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山里の雪解けも進み、野焼きが行われるようになりました。
秋から冬にかけての枯れ草を燃やして片付けたらいよいよ農耕シーズンです。

やっと春到来です。
そろそろ桜のつぼみもふくらんで来ました。
この時期に偏西風に乗ってやってくる春の便りに「黄砂」があります。

今年もやってきました。
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これはまだ少ないほうです。
これからもっと酷くなりますから、黄砂が降る日には干物も干せません。

今まではただの厄介者でした。
酷い時には毎日洗車しなければなりませんでした。

でも、今年はまるで見方が変わっています。
ダルフールの血煙やラサの涙が混じっている様な気がするのです。

車が汚れるぐらいで文句を言っていたのが寝ぼけていたかのようにすら思えます。
血なまぐさい悲鳴がここまでこうして届いているような気がします。

私達は情報をインターネットで見ることができます。
ですがそれがどの程度真実なのか確かめる術はありません。

しかし、今こうしている間にも抑圧され迫害され殺されている人たちがいるのです。
『こんな事をしている場合じゃない!』
と席を飛び立ちたくなります。

ですが私達に出来る事は残念ながら少ないです。

せめて、今起こっていることをしっかり情報を見て、聞いて。
確かに覚えて語り継ぎたいと思います。
世情は常に騒がしく耳目をそばだてる猟奇的な事件は後を絶ちません。

しかし、それらとは明らかに次元の違う悪というものが現実に存在する世界に私達も現存しているのです。
せめて、語り継ぐ事で「これは今に始まったことでは無いんだ」と話をつなげていくことが出来れば と願います。

今隣国で起きている事を見聞きしている全ての人が語り部となる責務を負わされているのです。

せめてそれを忘れないように と黄砂は語りかけます。

IMG_4722.jpg ここ富山県では雪解け水が豊富に大地を潤します。
清冽な水が全てを流し去ってくれます。

ですが、水の豊富でない国にはこの
『水に流す』
という概念が存在しないそうです。
血で血を洗う抗争が何世代も繰り返される一因なのだそうです。

そこへいくと私達日本人はどうも『忘れすぎ』るようです。
同じ事が何度も何度も繰り返されます。
酷い目に合った と語る人たちがいなくなるとすぐに忘れます。
忘れる事がいいのか悪いのかは分かりませんが。
覚えておき、語るべきは語れる正しき大人でありたいと願い

流すべきではない事実をしっかりと刻みこんでいきたいと思います。

黄砂が嫌でも思い起こしてくれます。
そういう意味では不本意ながらも受け入れざるを得ない 便り なのでしょう。

便りの送られる方角に向かって合掌します。
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まだしぶとく居残っている数少ないコハクチョウの飛ぶ姿に自由を覚えます。
この子らの行く地が戦乱の地でないのがせめての救いです。

ラサとダルフールそしてすべての紛争地に平和の訪れん事を祈って。



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