イワナを釣るようになってから始めている
仕事に「うるか作り」があります。

釣りから帰宅して獲物をさばきますが、その時に
胃袋と卵に塩をまぶして保存ビンに入れていくのです。

生き物全てに当てはまるかどうかは知りませんが
少なくともイワナとナマズは
産卵後からすぐに次の卵を持ち始めるようです。

ナマズは夏に産卵を終えたらもう9,10月には小さな
未熟卵をもっていますし、
秋に産卵を終えたイワナは春の解禁後に釣ると
もう細い小さな卵を持ち始めています。

次に命をつなぐ為に今を生かされているという風に
見るとなんだか痛ましい気もしますが、
それもこれも大きな自然の営みの輪の中と思えば
ありがたく美味しくいただけばいいんじゃないの
とも思えます。

食いしんぼうの勝手な言い分です。

釣ってきた魚は奥様にさばいてもらう  という釣り師も
いるでしょうが、
私は自分で行ないます。
そして胃袋は情報的にもとても重要です。

海の釣魚は案外からっぽなことが多いのですが
川魚は大抵中が入っています。
どんな場所に生息していたイワナが何を捕食しているのか?

これは何にも換え難い生のデータだからです。
胃袋を開き、中を改めたらよくしごき塩でもみ洗いして
すすいでカットしてからもう一度塩を振り一晩おきます。

翌日出てきた水を捨てて塩を少量足してビンに移します。

これが釣りに行ってから終るまでの最後のお仕事です。
一回に釣れる魚は少量でも険しい山を昇り降りするだけで
足腰の鍛錬だと満足できます。

秋のキノコシーズンに足がへたらなくなりました。

一回に出来る塩辛の量はとても少ないのですが
シーズンの最後には卵が大きくなってくるので
ようやく量が増えるというわけです。

不思議な事にメスは早くから卵を持ち始めますが
オスは秋になってから急に白子を持つようです。

この白子を混ぜると途端に粘りがでて塩辛から「うるか」
へと変貌するんです。

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胃袋と卵と白子  それに塩だけで作る少量の珍味

酒を飲みながら
あるいは熱々のご飯にと
ひとつまみごとにイワナを釣り歩いた峪の景色が蘇ります
険しい渓流を歩き回ったご褒美ですね。

酒肴にするのは誰でも想像できるでしょうが
ご飯にあわせるのはどうなのか?
といいますと
こんな具合です。

①熱々ご飯にのせてそのまま頂く
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②それを海苔で巻いて食べる
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③ワサビをのせてからそれを行なう
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④うるかを乗せた上から柑橘をたらしてそれを行なう
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後は刻んだ長芋に和えたりタコやイカ刺しに和えたり
焼き物
特に生シイタケや魚貝に塗ったり
などと楽しめますが
ほとんどはそのまま食べてしまいます。

酒飲みには困ったモンです。

ところが、
醗酵学で高名な小泉教授のお話を伺っていたら
肝臓も一緒に加えた方がよさそうだということが
解りました。

よし、それなら
ということで今から来年のうるか作りのイメージを
拡げているところです。

もちろんうるかをつまみながら。

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