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先日「蓮」さんでシュウマイの仕込みに立ち会いました。
これは中国料理店時代の当店の人気メニューだったものを
こちら用にリニューアルする作業でした。

家を建てる時に基礎や土台が重要なのは言うまでもありませんが
もし、そこを端折って発泡スチロールやプラスチックなどで簡単に
したらどうでしょう?

日数もかからず安価に出来ると言ったってとても安心して
暮らせる家になどなりませんよね。

味創りも同じです。
味の素や発酵調味料を使って土台を仕込むと
簡単に安価に出来るでしょう。

でも、それは出来た気になっているにすぎません。
水に本だしを加えてダシが出たような気になっているのと変わりまりません。
それはダシではありません。
水のままなんです。

それを今回恐ろしいほどまざまざと見せつけられました。

天然食材の性質を巧みに抽出してまるで精巧な細工を
施すようにして組み立てられたその味は驚くほどの旨さで
これは人工的な旨み調味料では絶対に出せない程の美味しさ
だったのです。

精密な手仕事の一部始終をここに記すことは出来ませんが
その一部だけを明かすとこうです。
美味しい丸鶏をじっくりと蒸しあげて肉汁を抽出するのです。

肉汁と聞いて解った気になってはいませんか?
TVなどでよく見る光景で
ハンバーグを切った断面からジュワーッと
流れ出るのを見て「肉汁がーっ」などとやってますよね。

騙されちゃいけません
あれは脂です。
だってきらきら光って透明でしょ?

「蓮」さんのシューマイは本物の肉汁です。
肉屋さんが絶句したというその贅沢なスープを一口なめた
だけで悶絶するほどの濃厚な旨みの塊なのです。

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私はそばでヒントを出すだけ。
それだけでたちまち私のシュウマイが旧型になってしまいました。

並の料理人は10 習うと 10 出来れば上等で普通は10 以下に
しか出来ません。
ところが「蓮」店主は10 以上に持っていきます。

どうしてそんなことが出来るのかというと
彼は味の世界が見えるんですね。
最初はそれが私にも判りませんでした。

海の上を自在に走る船頭が海の上の道を分かるように
彼は何をどのようにすればどうなるのか”見えて”いるのです。
そのことを理解してようやくこの人が天才なんだと解りました。

並の料理人がレシピに応じて加える食材や調味料を覚えたら
ただただリフレィンするのと異なり、
彼はどうやったらもっと美味しくなるのかと”目を凝らす”のです。

そんな姿を間近で見た人は(何をしているのかが判ったら)
誰しもその天才を疑わないはずです。
まるで海図(チャート)を描くように味の設計図を描ける人なのです。

いよいよこの天才が本領発揮し始めました。

私は今までこれほどまでに美味しいシュウマイを食べたことがありません。
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ですがこの未知なる美味を味わうためには少々お時間がかかります。
15~25分
その時間、湯気の揚がる蒸し器でじっくりと蒸しあげるのです。
蒸気が中までゆっくりと熱を届けひき肉の中まで加熱して
やっと口の中でホロホロと崩れる食べたことのない美味しい
シュウマイになってくれるのです。
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近日提供開始だそうです。
ご期待ください。

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