2013.12.27 キノコの話ー2
私たちはキノコと呼びます。
でもキノコっていったい何なのでしょうか?

そこでこんな文字をご紹介しましょう。
木の子
そう、キノコというのは木と密接な関係があるのです。

例えばカラマツとハナイグチなどのように共生とさえいえる
密接な関係があるキノコ。

つまりキノコを採りたければまず木のことから勉強する
必要があるのです。
当て字でもなんでもなく本当に木の子供というわけです。

そこで分厚い樹木の本を求めてきたのが3年前。
ところが、これがほとんど役に立ちません。
やはり山に分け入ってこの目で学ぶのが一番ですね。

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今年こんなキノコを見つけました。

これが有名な「クリタケ」。
とはいえ私は初めてお目にかかりました。
能登では見たことがありません。

これを採って林からよろめき出た私の前に一台の車が
急停車します

あたふたと降りてきたおじさんが
「これを見てくれないか」と
トランクから取り出したのがまさしくおんなじクリタケです。

今年はこれの発生が有峰では多かったようで
同じ時期に同じような生育過程のクリタケを見て思わず笑ってしまいました。

「私も今しがた同じものを採ってきたところ」
と告げるとおじさんいかにも嬉しそうに大急ぎで
帰っていってしまいました。

これは雑木林の中の枯れ木の多いところで見つけましたが
残念ながら今年はこの一株だけでした。
クリタケはいわゆる木から出るキノコです。
枯れ木または地中に埋まっている木質部に住み着いた菌ですね。

ナラタケなどもその仲間です。

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森のお掃除屋さんと呼ばれていて
枯れ木や倒木を食べて分解してくれます。

ハタケシメジもこの仲間

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これも一株しか採れませんでしたが
美味しいキノコです。

有名なところではマイタケ、ブナシメジ、ナメコ
ヒラタケ・・他にもこの仲間は沢山ありますが
今年お目にかかったものでは
チャナメツムタケが特に印象深いものでした。

あこがれのキノコを初ゲットですが、
毒キノコと間違えやすいので画像は出さないでおきましょう。


キノコ菌がいなければ森や林の中は枯れ木や倒木だらけで
歩けなくなるでしょう  と言われています。

有峰の林の中は露出した土がないほど幾重にも
倒木や分解された木質部が折り重なっていますから
この仲間が大喜びでコロニーを形成しているとみえ
多いところではさながらキノコパラダイスとなっているそうです。

でも、
木を食べる菌は腐朽菌とも呼ばれています。
中には元気な木にまで取り付き枯らしてしまう強い菌まで
いるのです。
私たちにとっては森の恵みでも、
林業関係者にとっては厄介な代物のようです。

そうそう
ハタケシメジで愉快なことがありました。
有峰は常に道路整備をしていて工事区間によっては
長く待たされることがあります。

ある時、
待ち時間が長いのでふと横の斜面に目をやると
交通整理をしている作業員の後ろ、急斜面からハタケシメジが
貌を出しているじゃないですか!
即、車を飛び出し急崖に張り付き採りだしました。

作業員が呆気にとられるのも構わずにやっていると
なんと!
私の前に停車していた車からも人が飛び出してきて
私のすぐ横で採り始めて言うのです。
「ここにも有るによ!」
(ここにも あるじゃないか!)

これには私の方が呆れました。

普通はこういう場合は遠慮するものですが
自分も採らねば損をするような気がしたんでしょう?

この後
私たちはこのような人種を『アルニヨ』と呼ぶことに
決定しました。


いっぽう、土から出るキノコもあります。
これは能登でも見かけます。
長くなりますから次回に続けましょう。

大げさな言い方をお許しいただければ
キノコ採りは人間の根源の欲望を呼び覚ますような
喜びを伴います。

宝探しのような
と書きましたが実際はそれよりももっと生々しい
食欲に根差した渇望です。

私は子供の頃から生活をかけて
かつ
食欲と数少なかったレジャーの一環として
キノコ採りを生活の一部として取り込んできました。

小学生の頃
夏休みが終わり涼しい風が吹き始めると学校からの帰途
道草ならぬ道ゴケとばかりに藪を覗きながら帰ったものです。

そうして道々シバタケを採り、すすきの穂に刺したものを
持ち帰ると夕食には味噌汁となって食卓に上がってきました。

未だに忘れられない楽園のような思い出です。

キノコ採りを思うにつけ
それは単なる山菜取りや魚釣りなどの野遊びと同列に
置けない自分を不思議に思うほどです。

物心ついた時からの親に刷り込まれた部分も相当ありますが
やはり私自身食い意地が張っているせいだと
この際正直に認めて白状しておきましょう。

不思議なものです。
河には魚が、海には魚が
野山には山菜が、そして立ち枯れの木からはキノコが出るのです。

見渡せば周りには天然自然の食べ物達が
人間の手を待っているように佇んでいるんです。

これはやっぱり採らなきゃだめですよね?
食い意地も張ってくるってもんです。





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