ネマガリタケをご存知でしょうか?
スーパーなどでは細竹と表示して中国産が市販されています。
正確には笹竹の類です。

少なくとも日本に自生するタケノコは全て可食ですがその中でもこれは絶品です。
国産ものはまるで歯応えが違います。
シャキシャキとクキクキという食感でまるで口中を洗うがごとく不思議な感覚と甘み 旨さが同居しています。
他の笹竹類には無い味わいで珍重されるゆえんです。

富山県はネマガリタケの分布上でほぼ南限にあたり比較的高地に行かねば採れませんが、以北では普通に採れ東北まで行くとこれしか無いのだそうです。
富山県ではこれをススタケと呼びます。
趣味人が喜ぶ囲炉裏で燻された天井の竹のことではありません。

美味しいススタケですが困ったことに分布地帯と熊の生息地帯が完全に一致しています。
なぜならこの時期これが彼らの主食だからです。
大好物なのです。
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これは細いものですが太いものの採れる良い場所ほど遭遇する度合いは増えます。
ですから御馴染みの爆竹を炸裂させてから藪の中に入ります。
藪の中は雪で押し倒されたネマガリタケがそれでも上に向かおうと湾曲していて折り重なり、大変歩きづらいのです。
でもタイミングさえ合えば大量に採れるので重労働であっても楽しい山菜取りです。

孟宗竹のような掘り起こす手間もいりません。
根元からポキリと折るだけです。
淡竹(ハチク)を採るときの目を突くような激しい藪に比べればまだマシとも言えます。
因みに家内はススタケ採りは楽しいと言いますが淡竹の藪には決して入りません。
淡竹の藪は竹箒を山ほど束ねた中を逆行するような状態だからです。

それでもススタケ採りはハードな部類に入ります。
名人になるとこの時期に一年分を採るそうです。
山岳部の学生を雇って大量に採らせて儲けるという凄い商売人もいるほどです。
なぜならこれは高値で売れるからです。

美味しい食べ方はまず、採った時に皮をむいて生でかじる。
これは熊と同じですね。

次に焼いて食べる。
皮が焦げるとまるでスルメでも焼いたような匂いが漂います。
味噌かマヨネーズで食べます。  
絶品です。

あとは天ぷらや煮物、炊き込みご飯や卵とじなどです。
瓶詰めにして保存するのも孟宗竹と同じですがこれは節を気にしなくても良いので丸ごと入れます。
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さっと茹でて水にさらしてから皮をむき瓶詰めにして孟宗竹と同じように4時間煮沸して保存します。
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手間隙はかかりますが楽しい作業です。
今朝もこれから皮むきが待っています。



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