2007.12.30 鹿児島弁
妻は鹿児島出身です。
司馬遼太郎氏(だったかな?)の著書によれば領主が他からの潜入者を発見しやすくする為にわざと方言をいじり回して難解にしたそうでして。
自然発生したとは思えない言葉が多くて苦労するほどですが、その分面白みも多々あります。

よく聞くのに「け け け」というのがあります。
これは「貝を 買いに 行きます(行きなさい)」 という意味です。
皆 け の一音発音で済ますものです。
もちろん最近ではこのようなまるだしの方言は地元でもほとんど使う人は居ないそうですから一安心ですが、。

良く似たものにお聞きになった方もいらっしゃるとは思いますが。
「灰も へ 蠅も へ 屁も へ」というのがあります。
どうやら一音表現がお好きだったようですね。
さすが薩摩示現流はシンプルでストレートです。

この他にも目を回さずにはいられない方言が多くあり悩ませられたり、楽しまされたりと興味は尽きません。
そのお陰か江戸時代300年間、隠密連中はことごとく捕捉されお家は安泰でしたが子孫は末永く方言の壁で苦労するはめとなりました。
まさしくお殿様の功罪ですね。(失礼)


さて話は少し昔に飛びます。

ある男が東京に出て働いておりました。
冬になり南国育ちの彼は寒くてたまりません。
「でこんぱっち」を買おうと百貨店に行きました。

さすがにそのままでは通じないと学習しています。
そこで思案しました。
『でこん は共通語では大根だから・・・』 と

彼は意気揚々と店員に告げました

「大根ぱっち をください」

もちろん通じませんでした。


イントネーションが特徴的です。
最初から ぱっち の"ち"までは低く発音し、「を(ぅお)」で跳ね上がり ください ですとんと下げます。

これは地元で笑い話として語り継がれていますが特徴をよく現しています。
言い回しや表現だけにとどまらず名詞そのものまで造語しているんです。
これを克服するだけでも大変なのに独特のイントネーションはさらに抜けません。

義兄は長く東芝本社で勤め、海外勤務が多く何ヶ国語もペラペラですがいまだにこのイントネーションがまんまです。
純朴な人柄を感じさせていい感じなのですが、家内が心配して大丈夫なのかと尋ねますと
「英語やスペイン語には鹿児島弁は無いから大丈夫」
                      なんだそうです。

ところで「でこんぱっち」とは「ももひき」の事です。
意味が判らない人の為に参考画像をどうぞ。
deji-9 020




これをご覧になりつつ発音してみてください
「でこんぱっち」

イメージできましたか?






え 出来ない?

いえ、貴方は正しいです。

ワケワカメ で正解です。

わざわざこしらえた方言は難解なんです。
鹿児島県人の苦労がしのばれます。


不定期に続きます。




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