2016.06.22 ユキザサ
ユキザサは美味しいのですが滅多に太いものに出会えません。
萌芽の時はオオナルコユリ、その他とよく似ていますが、
花芽を持つと全く違うという事がよく判ります。

ですから10cmくらいに伸びたこの手の物を採ったら
先端の葉を分けて花芽がどうついているのかを確認する
必要があります。

何度も書きますが
毒草のホウチャクソウは枝分かれしていますから
よく判ります。
絶対食べてはなりません。
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これくらいまでが食用となりますが
成長とともに特徴がよく出て判りやすくなります。
全体に色が濃く、葉が丸みを帯びてきています。

私はせいぜい1,000mクラスまでの山にしか行きませんから
この鉛筆程度の太さぐらいまでしか採れません。

でも健脚のTAさんは2,000mクラスの山がメインの人で
根元周りが一円玉ほどもある太いのを採ってこられます。

驚くとともに富山の大自然の滋味深さ、懐の大きさ
をつくづく痛感させられる思いです。

これも天ざるでお出ししました。

ちなみに、オオナルコユリやシオデ、ユキザサなどは
前回誰も知らないと書きましたがそれはあくまで
マーケットとして不成立だという意味合いで述べた事です。

知っている個人は沢山いるでしょうし、見つければ採取もするでしょう。
ある居酒屋さんの店主さんはご自分で採ってきたそれらの山菜
をお店で出しておられます。

私もそういった一人です。
でも
高級料亭が姿を消しつつある現代では

そんな高級山菜を専門に採る人がいなくなり
扱う問屋さんがいなくなり→見ても知らない価値を測れない
料理人も知らなくなり→あっても値付けが判らない
客もまた出されても価値が判らない

という全体の不成立が起こっているのです。
やたら高額な宴席が無用化してきているとも
言えるのでしょうが何だかすたれると言う事は寂しい気もします。

四季と自然を上手く取り入れるのが日本料理だからです。
でもその分希少種は生き延びるのですが・・・。

そんな忘れ去られようとしているものに「岩茸(いわたけ)」が
あります。

超高級食材で、キノコの菌類というより苔の地衣類です。
絶壁の岩に生えるそうで採るのも文字通り命がけ
山宿では「岩茸採りに宿貸すな」と言うそうです。
http://www.dailymotion.com/video/xl59qf_mnmb-%E5%90%89%E4%BD%9C%E8%90%BD%E3%81%A8%E3%81%97_creation
「吉作落とし」

何かあったら後が大変だからです。
でも、
その命がけで採ってきた岩茸を幾らで買ってくれるでしょうか?

千円で買うと言う人と1万円で買うと言う人がいたら
どちらの人に売るでしょうか?
実はこれ金額の多寡ではないのです。

それだけの苦労をしたものの評価をどれだけしてくれるのか
と言う話なのです。
では次に
1万円の岩茸は最終的に幾らの宴席で消費されるのでしょうか?

そうして考えるとかつては美食に大枚を叩く人が沢山いて
そんな高級料亭を支えていたのだなと理解ができます。

今は岩茸は外国産がほとんどだそうです。

でもまだお金を出せば入手できるだけマシな方で
能登には「コノミタケ(或いはコロミタケ)」というマツタケなど
及びもつかない正真正銘の横綱キノコがあります。

これなどはもはや大金を積んでも入手不能になりました。
偶に採ってきても売りません。
そんな希少なものは自家用で食べてしまい売るものなど
ありません。

という具合です。
道端ではただの「ホウキダケ」にその名を付けて売られているほどです。

何事も本物を食べて知っておかないとつい邪な輩に
餌食にされるの教え通りです。

高級な食材と言う物にはキリがありませんが
まだ山に在るうちは静かに楽しみたいものです。

偉大な恵みの山に深く感謝を捧げます。  








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