イシモチはとても美味しい魚です。
中国料理店時代にもよく宴席でお出ししました。

中国読みでは黄魚(ワンユウ)と呼ぶように身肉はやや黄色味をしています。

日本語のイシモチと言う名は頭の中に小石のような骨が
あるからで、
耳の器官の一部だそうでして人間にも三半規管の小骨が
ありますから似たようなものでしょうね。

またこれを釣り上げた時に「ギュウ」というような声を発するので
「グチ」とも呼ばれます。

釣り師ですねそんなことを言うのは。
「釣られてグチを言ってんじゃないよ!」ってなもんでしょう。

大阪の「釣りサンデー」という雑誌を発行した小西和人氏が
毎夜のようにこれを釣ってきて愛猫に与えたそうです。
猫というのはお気に入りの餌に執着する傾向があるんですよね。

(鮎名人のY さんが鮎を獲って帰宅すると愛猫はすぐにおねだりを
するのがとてもかわいいのです。)

小西氏の愛猫が産んだ子猫は奇形子でした。
それで河口付近の魚は河川汚染の影響で汚染されている。
と気づき告発を始めたのです。

今じゃ誰でも解っている常識ですが当時はまだ誰もそんなことを
言う人はいなかったのです。
そして小西氏は人間とペットの食事、食材を同じくすることの
重要さを説きました。

毒性は体、体重の大きさに反比例して表れるからです。
炭鉱夫が坑道にカナリアを持っていくのと同じ理屈ですね。

さて富山では沖に仕掛けた網にこのイシモチが入り
店頭に並びます。
安心で安全な魚です。

河口で釣ってきたようなモノとは違い
猫に与えても大丈夫でしょう。

これを、塩焼き、フライ、ムニエル、煮付けなどにします。
身が柔らかいので刺身にはしたことがありません。

今回はカレー味で煮ましょう。
頭を取り、うろこと腹を掃除したらよく洗い

フライパンに鶏脂を引きます。
ニンニクを入れて香り付けをしたらイシモチを入れて
焼き目を付けます。
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火傷しないようにひっくり返して反対側も焼き目を付けたら
かぶるくらいの水を投入。

塩コショウ、醤油、カレー粉で味をつけてじっくりと煮込みます。
完成しました。

今回一緒に似たのは黒いジャガイモと戻しシイタケ、ナス
しし唐は炒めてから乗せました。

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美味しいコツは皮を剥いたニンニクをカットしないで粒ごと
一緒に煮る事です。
ニンニクが柔らかく煮えると匂いも無くなり、魚にも同時に
じっくりと味が染み込んでいるというお知らせにもなってくれるのです。

最近は魚料理をする人も少なくなったとはいいますが
若い世代の方はアクアパッツアなどのようにイタリアンや仏料理
などにもトライされているようです。

でもこのカレー味でしたら世代を問わずだれにでも好まれ
しかもご飯にもパンにも合います。

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添え野菜としては
スライスした玉ねぎのソテー、
ジャガイモのフライ、
人参のグラッセ(カットした人参をスープ、塩、砂糖、バターで煮込む)
マカロニなどのパスタ類

また一緒に煮込むものとしては
戻ししいたけ、ネギのぶつ切り
ごぼう、里芋  などとボリュームアップも簡単に
しかも
その”切り口”を変えるだけで違う顔、別のステージが演出できます。

和風の煮付けと異なる点は
初めに油で焼くこと
たったこれだけです。
ぜひトライをなさってみてください。

なお、カレーと言うととろみがつきもののように感じられるかも
知れませんがこういうスタイルでは不要です。
とろみをつけないで仕上げることでまた新たなインスピレーションが
沸きます。

カレー味でまとめた雑魚や魚介のブイヤベースなどはいかがでしょうか?
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