2017.02.22 狩猟の話ー2
石黒さんの話を書き始めたら地元ケーブルテレビで
木太郎さんの顔がアップで映り『おや!?』と驚きました。
フットワークの良い方々が既に取材に行っていたようです。

雪の中をかんじきを履いて軽快に歩きニホンジカを見事に一発で
仕留めていました。

「ジビエと言えば大長谷と言われるようになりたい」
彼の願いです。
早晩それは叶うでしょう。
間違いありません。

彼やその仲間たちにはその力があるからです。

それを書く前に「ニホンジカ」のことを少しだけ書きましょうか。
日本には鹿は3種類生息しています。
北海道のエゾシカ
本州のカモシカ とニホンジカです。

富山県にはカモシカが沢山いますがこれは天然記念物指定
されているので狩猟対象ではありません。

北海道のエゾシカとニホンジカが害獣とされます。
エゾシカも大量繁殖して酷いことになっているそうです。
農作物が大被害になっているのは判りますが、意外に多い
のが交通事故です。

ちょうど車のボンネットの高さが足の長さほど
道路に飛び出したエゾシカと車が衝突するとフロントガラスを
突き破って巨体が運転席に飛び込むという事です。 
恐ろしい光景ですね。

ニホンジカはTVなどでよく見る「小鹿のバンビ」のタイプの鹿。
おじさん顔のカモシカに比べると圧倒的に可愛いので
『あんな可愛いのを殺すの?』と思われる方が多いようです。

ところが、これがとんでもない害獣でして
こやつは冬眠しませんから冬は木々を食べます。
春に備えている新芽や樹肌をです。

木の皮を少々剥ぐだけなら木は枯れません。
ちゃんと再生します。
ですからキハダの皮を剥ぐ人も一定範囲しか剥ぎません。
ところが鹿はぐるっと全部食べてしまいます。
するとその木は枯死してしまうのです。

何10頭の鹿が冬季に毎日それをやったらどうなると思いますか?

春、雪の下から草や山菜、木々には若葉が萌え出ます。
それも食べます。
鹿にはご馳走です。

普通、草や落ち葉が枯れて堆積して腐葉土になり滋味深い
1cmの表土となるのに100年かかるといわれています。
鹿はその分を一年で食べてしまうそうです。

恐ろしいほどの食害です。
イノシシのように大きな穴を残す目に見える痕跡じゃなく
ひっそりと静かに、しかし確実に森を破壊していくんです。

これが最近富山に大量に入り込んでいるんです。
あっというまに全土に広がるはずです。
イノシシがそうであったように。
ウリ坊の小イノシシや小鹿のバンビ似だから可愛いなどと
言ってる場合じゃない  ということがお判りいただけるでしょうか。

さて、鹿です。
とても臆病な性格で用心深い奴です。
これを鉄砲で撃つ時は首から上または心臓を一発で仕留める
技量が求められます。

半矢(はんや  仕留めそこなって)で逃げ回ると恐怖と痛みの為
肉に尿酸が回って味が著しく落ちると言われます。

だから優良なジビエとなるにはハンターの技量に負う所が大
と言われるゆえんなのです。

また、仕留めてからの処置もまた非常に重要で
血抜き作業や素早い処理とその技術の確かさと
なってくるとハンターが自ら処理場を運営するという事が
実に理にかなった理想的なカタチなんだとご理解いただけるでしょうか?

木太郎さんはまだ経験が浅いとはいえ映像で見ただけでも
確かな射撃の腕を持っているのは判ります。
しかしまだ散弾銃しか持つ資格がないそうです。

でもベテランの仲間の中にはライフル銃で1200m離れた獲物を
一発で仕留める名人もいるのだとか。
いずれ木太郎さんもそんな領域に行くのでしょう。

それまでは怪我などしないように気を付けて頑張って頂きたいものです。

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こんな急こう配の雪中を獲物求めて駆け回るんです。
ものすごい体力ですね。





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