2008.04.04 ヒヨドリ
小鳥のさえずりと聞くと誰もが微笑ましいもの と思うでしょう。
事実スズメなどはかなり大きくなるまで親鳥から口移しで餌をもらったりして、その鳴き交わす姿は確かに愛くるしいものです。

ですが、ヒヨドリに関して言えばその鳴き声のほとんどは「争い」です。
警告、威嚇、抗議、戦いetc.
一日中その繰り返しです。
見ていると滑稽なほどですがもちろん当人達は真剣そのものです。

概して鳥類は喧嘩好きというか闘争心旺盛なのが多いようですがそれはたいてい同類の中だけのようでちょっと大型の鳥などが来るとさっさと逃げ出しているんです。

そこへいくと子供の頃に生家で飼っていたニワトリの雄は偉かったです。
一集団に一羽だけ雄鶏がいました。

昼には小屋を開け放って散歩させるとその辺の草や虫などを喜んで捕食するわけですが、
その時、頭上はるかな大空にトビが現れます。
鳶は猛禽類ですからニワトリも当然捕食の対象となるのです。
この雄鶏はいち早くそれに気づき警戒の声を発します。
すると雌鳥達はいっせいに小屋に逃げ帰り安全圏に入ります。
雄鶏は興奮して戦うポーズを取るのです。
守る、闘う というハーレムの主たる役目をちゃんと解ってたんですね。

さて、このけたたましいヒヨドリですが。
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一羽でいれば静かなものです。
たっぷりな餌があれば何も飛び回る必要もないと言わんばかりですっかり定住しています。
嘴をガシガシとリンゴにつき立て、
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上を向いて飲み込みます。
雨が降っていれば溜まった雨水をジュースでも飲むようにそうやっています。
実に美味しそうです。

繁殖期が来なければ本当にこのまま居ついてしまいそうです。
「ニワトリになってしまうよ」と家内は笑います。

ところが何羽もやってくるともう大変です。
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まことににぎやかなものです。
こうしてケンカばっかりやってると知らなかったらのどかなサエズリとしか聞こえなかったはずです。
お陰ですっかり耳についてしまい最近では山に行ってもヒヨドリの声だけは即座に判断できるようになりました。

でも仕事中はうるさいと感じません。
やはり小鳥のサエズリです。
必死なのもなかなかいいものです。

かつてレイチェル・カーソン女史が「沈黙の春」で書き
それに触発された有吉佐和子さんが「複合汚染」で書いたあの恐ろしい世界は今の所まだ来ていません。

ありがたいことにこうして喧しいほど賑やかにさえずってくれています。
虫が飛びまわり、小鳥がさえずることが素晴らしい世界なんだと教えてくれた両氏には申し訳ありませんがそれほどには人間は愚かではなかった  と言いたいところですが・・・

悲観的な世界観を述べた両氏にすら想像できなかった恐ろしい事態も起きつつあります。

モンサント社と言う会社では遺伝子組み換え作物を盛んに広めようとしていますし、
今日の新聞ではクローン牛の食品安全委員会での検討などと空恐ろしいことが書かれていました。

モンサント社のGM作物は自分の社の製品であるラウンドアップという除草剤にだけ耐性のある作物を強引に推し進めます。
「農薬が減らせる」などといった大馬鹿なたわごとを今でも信じている人もいるんです。

どんな害が出るか分からないから自らの国民には食べさせないでまず日本人からクローン牛を「毒見」させようというのでしょうか?

田んぼのあぜ道に撒いている除草剤を田んぼの中にまで撒いて育てた米を食べさせられる日が来るのでしょうか?

エイズやBSEのように(それらを制御できなかった)米国人はまさか汚染牛をクローン生産の母体に選定しない と言い切れるのでしょうか?

などとここで独りぶつぶつ言ってても相手は強大ですからそれこそ小鳥のさえずりぐらいにしか聞こえないでしょう。
ですが例え小さき声であってもヒヨドリのように鋭く戦う声を発して行きたいと願います。







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