山里の道沿いなどに沢山生えている「シャク」を
ご紹介します。
あまりに近いためにかえって見過ごしている方も多いはずです。

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雪解け間際はこんな葉が繁っています。
人参の葉のように見えるので「山ニンジン」とも呼ばれますが
高麗ニンジンや九州に自生すると言われる薬効のずば抜けた
山ニンジンとは異なります。

ただ単に葉の様子が似ているというだけなので
過分な期待は禁物です。

これはとても足の早い山菜でして
雪解けの頃はこうして古い葉が採れますが
根際の白い産毛の生えている所から切りたいのに
短くてバラバラになってしまいます。

翌週に出かけるともうトウが立っていて茎が長く伸びて
いるのですがこの頃までが収穫適期です。
すぐに白い花が咲き誇り収穫の時期は終ってしまいます。

山菜の時期に山道を走るとこれの白い花が咲き乱れ
”もう遅いよ~”とでも言いたげに風に揺れているのを
横目で見て通過するのはイソップのキツネにでも
なったような心境です。

野草は人や動物に採られまい、食べられまいと
忙しく伸びて硬く身を閉ざします。

さて、
この「シャク」には強いキク科の芳香があります。
香り系の苦手な人はやめた方が無難です。

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若葉は茹でて一日ほど水に漬けてクセを抜きます。
和え物、炒め、煮物などと言われますがクセが強すぎるので
あまりオススメできません。

唯一これならばと言えるのが「すき焼き」です。
クセを弱めたものを絞って刻んでお使いください。
香りを強化した春菊のような味わいです。

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これだけで終ったんじゃ退屈な話ですね。
とっておきがあります。

トウが立った適時に遭遇したなら是非にとお奨めしたいのが
”味噌漬け”です。
トウの茎部分を茹でて水に晒して
適当な長さに切ったら合わせ味噌の入った袋に入れて置く
たったそれだけです。

このやり方では以前にも春菊の茎の味噌漬けなどをご紹介
しましたがあれよりは当然野趣が強くなります。

またセリなどの根元付近の茎なども同様に味噌漬けに
なりますがシャクの嬉しい点は太くて量が確保しやすい
というところです。

残念ながら収穫の適時は一瞬で過ぎますから
狙っていないとすぐに花が咲き誇ります。
どういうわけか
花が咲く頃にはもう硬くて食べられません。

というわけで画像もありません。
毎年今年こそは  と思うだけで終っています。

したたかな野草、「シャク」でした。
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