ラーメン特集(笑)もこれが最後です。
今回は指宿に宿をとったので鹿児島県でも南部が中心になりましたが、とても収穫の多い数日でした。

ちなみにここは「砂蒸し風呂」で有名。
「いぶすき」という地名は湯が豊かな宿 「湯豊宿(ゆぶすく)」が語源なのだとか。
ひと頃は新婚旅行のメッカでしたが最近は安価な海外旅行に押されて静かになってきているそうです。
今年はNHKの大河ドラマのおかげで賑わっていました。

生憎私は忙しい時間帯の放映なので見たことがありません。
それを伝えると『じゃいったい何しに来たの?』とでも言いたげな顔をされるのには参りました。

ホテルの傍に静かなラーメン屋さんがありました。
IMG_7140.jpgあまりにも何気ない風情でしたのでカメラを持たずに入店してしまい、大いに後悔。豆7
ここに核心が待っていたのです。

まず、時間が半端だったせいもあってか店内は明かりが灯ってません。
カウンターや店内も雑然としています。
『しまった』と内心思いました。
失礼を承知で書きますがこういう場合はほぼ「はずれ」のパターンだからです。

ところが結果は大満足。
おまけにいろいろとお話まで聞かせて頂けました。

ここに来るまで鹿児島はかつお節の本場だから上手に使いこなしているのかと漠然と思っていました。
それにしては節系はあまり感じないので釈然としなかったのです。

ここでは100円増しでWスープにしてもらえます。
濃厚な味です。
決してしつこくありません。
しつこい味と濃厚な味とは違うということが良く解ります。
色白美人な麺はここも同じ。
チャーシューも美味しくいただけました。

ほんのわずかに微量な化学調味料の味がしますが美味しく食べれます。
これが私にとっては不思議でしょうがありません。

店主さんと話が弾みました。
実際、化学調味料はほんの微量しか入れないそうです。
魚貝系スープを出す店はほとんど無い事など沢山のヒントをもらって来ました。

そして夜。
決定的な一杯を食べました。
ただし和食店で です。
IMG_7219.jpg「しんさく」さんです。

もちろんラーメンではありません。
その前にここ鹿児島では郷土料理が美味しいのでさらっとご紹介しましょう。
1にさつまあげ(現地ではつきあげ)
2にキビナゴ(酢味噌つきのお刺身)
3にとんこつ
4に酒寿司と続きます。
この3のとんこつというのは豚骨スープのことではなくスペアリブ
(骨付きばら肉)の煮込みですが詳しくはまた機会を改めます。

〆に食べた鶏にゅうめんがこれです。
IMG_7146.jpgこれが旨い!
かつお出しと鶏スープのがつんと来るぶ厚いスープ!
鹿児島の美味しい歯応えの良い鶏肉。
小ぶりの丼がとても贅沢な一杯に思えて両手で捧げて飲みました。
そして白い麺。
デジャブのような光景ではありませんか!

ここまで読んでいただいた方にはもうお解かりですね。
こむらさきから始まった今回のラーメン巡りはこの和食店のにゅうめんで完結をしたのです。
まるで起承転結のドラマを見る想いでした。
その間若い料理人や熟練のベテランが入れ替わり現れますがまるで韻を踏むように白い麺が登場します。

上質な肉には上質な骨があります。
いい骨、ガラからはいいスープが取れます。
当然の帰結ですね。
化学調味料なんか入れなくてもとっくに美味しい材料がここには既に在ったんです。
それに、かつお節をはじめとした新鮮な魚貝に恵まれているこの地の人たちはあくどいアミノ酸味を好まないのです。

なんと簡単であっけない結末でしょうか?
なにも特殊な技なんかありませんでした。
でもそれがしみじみと滋味深い美味しさをもたらしてくれるのです。
幸せにしてくれる食べ物の力を再発見させてもらいました。
鹿児島は力みなぎる食材の宝庫です。
感動しました。





スポンサーサイト
Secret

TrackBackURL
→http://oisiitoyama.blog96.fc2.com/tb.php/388-11e89988