考えてみたらラーメン店主のブログなのにほとんどラーメンの話が出てませんね。
今回はやっとそれらしくなりそうです。

人の仕事をとやかく語るのはどこか気が進まないものですがそれは批判の場合であって、
鹿児島のラーメンには大いに語りたい魅力がいっぱいで、
是非、語りたい!いや「俺にも言わせろ!」といったところです。

まず、その前に私は常々化学調味料をプロが使う事に対し批判的なスタンスを取っている事を改めて明言しておきます。
そして使用される場合は大抵大量に投入されると明言してきました。
いやしくもプロが言い訳で口にする「味を整える程度」なる常套句をはなから嘲笑してきました。

ここで前言を撤回させていただきます。
本当にほんの少量だけで「まとめた」美味しいラーメンがここ鹿児島には在るのです。
しかも至る所に。

行ったら必ず入店するところがあります。
ここは船員の頃から必ず行きます。

鹿児島市天文館の「こむらさき」です。
熊本にある同名店が有名ですが鹿児島とは違うはずです。
天文館は全国的にみても劣らない程のラーメン大激戦区で至る所に軒を連ねて有名店が繁盛していますがここはその中でも別格。

地元の人たちでも辛口の批評をする人は「あれはラーメンじゃない」などと語りますが、
ずばりはっきりと言ってラーメンではありません。
台湾料理です。
しかし、鹿児島ラーメンのルーツの一端でもあります。
絶対外せないお店だと言えます。

その昔、台湾の料理人に習った味をず~っと維持、守りぬいてきたそうです。
つまり、まだ化学調味料が超高価だった頃の仕事な訳です。
なんと素晴らしい事でしょうか!!
とても微量の化学調味料しか感じません。
普通なら例えほんの少しでもその味を感じたらもう食べれないのにここでは平気で食べれるのです。
材料のバランスが良い証です。

このお店が鹿児島ラーメンに与えた影響はとても大きいのですがそれはさておき、さっそく入店してみましょう。

食券を購入してから席につきますが撮影の許可を求めると
「私も撮っていいよ!」(笑)
このノリが南国です。

IMG_7107.jpgはい、のっけからこれです。
鹿児島では漬物が突き出しのように付いてきます。
緑茶まで出てくるところもあるそうです。



IMG_7108.jpg熟練のお母さんが乾麺のように見える細麺を大量にまとめて大釜に投入します。
結構なゆで時間がかかりますから相当コシの強い麺なんですね。



IMG_7110.jpg
大盛りを含めて23杯の丼に麺を揚げていきます。
普通の中華麺ならこれだけで伸びてしまいます。
しかも細麺は絡んでいるので左端の男性が量を微調整までしています。

珍しいのはここからです。
その上からタレを入れ、チャーシューと茹でた千キャベツの具を乗せ、最後に
IMG_7112.jpgスープをかけて供します。
「下からよく混ぜて食べてください」
と告げられます。



IMG_7111.jpg

さあ来ました!
お待ちかねです。
作業手順を息を詰めるように眺めていた客がいっせいに食べ始めます。
IMG_7114.jpgストレートの色白美人。
一見ビーフンのように見えますが国内産小麦粉を使用した中華麺です。
鹿児島ではこのタイプの麺が多いです。
口当たりはツルツルと滑らかでコシがあります。
ただし普通の中華麺とは食感はぜんぜん違います。
そうめんの強いもの と例えましょうか?

非常に美味しいのですがこの食感を受け入れられない人がいるのも事実です。
スープは豚骨ですが博多などに比べるとあっさりとしていながらコクは十分にありとても美味しいスープです。
肉は鹿児島黒豚を煮込んだもの。

もう一方の雄「ラーメン鷹」などでもそうですが
鹿児島ではとにかくチャーシューが旨い!

最近では九州といえば宮崎がマスコミを賑わしていますがここ鹿児島県は畜産王国で名を轟かせています。
牛、豚、鶏となんでも旨い。
ということは良質のガラ類が在る  ということなんです。
ですから化学調味料に頼らなくても美味しいスープに仕上がる という訳です。


しかし、頑固者の薩摩っぽは人と同じことをするのが大嫌い。
それで鹿児島ラーメンの特徴はこれだ!と言えるような目立った共通項がありません。
そんな物は無くたっていい とは言いませんが少なくとも化学調味料に寄りかかりすぎている昨今のラーメンよりは数段次元の高いお仕事があるんです
もっと胸を張って全国に向けて声を大にして自慢しても良いんじゃないかと思います。

さて鹿児島ラーメンの奥深さを求めて、まだまだ行きますよ。










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