 大まかな意味では同じですが汚染度は雲泥の違いです。
南の離島と京浜工業地帯の中の住宅地と同じではありませんね。

水? これも違います。
確かに地下水の汚染は進んでいるそうですが、田舎と大都市とでは水質には明らかな相違がある事は誰しも認めざるを得ない所です。

衣食住 のうち建築関係に携わる人は建材が と指摘されるかもしれません。
あるいは、いや衣服に原因がある という人もいらっしゃるかもしれません。

でも、私は「食」がそこに当てはまるピースだと考えました。
新鮮な魚をどう調理するでしょうか?
お刺身、煮魚、揚げ物、シチュー、グラタン、、、、
新鮮な野菜をどう調理するでしょうか?
サラダ、お浸し、煮物、揚げ物、漬物、シチュー、グラタン、、、

共通項は調味料、あるいはそれに類するもの
油脂、塩、醤油、ソース、砂糖、
シチューの素、グラタンの素、カレールーなどを始めとする各種インスタント食品のいわゆる「便利な素」
それに冷凍惣菜やインスタント食品などの「便利な食品」です。

これらが恐ろしい事に全国津図浦々にほぼ完璧に浸透しているのです。
そして国民全てこの味覚にどっぷりと浸かっているのです。

新鮮な魚をクリームシチューで調理する海辺の家があるその時
山里では同じシチューの素で新鮮な野菜を煮込んでいるのです。

キーワードは全国共通のメーカー品です。
昔は醤油も放っておけばカビが生えたんだと言っても知らない世代が増えました。

かつては山間部に行ったら雑貨屋さんをのぞき、海辺の町に行ったら魚屋さんをのぞくのが大好きでした。
その地ならではの産物が並んでました。
今はもうしません。
そんなお店は無くなってしまいスーパーやコンビニばかりになりました。
そして並んでる商品はどこも判で押したように同じ物ばかりだからです。

郷里に「ワラビ採り」に行った時の事です。
沢山ワラビを採った帰りに能登の魚をと思いスーパーに入りました。
そこにはロシア産の真っ青に着色したワラビが沢山陳列されていたのです。
これが「売れ筋」なのでしょう。
背筋が寒くなりました。

「売れ筋」を確保し利益を沢山上げたところがマスメディアを通して広告を出し、さらに大量に販売をする。
そんな膨大な原料が一体どこから来るのか私達は何も知らぬまま
皆が買ってるから とか
TVでCMしてる大手の商品だから と 安心して手に取ります。

そんな大手のメーカー品全てがダメとは言いません。
でも、手に取ったら裏も見てください。
家庭の台所に無いものが書いてあったら買わないほうがいい そうです。
どうしても他にないのならせめて内容書きの少ないものを選びなさい とも聞きます。

どうやら私達は知らぬ間に添加物を摂らされ過ぎているようです。
一説によると平均的日本人で年間バレーボール大程の量を摂っているとか、。

有吉佐和子女史が著書「複合汚染」で書いたまさにその世界が現実に周りに広がっているんです。
もはや小児喘息との関連性だけを疑うというレベルですらありません!
それらをもたらすものが全国共通の大メーカー品なのです。
はるか遠くの工場で作った食べ物が全国津図浦々に届けられている事に
「そう言えば変なのかな?」
と考えて見てください。

味噌を例に取りましょう。
かつてはどこの家庭でも自家製が当たりまえでした。
それが不可能になれば我が町の味噌屋さんがありました。
そこが無くなれば隣町の味噌屋さんがあったのです。
いまはその存続すら危うくなってきています。
原料の怪しい密封袋の味噌が全国に並ぶようになり人はそれを手にとります。
「サバの味噌煮の素」なるものまで販売されています。
何ヶ月、何年経っても腐らない、味の変化もしないそんな便利な味噌を選択するようになって来ています。
賞味期限が切れてもほとんど味の劣化は起こらないって不気味じゃありませんか?

醤油、パン、ハム、ソーセージ全てそんな加工品に頼る食生活になってしまっているのです。

ドイツにはそんなメーカーが存在しないと聞いてはいましたが確認は出来ていませんでした。
先日幸い巡り合った方がドイツ在住経験のある方で話を伺えました。

大手の「ネスレ」などの製品はあるんだそうです。
しかし、ほとんどの人は買わない。
その街のちゃんとした製品を作っている所で買えば安心だからです。
「どこか遠くの工場で作ったものを時間とエネルギーを費やしてわざわざ運んできてしかも安価なんだって?
そりゃおかしいだろう?
何?しかも日持ちが良い?ワシャ気持ちが悪いワイ」


私達はもう少しだけ日常の足元を見つめなおす必要がありそうだと思いませんか?
このテーマでは繰り返しほじくり返しつつ粘着していき、答えと原点を探りたいと思います。

全国共通
私達はどういうわけかこの言葉に弱い。
なぜか問答無用に正しく皆に評価されたものと安易に受け入れてしまう。
猫が目の前を転がるボールに反射的に釣られてしまうのに似ている。






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