世界で最も多く食べられている芋がヤムイモなんだそうです。
世界中に自生しているから様々に利用されているんですね。
日本でいうなら自然薯です。
毎年秋にはこの山菜の王様を掘りに山に入りますが昨年はとうとう行けずじまいでした。

普通秋の紅葉を見ると『あぁ美しい』と思う方がほとんどでしょうが、
私は『あ!そろそろ行かないと』と焦ります。
というのも山芋の葉が紅葉するとツルを見つけやすくなりますが、落葉してしまうとツルが接地部から離れてしまいどこにあるのか判らなくなるからです。

ですからそろそろ山に入り太いツルを見つけたら自分だけに判る目印を付けておかなければいけません。
そうすれば雪が積もるまで、いえ雪さえ溶ければ早春にだって掘れるのです。

先日のやまかけに使った芋について書こうと思っていたらつい話が逸れて行ってしまいました。
まず、これをご覧ください。
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左が丸いも、右が長芋です。
つくねいもや大和芋など色々な呼び名があり詳しくは判らないほどです。
丸いもが市場価格でKgあたり約2,000円、長いもが約400円 実に4倍の価格差です。
乳児の頭大のこれでちょうど1Kgでしたから一個2,000円(加賀 山の芋)
長芋約35cmで一本350円(青森産)
ともに保存の為にオガクズにまみれています。

この価格差がきっぱり味の違い、粘りの差です。
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持ち重りのする丸いもを切ると、きめが細かくてみっちりとしています。
粘りもほどよくおろし金にぴったりくっつきそうです。
おろしたトロロは箸で掴めそうな感じです。
IMG_6830.jpg IMG_6832.jpg
いっぽう長芋はおろした端からサラサラと水のように流れ落ちます。
丸いも1/4と長芋一本をよく混ぜ合わせてこの日のお昼に使う分にします。
きっちり価格差と比率がおんなじでしょう?
市場価格ってのはうまく出来上がってるものですね 

この水分の違いがもちろん粘りの違いなわけですが、
何故こんなにも違うのか?

栽培方法の違いによるものです。
例えば長芋をお手軽に家庭で作ろうとすると塩ビパイプ栽培法があります。
太目の塩ビ管に土を詰めて種芋を上部に植えて斜めに立てかけて置きます。
上に化成肥料をたっぷりと置いて育てれば一年で見た目立派なサラサラ長芋になります。

ところが肥料を少なくすると2年かかってやっと一人前になり、水分の少ない粘りの強い長芋に育つのです。

ですから自然薯を掘るのも場所選びがとても重要です。
上等なものは箸で一塊になって持ち上がります。
堅くて掘りにくい土壌の所で堀上げたものです。
こういうものをトロロにするときにはダシを沢山入れないと固すぎます。
それでダシをたっぷり加えて美味になります。

柔らかい砂地で簡単に掘るものはやはり柔らかくて水気の多いサラサラトロロになります。

たかが、トロロと言えども理想を追うと手間がかかりますが
日々楽しんでこなしたいものです。
そろそろ(山芋の)紅葉が始まりそう。









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