このお酒をご覧ください。

IMG_5552.jpg知る人ぞ知る名酒。
「住吉」です。
銀と金があります。
それぞれ金住吉、銀住吉と呼ばれ熱烈なフアンがいます。

辛口できりりとした味わいです。
でも、最近まで随分とご無沙汰をしていました。

化学調味料を受け付けなくなった始めのころ、
ある有名なお酒を飲んだらはっきりとその嫌な味を認識できたのです。
全ての本醸造酒がそうだとは言いません。
でも、その有名なお酒だけが特別な訳でもないのです。

大量の水で伸ばして、アルコールを添加します。
でもそれだけじゃ米の旨みがありませんから美味しいお酒にはなりませんね。

ここで登場する強い味方が「アミノ酸等」と表示される「複合調味料」です。

この世界では最大のA社。
噂では世界中の美味しい味を粉末で再現できる と豪語するそうです。

お米の持っている多種のアミノ酸を合成できるのです。
その中に普通の化学調味料も含まれます。

「ちょっと待った! そんな事はどこにも書いて無いよ!」


とおっしゃる方もいそうですね。
醸造アルコールの方に加えておけばそれらの表示義務は発生しないのです。
キャリーオーバーと呼ばれます。
もちろん、全ての酒蔵がそんなアミノ酸等なんてものに頼ってる所ばかりじゃありません。

本醸造酒でも美味しくて正しいものは沢山あります。
この住吉もそうです。
でも、ついにここでも純米酒をこうして出してきました!
(西長江のリカー小林さんで好評販売につき来月の入荷待ちです)
(Tel.076-423-1956)


恥ずかしながら私は長い間日本酒の美味しさを判らずに、いえ知らずに生きてきました。
それを私なんかより随分と若いgskierさんに教わりました。

二日酔いをする、悪酔いをする、酔い心地が悪い、などの理由から避けていた私に
「良いお酒はそんな事はありません」と
新しい世界を見せてもらえたのです。


「飽食の時代」と長らく言われ続けてきました。
「飽食」を溢れかえる食品と捕らえがちですが私は解釈が違います。

美味しいご飯は毎日食べても飽きません。
しかし、低レベルのお寿司屋さんや一部の弁当屋さんでは炊飯添加剤を混入していて
そんなご飯はすぐに食べ続けられなくなります。
食後、胸から腹にかけて膨満感に襲われて気持ち悪くなるからです。

もちろん、業者は不味くしようと思って入れているわけではありません。
むしろ、美味しくしようと思って添加します。
化学調味料と根源は同じですね。

問題は 美味しくないお米を用意しているから

です。
簡にして潔。
不味いものを美味しくする には魔法でも使うしかありません。
まさしく便利な「魔法の粉」に頼ると   「飽きる」のです。

マクベスに出てくる魔女達の「悪魔のささやき」のようではありませんか!
シェィクスピアをパクッて台詞をあてはめてみましょうか?
「極北の氷山でも溶けない限り絶対大丈夫だよ 今の内にたんと儲けなさい」

いえ、温暖化と化学調味料とには因果関係はありませんが。

動くはずの無い山が動いてマクベスは滅びます。
氷が現実に溶け始めているのにまだアミノ酸等に頼り続けるのでしょうか?

さて、飽食に話を戻しましょう。
うどん、蕎麦が売れなくなっているそうです。
本当でしょうか?
実際は食堂系のうどん、蕎麦が飽きられてきているだけでちゃんとしたうどん、蕎麦に消費者の需要がシフトしているだけです。
茹で置きを温めるだけ、酷いのになると業務用のダシをかける。
アミノ酸等に依拠した既製品を具に乗せる。
そんな物は飽きられて当然でしょう。

漬物が売れなくなっているそうです。
アミノ酸等を大量に添加し、外国産の材料を
「消費者の好む味」に便利に整えた物 は飽きるというより若い世代ははなっから受け付けません。
でも、私の店では少しだけ良い塩で漬けています。
たったそれだけで若い世代も喜んで食べてくれます。
販売不振を嘆く漬物業界の人たちは自分達の商品を実際食べなさいよ と。
毎日食べ続ければ答えはすぐに出るはずです。

不振な業界はこの他にも沢山あります。
「資本主義社会なんだから利益追求して何が悪い」とか
「本物は作れますよ でもお高くなりますよ  絵文字名を入力してください絵文字名を入力してください
などと言ってる所なんかどうでもいいですが、
家業として頑張っているところにこそ復活してもらいたいのです。

私の小さな店で中国料理店とラーメン店とで計15年ほど化学調味料を使わない仕事をしてきました。
原点回帰はそれこそ海図もコンパスも無い暗夜航路でした。
一冊数万円もする専門書ですら平気で化学調味料云々とレシピ指定しているのです。

しょうがありませんが全て手探りでした。

でも、生き残りや復活を目指すのなら原点回帰しかありません。
小さな所ほど簡単にできるはずです。
大規模な所ほど困難なはずなのにとっくにその為のノウハウを取得しています。
私はそれを10年以上前から言い続けていますが誰も耳を貸しませんでした。

最近ではコンビニですらこちらに舵を切って来ています。
大手がいよいよそうなると零細な所はなにで闘えますか?
消費者の望まないものでは闘えるはずもないではありませんか?。

幸い、昔ながらの商品を扱う業界には水先案内人がいます。
昔ながらのレシピです。
私なんかのような小さい店よりはるかに膨大な資金を動かす酒蔵でさえ勇気を持って取り組み始めているのです。
大変な苦労が伴うだろうと思われます。

でも、食糧危機が忍び寄ってきている今こそ。
次の時代を見据える為にこそ今、原点回帰を為さねばならないのです。

久しぶりに飲む「住吉」の「純米」 はどっしりとした美味しいお酒でした。
「こんな美味しいお酒が飲めるうちはまだまだ日本は大丈夫」
 と勇気と元気が出ました。




   WATTATA(河を渡った)♪        忌野清四郎
 
 俺は河を渡った (渡った)
 暗い夜の河を 渡った (河を渡った)
 
 泥水を飲んで
 おぼれそうになって
 助けられたりして
 そう 俺は河を渡った

   

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