普段目にするお酒というのはほとんどが割り水をしたものです。
それで水の良いところに名酒ありなどと言われています。

その意味が解らなかった頃には不思議でした。
私達が家で水割りをするときに加える水ならいざ知らず
どうして蔵が良水を?  と思ったものです。

例えば日本酒です。
能登杜氏と一緒に仕事をしている旧友のTAさんに聞くと
本醸造と純米酒はそれぞれ仕込み方も時期も全て
異なるそうですが

その後専門のブレンダ―が割り水をして度数を一定に
調製するのだそうです。

そうそうこの度数が常に同じということも長年の謎でした。

ただし、「原酒」として販売されているものは本当に絞ったままの酒だという事でした。

さて、焼酎やウイスキーも割り水をして一定度数に調整されて
いるとすればウイスキーの原酒というのは在るのか?
という私の疑問に答えてくれたのがバーテンダーのTSさん。
「在りますよ」と

カスクストレングスといって樽出し原酒と言う意味だそうです。
そこで早速近所の「やまや」さんで仕入れてきました。
ピーツビーストといいます。
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原酒はこれしかありませんでした。
度数は52度 さすがに高いですね。

本場スコットランドのシングルモルト
ラベルの左端がわざと焦げたようにしつらえてあるのが不気味。

しかしこれがなんとも飲みにくいお酒なのです。
たっぷりの水で割っても
スモ―キーさがハンパなくおまけに微かな酸味すらあり
まるで木酢液のような味わいなんです。

で、次の機会
TSさんの話では本場のスコッチの割水は硬水で
行っており北陸は軟水なので印象が異なるのじゃないか
お店によってはスコットランドの水を販売している所もあるから
試してみればいい

という素晴らしいアドバイスを頂きました。
そしてそのまま数日が過ぎ店休日恒例の山菜採りに
出かけた帰路、道端の湧水を一口飲んだところ

「あ!これは」  と気づいたのです。
硬水でした。

hg14.jpg

以前、青森から山菜を取り寄せたことがあり
その時にペットボトルに水を凍らせたものが保冷材として
同封されていました。
それが今までに味わった事の無い異質な飲み口でした。

なんというか硬い岩にぶつかったような
TSさんに言わせると「壁があるような」飲み口です。

そこの湧水がそれほど高い壁じゃありませんが
小さなブロック塀ほどの壁といった感じです。

さっそくペットボトルに汲んで帰りました。
水割りにして飲むとなんと!
美味しいんです!

あのきついスモ―キーさも微かな酸味すらが
美味しさを引き立たせているんです。
驚きました。

軟水と硬水でこれほどの違いが出るなんて初めて知りました。

ここでボウモアを出してきました。
hg20.jpg

私がスコッチ好きなのを知っている関東の知人が送ってくれたものです。

でもこれはスモ―キー過ぎてなかなか減らないボトルだったんです。
これもまた水割りにすると今までとは全く印象の違う味わいです。
スモ―キーさが堪らなく美味しい風味となって押し寄せてくるんです。

「そうか!」
関東は有名な関東ローム層の名だたる硬水地帯。
関東人はボウモアのこの味を呑んでいたんだ  と
やっと解りました。

今までは苦手だったこの二品が途端に大好きになりました。
酒飲みは現金なものです。

そうそうここでニッカを取り出して割ってみます。
案の定普段より美味しいではありませんか!
ニッカは初代の「まっさん」がスコットランドの酒に負けないモノを
目指して好適水を探した結果余市にたどり着いたと言われます。

なるほどこれならよく判ります。
ニッカの中でも決して上級酒でもないレベルの物が
ハンパなスコッチよりよっぽど旨い酒となりました。

水の力は凄いですね。

でもここ富山にもこうして弱めといえど硬水がある事が
判明しました。

酒でもその力ははっきりと認められました。
さて、お次は何で試しましょうか?

以下またの機会に『むふふ』と続く






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