タコ釣りというのはもちろん昔から在るジャンルです。
でもタコといえばむしろ漁として成立している
タコ壺漁の方が有名ではないでしょうか?


タコ壺漁とは
その面白い習性を利用した漁法です。
タコは狭い穴倉のような所に潜みたがるのです。

この手の話をすると必ず
「タコってバカだね~」と3分に一回は言いたくなりますが
タコはタコとしてただ生きているだけであって
人間が、より悪賢いのだと自戒を込めておきましょう。

タコ壺にはいろんな形がありますが
どんな形でも無問題。
陶器製、コンクリート、竹筒、果ては瓦を二枚合わせた
だけとかビール瓶などというのまで材質も色々です。

要は入り口が開いていればOK
フタはいらないのです。

例えば子供の頭が入る程度の広さの口のビンがあれば
ヒモでくくって海底に沈めておくだけで入るんですね。
誰が?って、
いえ、だからタコが。

でも
『上げて来る時に逃げるんじゃないか?』
って思うでしょ?

逃げないんです
これが
だからタコって・・・ という話になるんですが

水上に上げても必死に奥にへばりついたままなんです。
床にドンと落せば出てくることもありますが
どうしてもへばりついたままな奴には真水をチュッと
かけてやると奴さん大慌てで飛び出ます。

そう真水が大嫌いなんです。

この点似たような仕掛けで捕るウナギとも大いに異なる所
です。
ウナギも竹筒などを沈めておくと勝手に入り込みますが
収穫時にそっと引き上げるまでは大丈夫なのに
水面まできたら慌てて逃げ出すそうです。
そこで出口にタモ網を当てて捕るわけです。


ところで
タコ壺をいくつも海中に仕掛けておくと簡単にタコが獲れる
かというと実はそんなに甘くもありません。
第一に
毎日見回りに行って中の砂をかき出して掃除をしなくては
いけません。

怠けて壺の中が砂だらけになったり
壺の表面についたフジツボなどを放置しておくと
全く入らなくなるそうです。

漁師さん曰く
「タコはきれい好きなんだ」 そうです。

これはウナギも同様だそうで
川とはいえ
竹筒(ウケといいます)の表面に小さな貝殻が
びっしりとつくそうです。
そうなると嫌って入りが悪くなるといいます。

ウナギもキレイ好きというわけですね。
この両者に共通しているのは体表がヌメヌメしている
というところです。

漁獲量と仕掛けのザラザラを嫌うという点において
その体表の人間の言う”ヌメリ”による相関図には簡単な
言い回しでは語りつくせない合理的な理由があるんでしょう。

私たちだって家を求める時には
屋内の造作はおろか、日向きや堅牢性など、つまり居住性を
第一に求めますよね?

寝具がガサガサでデコボコした寝室で泊りたいと乞う人は
あまりいないでしょう?

タコならなおさらです。
外敵に襲われなくてなおかつ、食いちぎられても
引きずり出されようとしても吸盤の力で踏ん張ろうとすれば
ザラザラ凸凹の住処では心もとないでしょう。

エサ不要の漁ではあっても
タコの居住環境を整えるのが漁師さんのお仕事だと
考えればなにやら滑稽な感じもしますね。

タコに関する話は全てユーモラスに聞こえます。

(ちなみに、タコ壺漁は漁協所属の人しか行なえません)

でも、
スキューバで潜り漁をしているNさんのお話によると
海中で穴倉に潜んでいるタコと目が合うとゾッとするほど
怖いそうです。

やはり私は陸から釣る方が楽しめそうです。
次回は”釣る”お話にしましょう。


ビンのふたを開けるタコの不思議な能力



ね!
不思議な能力でフタを開けても出て行かないんですよ
基本はこんな所が大好きなんですね、やっぱり


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