出始めの頃には
オオナルコユリとアマドコロ、ユキザサ、と有毒の
ホウチャクソウは見分けがつきにくいのですが今は大きくなって
だれでも見分けが出来ます。

ホウチャクソウは二股以上に枝分かれして花をつけていて
根茎の無いひげ根のみなのに比して
オオナルコユリは立派な一本立ちで芋状の根茎があります。
いずれも釣鐘状の花を咲かせます。

ユキザサはふさふさとした白い花をつけますから
開花していなくても先端をかき分けてみればそれと解ります。

そして今回の主役アマドコロは釣鐘状の花。
一本立ちとオオナルコユリによく似ていますが
他と決定的に異なるのが他は茎が丸いのに
こちらには筋状の「稜(りょう)」があるのです。

またオオナルコユリは樹木の影が好きで単独
または数本で発生するのにこちらは日当たりの良い
砂地などで大量に群落を作るなどといった特徴があります。

オオナルコユリの根は食用になりませんが
アマドコロの根は食用にもなります。

ですが薬酒にならどちらも有効です。

アマドコロの地下根茎の収穫は一年中可。
これをよく洗って乾燥させたものは「萎蕤(いずい)」という
健胃と滋養強壮の薬になります。
萎という文字がつくことでその威力のほどが想像できますね。

収穫するのは大きな群落で少量だけにとどめたいものです。
gaf-2.jpg

白いものは当年のもの、黒ずんだものほど古くなります。
一年ごとにコブが増えていきます。

こちらのイカリソウでも薬酒は作ります。
gaf-1.jpg

こちらも精力増強剤などでおなじみですが
どうもこの手の物には体質とかが関係するのか
激しく効果の顕れる人もいれば全く感じないという人もおられます。

それはニンニクやマムシ、高麗人参などでも同様なのだそうです。

イカリソウ酒では過去に面白い事がありました。
少しだけ脱線してみましょう。

若い頃から私は薬酒作りを趣味としていて沢山作り
保存していたのですが
とうとう家内から邪魔くさいからと製造停止命令まで出される始末だったのです。

その頃はまだ世間もおおらかで漢方薬問屋では
生薬として乾燥イカリソウが売ってもらえましたのでこれを沢山
漬け込んでいました。

でも自分では全く飲みません。
作りこむだけの趣味だったのです。

ある時お世話になった方にこのイカリソウ酒をお分けしたのです。
「元気の出るお酒ですよ」と白々しく申し添えて
すると
後日その方が驚き顔であれは本当に良く効く酒だ
というのです。

聞けば
この方も自分では全く飲まないで(大酒のみは酒ばかり飲む)
近所の人に飲ませたところ、鼻血が出たというのです。

ほんのお猪口一杯だけだったのにとびっくりされていました。
驚いたのは作った私も同様です。
薬効は勿論承知していたから製造していたのですが
まさかそれほどまでだったとは知りませんでした。

それから人様に飲ませる時に慎重になったのは言うまでもありません。

アマドコロを乾して煎じて飲むのも
薬酒で楽しむのも結構ですがあまりむやみに人様に
勧めるのは感心しませんと
口を拭って書いて置きましょう。
効果のあるものほど、また毒にもなることがあるかも知れませんから。

製造及び飲用に関してはあくまで自己責任で行ってくださいね。




スポンサーサイト
Secret

TrackBackURL
→http://oisiitoyama.blog96.fc2.com/tb.php/1121-9d966d0f