2016.06.30 唐辛子の話
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「トウガラシの世界史」
を読みました。
今まで知らなかった知識が一杯で急に物知りになった気がします。

コロンブスがアメリカ大陸を発見したことで原産国の中南米から
ヨーロッパに渡り、それからわずか500年の間に世界中に
広まったそうですが

当初はよく判らなくて
「犬に食べさせたら死ぬ」 16世紀フランドル
「目に入ると失明する」   18世紀ハンガリー
「毒あり、食うべからず」   19世紀日本

などと言われていたそうです。

原産地の原種唐辛子は小粒でとても辛く
特徴的なのが熟すると落果するというものです。

これは鳥が捕食しやすいようにそうなっているのだと言います。
事実、鳥が好んで食べて排泄された種がよく発芽し
そこらじゅうに野生の唐辛子のブッシュが存在するそうです。

ここで誰しも疑問に感じるのが
『鳥は辛くないのか?』と言う点ですよね。

あらゆる動物は辛くて食べないのに鳥類だけは辛くないのだそうです。

それどころかむしろ好んで食べると言います。
飼育している小鳥の体調が悪くなった時には唐辛子を
潰した水を飲ませる
と言う位に鳥にとっては万病の薬になるほどだと。

面白いのは鳥の体内を通過した唐辛子の種の方が
発芽率の良い事が実証されているという事。

不思議ですが鳥類と唐辛子には切っても切れない深い
関係があるんですね。

さて
世界中で様々な調理で利用されている唐辛子ですが
その品種も様々。
ピーマンやパプリカ、辛いのはもちろん辛くないものまで
中には甘いものまであり、観賞用までそろっています。

その中でごく普通の唐辛子の利用法を書いて置きましょうか。
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一番辛くない部位が先端、左側で
最も辛いのが、なり口の右端
どんな調理であっても姿丸ごとの場合はそれを思い出して
先端部から用心して少しづつかじり取るのがコツです。

いきなりガブリとやるのはとても危険です。

どんなに辛くても平気というリミッターの無い方もいますが
普通は一人それぞれの限界値がありそれを超えたとたん
「辛過ぎる!!!」となりますから。

刻んで香辛料として少量使うのではなく一本丸ごとの
調理で一番シンプルなのが
そのままかじる   というもの。

もはや調理でもありませんが味噌を付けてガブリと
食べる人を初めて見た時には本当に驚きましたがやってみると
意外に旨いものです。
フレッシュな香りが広がりなかなかオツなものです。

次に簡単なのが焼き物。
網で素焼きします。
これも味噌か醤油でいただきます。
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次に天ぷら。
穴を空けて置かないと油の中で大爆発をしますから
ご用心。
昔それで
跳ねた油が目に入って天ぷらを作る前に危うく目玉焼きを
作りそうになった事があります。

次に漬物。過去記事はこちら
塩漬け
味噌漬け
糠漬け
変ったところでは
唐辛子のキムチなんていうものまであります。

手軽なところでは
酢漬け
焼酎漬け
きれいに洗った保存ビンに酢または焼酎35度と塩少々
そこにぎっしりと青唐辛子を詰め込むだけです。

ちなみに、
唐辛子は出始めの頃は辛さはほどほどで
盛りになると激辛に成長します。
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これは中の白い部分(胎座といいます)が辛さを生む部位
なのでその成長につれ変化するからです。

スーパーなどでパックされていても判別できます。
鼻を近づけて匂いを嗅ぐと辛いのは唐辛子科特有の
香辛香がプンプン匂います。

辛味の弱いものは全く匂いません。

また、見た目でも判別可能です。
新鮮であってもシワのあるように見えるものは未熟果で
ピンとしたまるでピーマンのように艶やかなものは完熟果で
辛いです。

唐辛子は木化するのに比べコショウはマメ科で蔓性なのですが
世界中でコショウとしばしば混濁されます。
長野県や福岡県などでは「コショウ」と呼び、その代表的な
品名「柚子胡椒」はつとに有名です。

ヨーロッパの中でも特に唐辛子好きなイタリアでは
ペペロンチーノと呼びますがペペとはコショウの事だそうです。
その刺激的な風味が似通ったものとして認知された結果でしょう。









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