2014.12.02 たらのちゅう
東北では毎年「芋煮会」が大盛り上がりです。
里芋などの各種野菜と肉などを煮て食べる鍋料理ですが、
なぜこれが里芋なのか?

と疑問を持ったことがありました。
キノコ会やネギ会でもいいだろうし、白菜や白滝
いっそちゃんこ鍋にでもすればもっと美味しいだろうにと
思ったのです。

昨年秋キノコ採りに行った際の昼食に鍋料理をつついて
その疑問は解けました。

ひと汗をかいて秋風にさらされて、やや肌寒く感じる程に
なった時に柔らかく煮えた里芋をほおばるとその表面の
溶けた粘りととろみが喉から腹に通過した後
じんわりと体の芯から温まるんですね。

それは温かい室内で食べていると恐らく実感できなかった
感覚でした。

ちなみに
私は一年中、外で鍋を作れるように道具だけは車内に
常備しております。
春は山菜採りにいった先で鍋をし、夏には鍋とざるそばを
秋にはキノコ採りで鍋、冬の夜釣りでは鍋焼きうどんと
フル回転しています。
b-43.jpg gac-13.jpg


芋煮会の元となった習慣が芋棒だということは良く知られていますが
その材料であるは北海道で干された棒鱈(ぼうだら)
スケトウダラの事です。

北海道から全国を回った北前船の貨物は
東北では川を遡り広がりました。
もちろん動力機関など無い帆船の時代です。
岸の両側からロープで引いて遡上したのです。
その人足達が寒さと空腹を満たすために始めたのが芋棒鍋。
のちの芋煮会です。

その鱈ですが
北海道以外の地でただ干しただけじゃ棒鱈にはならないそうです。

冬、夜の底冷えでカチカチに凍てつき
昼はゆっくりと戻り 
身肉に絶妙なスが出来て完成するのですが
これを現代の冷凍技術で作りだせないかと
各地で試行錯誤されたらしいのですがとうとう失敗に
終わったそうです。

北海道の厳しくも不思議な気候だけがなせる業なのですね。

棒鱈にはスケトウダラの他に真鱈もありますが
こちらは本棒(ほんぼう)と呼ばれています。

そして今回のネタ
エラと胃袋の干物
gac-30.jpg gac-29.jpg


こういうものがあるらしいとは聞いていましたが現物を手にするのは
これが初めてです。
九州ではかなり知られているそうですが、
これも北海道で作られます。

北海道の珍味が九州で何故認知度が高いか? というと
そこへたどり着くまで身の方から売れていき九州に着くころには
内臓しか残っていなかった
という笑い話のようなおまけが残っています。

富山市内ではほとんどお目にかかれませんでしたが
どういうわけか魚の豊富な県東部の生地(いくじ)で見つけました。

じっくりと煮込みます。
gac-28.jpg

gac-27.jpg gac-26.jpg gac-25.jpg


旨いものです。
エラの筋一本づつが不思議な食感でまさに珍味。

いつかこれでカレーにトライしたいですね。




スポンサーサイト
Secret

TrackBackURL
→http://oisiitoyama.blog96.fc2.com/tb.php/1107-ca4a85d9