富山県八尾といえば「越中おわら節」の風の盆で有名ですが
その南端に大長谷という集落があります。
正確には富山市八尾町中島という住所です。

なだらかな高原地帯がだらだらと続く両端は
急峻な山に囲まれていてさながら長い谷のような
細長い盆地のような地形から大長谷と呼称が付いたのでしょうか

ここに石黒さんという方がおられます。
その三男の石黒木太郎(もくたろう)さんはこの地で生まれ育ち
険しい山を遊び場として育ち、山で学び成長し
今は奥さんと子供さんとで幸せな生活を営んでいます。


ここ大長谷でもご多聞に漏れずイノシシが大繁殖をしています。
イノシシは食べ物を漁るため地中深く穴を掘ります。
小イノシシが掘る穴はその体が入る程度の小さな穴を
成獣イノシシは実に2メートル近くもの穴を掘ります。

そうすると、
雨が降る度に土砂が崩れて大変なことになるのです。
そう、猪の害とは住環境破壊なのです。

全国各地で道路の崩落や住宅地への土砂崩れなどが相次ぎ
しまいには住宅地にまで出没してヒトへの接触事故まで
起こる始末です。
これらはイノシシの繁殖に無為無策で放任していた
言わば「人災」です。

かつて農家が生産物を畑に放置するという事など
考えられませんでした。
ところが最近は売れないもの、小さくて収穫に手間がかかる
出来が良くない物などを畑に放置する人が増えたことも
その繁殖に一役買ってしまったとも指摘されています。

駆除は人間の手で行わなければなりません。
では駆除したイノシシはどうすればいいのか?

ハンターの方々は当初自分たちで食べていました。
野生獣を食べると元気が出ます。
その元気でまた険しい野山を駆け回ることが可能になるのです。

ところが獲物は沢山あるのに
売ってほしいと言う人もいるのに
そのままではどうしょうもありません。

そこでこの木太郎さんが処理場を建て
「食肉処理業」「食肉販売業」の許可を取得し
「大長谷ハンターズジビエ」をスタートしたのです。

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有り難い事です。
なかなかお金で入手できなかったものがこれで手に入ることとなったのですから。

今はまだ雪が多いのですが道はすっかり除雪されて通行が
出来ます。
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プロアマ問わず手軽にイノシシ料理にトライできる環境が
出来ました。

現場に立つ人ならではの面白い話を沢山聞けましたが
それらはまたいつかの機会にして、
今回は名刺の裏に記された彼のメッセージを転記して
その人柄をご紹介いたしましょう。

”In the ciculation of nature.

大長谷は、富山県南端の深い山の中にある人口約50人の
小さな集落です。

私達はそこで、山の水から米や野菜を育て、木々を薪にして
暖をとり、木の実を拾い、山菜やきのこを採る、山からの
恵みに生かされる暮らしをおくっています。

共に暮らす野生動物たちの命を頂き、暮らしに活かしていく
ことも、自然の環境の中での私たちの営みの一つと
考えています。”



訪れたこの日は大長谷交流センターの屋根の雪下ろし作業
真っ最中。
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約2メートルの積雪だそうで元気な若者は引っ張りだこです。
この左の赤い防寒着姿が木太郎さん。
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出来る限りの応援をしたいと思います。




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