うどんや蕎麦では各種の吸い口や香味野菜で
風味付けする事をあれこれと考えて工夫するのは楽しみな
ものです。

でも、最後に「唐辛子が無くちゃ」という方も多いはずです。
これはネタをばらしてしまえば
ツユに砂糖が多く入れば入るほどその欲求は強くなります。

まさしくラーメンの砂糖、化学調味料とコショウの関係と
同じです。

ですから
お店で砂糖がたっぷり入ったうどんや蕎麦を食べる時ならば
テーブルに乗っている一味や七味唐辛子で充分でしょうが
家で手打ちうどんを作った時まで既製品のそんなものじゃ
ちょっともったいない
というのが私の持論です。

道具にこだわらない分「味」にかけるエネルギーに余分が
出てくる
とでも言っておきましょうか。

いや
作るのは面倒だと言う人はこんなとっておきの既製品も
ありますが・・。
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左が新潟名産のかんずりです。


ずばり
唐辛子をどうやって深化させるか?

その前に唐辛子の風味について少しばかり語らせてください。

香り立つ生の赤唐辛子
というものが以前、手に入った事があります。
試しに一本だけ茹でてみました。
すると厨房の端に置いたにもかかわらず激しく咳き込み
むせて困りました。

これがやたら香りが強いのです。

残念ながら今は入手できなくなりましたが
これがきっかけで唐辛子を工夫するようになったのです。

まず、
赤唐辛子で香りの強いものは現在ほとんどありません。
もしご存知でしたらご教示いただきたいくらいです。

ですから香りを求める場合はほとんどの場合
肝心の”辛味”を半ば犠牲にしてでも青唐辛子が
用いられているのです。

これが唐辛子の要点です。
香りならば青
極限までの辛味を求めるならば赤。

では具体的に書き連ねてみましょう。

・一番簡単なのが唐辛子醤油。
フタつき容器に唐辛子の小口切りを入れ、生醤油を加えた
もの。
冷蔵庫にて保管。

用途は麺類の辛味、鍋物、焼肉、納豆などと活躍、
簡単な割りにあなどれません。

・一升漬け(右です)
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唐辛子の小口切り、麹、生醤油をそれぞれ同量広口ビンに
入れ、一週間ほど毎日混ぜてやる。
後は冷蔵庫保存。
麹が融けてまろやかになったら食べ頃。

用途は↑に同様、+大根おろしなどに


そして最後です。
”ゆず胡椒”
(長野県などの地方では唐辛子のことをこしょうと呼びます)
唐辛子の小口切りをミルやすり鉢ですって冷凍保存。
時期になったら柚子の皮を剥きミルやすり鉢ですり両者を
混ぜあわせて塩を少々加えて完成です。

保存は袋に入れて薄く伸ばして冷凍が最適です。
使う分だけ割り、冷蔵庫に移しておきます。

これは既製品など買えなくなるくらいの美味しさです。

さて、
今まで書いたもの全てに青か赤かの選択が出来るのです。

それに加えて
ゆずの方でも青柚子か黄色い柚子かの選択が出来ます。
つまり
青唐辛子+青柚子
青唐辛子+黄柚子

赤唐辛子+青柚子
赤唐辛子+黄柚子

全て風味は異なってきます。
お試しください。
麺類や鍋物が楽しくなる事間違いありません。


二軒のうどん屋さんがあります。
そのどちらにもこのゆず胡椒のすすめをお節介しました。
一軒は直ちに導入し、常備しました。
もう一軒は冷笑して”出来ない言い訳”を口にしました。

貴方が客として美味しいうどんを食べたいと思ったなら
この二軒のうちどちらを選びますか?

そしてどちらの方が繁盛していると思われますか?

”美味しい”を求めるには貪欲で勤勉でなければなりません。
無知や怠惰には”美味しい”は近寄ってはくれないのです。

美味しいうどんを食べましょう。
いや、私は手打ちラーメンを作ってますが・・・。







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手打ちうどん講習会のフォロー2ですが
事情があってどこで行なったのかは書けません。
ですから事前の告知も出来ませんでした。

「求めれば得られる」
とだけ記しておきましょう。
悪しからずご了承ください。

前回はザルうどんの薬味を取り上げましたが
今回は温かいうどんのことを書いてみます。
例によって
参加していない方々にも得るところがあるであろう
内容にまとめていければ幸いです。


いわゆる種(たね)ものと呼ばれるジャンルには
数え切れないほど多種多用なカタチがありますが、
それらをいくつかの系統に分類することができます。

具をただ乗せるだけ
ダシで煮る(ダシに手間をかける)
うどんごと煮込む        

こんな所でしょうか。

お馴染みでしょうが
ざっと挙げてみましょう。
月見、きつね、天ぷら、わかめ、山菜、にしん、やまかけetc..


月見はただ生卵を落しただけじゃ面白くありませんので
自己記事にリンクを張っておきました。
興味のある方はご覧ください。

実はこういう多彩なメニューはうどん屋さんには
普通、あまりありません。
「え?」
とお思いでしょうか?

大都会ならいざしらずよほどうどんが盛んな所以外では
うどん屋さんというのは少ないのが現状です。
そしてうどん屋さんは茹でる事に手がかかるため
存外メニューが多彩ではありません。

せいぜい天ぷら、ワカメ、ザル、それにその地の郷土食の
うどんメニューでしょうか。

豊富なメニューを誇るのは昭和の前半から大流行した
「食堂系そば屋」さんです。
茹で置きの”白玉うどん”で素早く出せるから多彩な
メニューをこなせたのです。

この形態のお店があまりに馴染みがありすぎたせいで
私たちが本物のうどんに巡り合わずに長らく
過ごして来てしまったとも言えます。

同じようなメニューでも家で打ったうどんで作ると
驚くほど美味しいものになります。

次はダシで煮る、ダシにひと手間をかける系統です。
これは際限がありません。

最初に言っておきます。
これこそが家庭料理で出来る真の”美味しい”を具現化
できるジャンルです   と。
その美味しい可能性は無限で深化も可能です。

お店ではどうしても原価と売価を考慮した製品にならざるを
えないのですが、家庭ではぐっと豪華にもできます。

その第一弾に「肉うどん」をご紹介します。
基本のレシピ
だし  約350~400cc
塩小さじ   1/2~1
醤油小さじ     1
みりん小さじ    1

を沸かします。
沸いたところでタマネギ、豚バラスライスを投入。
火が通ったら茹で上げたうどんに掛けて完成。

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ね?簡単でしょ?
そして簡単な割にはとても美味しく仕上がって
くれるんです。


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同様にして、牛肉でもできます。





鶏肉でも出来ますが、
鶏肉の場合はもうひと手間を掛ける方法
をオススメしておきましょう。

一口大にカットしたらみりんと醤油を小量ずつまぶしておき
ダシを沸かす間に片栗粉を少々つけます。
沸いたダシにそれを投入する加賀料理の”治部煮”
のテクニックを拝借するのです。

こうすることで旨味を閉じ込め、肉の表面はつるりとし、
ダシと鶏の旨味が混ざり合った素晴らしいうどんになります。

次に「もずくうどん」です。

あ 余談ですが、藻に付く海藻だから”もづく”が正しい
表記なんだそうですね。  (ZUではなくDU)

これも簡単で美味しくなります。
ただし、もづくの塩分を考慮して塩分は控えめにしましょう。
ダシを沸かして適当にカットしたもづくを入れ
塩、みりん、醤油で薄めに味を整えて完成。

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これを茹で上げたうどんの入っている丼に掛けるだけ。

吸い口にミツバでもぱらりと加えれば最高です。
これには細めのうどんが合います。


ひと口毎にもづくが麺に絡みつきその風味に魅了されます。
困ることと言えばあまりに美味しいので汁をつい飲みすぎる
事でしょうか。
くれぐれも味つけは薄めにどうぞ。

そうそう、
もづくと言えば沖縄もづくは太くて歯応えも良いのですが、
風味に乏しくこれには不向きです。
養殖だからでしょうか?
やはり能登から氷見、滑川の富山湾の天然ものが最適です。

氷見の「ナガラモ」などもとても美味しくなってくれます。
これから色々と工夫しがいのある地物食材だと
ひそかに注目、研究しています。
皆様もどうか”普通以上”の発見をお探しください。

そうして新幹線時代に貢献しましょう。
私にもそっと教えてくださいね。


次に「とじ」をご紹介します。

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過去記事はソバですが要領はまったく同じです。
この柔らかな半熟卵とほどけた海苔が麺に絡み、まといつく
美味しさを知ると普通のお店ではもう満足ができません。

硬くなってしまった溶き卵では全く意味を見出せないのです。

蕎麦専門店では”とじ蕎麦”の出来が職人の技量を量る
目安になるといわれますが納得の奥深さがあります。

ちなみに、
この台となる海苔(座布団と呼んでも良いのですが)は
溶けるタイプのものが断然美味しくなります。
詳しくは海苔の話を参考にしてください。

ちなみに、座布団を敷かないで卵とじのダシを
ザンブと丼に流し込むと麺の間を潜り抜けてしまい
見た目はまるでかけうどんのようになりますし、
なんと言ったって海苔の風味が無ければ退屈な味にしか
なりません。

これは海苔が必須です。

講習会ではカレーうどんを敢えて半煮込みタイプで作って
みましたが、煮込むという行為には麺とダシとを一体化
させるという重要な意味があります。

これは、全ての麺料理に共通します。

次にご紹介する「耳うどん」がその最適な例です。
栃木県の郷土料理です。
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作り方は簡単です。
このようにマッチ箱よりひとまわり細長くカットして
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両親指でくぼみを作って持ち
向こう側に曲げて重ね、重なった所をしっかりとくっつける

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茹でて、水洗い、
具沢山のダシで煮込む。

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さて、どこかで見たような気がしませんか?
そう、これは「すいとん」
同じなんですね。
でも自己記事にあるように元ネタは中国料理のマオアールや
イタリアンのオレキエッティでもあります。

不思議な事にこの三者に共通するワードが”耳”なのです。
ゴッドファーザー3でアルパチーノ演ずるドンの娘とキッチン
でじゃれあいながら甥が彼女の耳に囁きながら作るのは
イタリア語でいう”小さな耳たぶ”のオレキエッティ。

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小麦粉はなぜこんなにも耳が好きなんでしょうか?
その答えが一晩寝かした麺体のやわらかさです。
耳たぶの柔らかさがベストだったんですね。



麺が太くても、細くても、美味しい手打ちうどん
手打ちならではのコシも伊勢うどんでは全く無いほど
柔らかいものです。

では硬いのがダメかというと名古屋の味噌煮込みうどんは
生煮えかと思うほど硬いといい
山梨の吉田うどんでは「日本一の硬いうどん」とその硬さを
誇ります。

なるほどやはりうどんは混沌。
探れば探るほど正体がつかめなくなりますね。

長くなりましたが最後に「鴨」をご紹介して終りましょう。
元ネタは蕎麦の種物です。

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業務用スーパー(富山市ではマルシン)にある鴨ロース
一本600円前後を買ってくると4~5人前楽しめます。
解凍したら皮目だけを軽く焼きます。

この時に出た脂は貴重なのでよけて置きます。
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肉を3ミリほどにスライスして置きます。
フライパンでネギを焼き、肉をのせてさっと温めたら
薄目のツユを入れて温めたら完成。
先ほどの脂を小量垂らすとさらに濃厚な味わい。

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「鴨せいろうどん」の出来上がり。
(ですから画像は蕎麦ですってば)


スライスした肉をみりん、醤油に漬けておきます。
粘りの強い自然薯または大和芋をすって
うどんのダシを沸かしてネギをさっと煮ます。
肉を取り出して片栗粉をまぶしてダシに投入。
トロロ芋を落とし込みます。
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それをうどんにかけて完成。
お好みで先ほどの脂を小量垂らします。

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鴨芋うどんの出来上がりです。

ただし、鴨肉は火を通し過ぎると硬くなってしまいます。
ご注意を。

うどんのフォローは二話の予定でしたが
あと一回、唐辛子の話を次回おまけで書きましょう。

ご質問はコメント欄にて承ります。
どうぞ実践を繰り返してください。
長くなりましたが最後までお読み頂き感謝申し上げます。













先日うどん打ちの講習会を行ないました。
もろもろの制約や短時間のため思うところが充分伝えられず
心残りな部分があるのでこちらでフォロー記事を書くことと
いたします。

もちろん参加されなかった方もお読み頂けるような内容に
まとめてまいりましょう。

まず
私はこだわらない蕎麦、うどん打ちという事を常々提唱して
います。
お父さん方が趣味で手打ちを始めるとやたら高価な道具を
揃える所からやりたがる事の対極です。

あるときホームセンターで蕎麦切り包丁2万円というのを
手に取り『こんな高価なものを誰が買うんだろうか?』と
眺めていると後ろから二人連れのおじさんがひょいと
のぞきこんで
「オレの持っている蕎麦切り包丁は20万円するんだ」と
聞こえよがしに言うのです。 (大笑)

確かに高価な道具を揃えるのは楽しい趣味でしょうが
食べる為に作るという大前提を忘れないでいたいものですね。

趣味が嵩じて
粉にこだわり、打ち方、ゆで方に全精力につぎ込み
しまいには疲れ果てて市販のツユで済ましてしまう
というのは
どうにも本末転倒のような気さえします。

普通に食べる人にとっては
打ち方や切り方などより
食べて普通に美味しければそれでよろしいのであって
むしろ、ツユやダシ、もしくは具や薬味のほうが
影響力、訴求力を持つとさえ言えるのです。


というわけで
私の場合は道具にはいっさいこだわりません。
台所にあるボウル、菜箸、まな板、包丁
それらで9割方間に合います。

あと足らないものはのし板と麺棒ですが、
これはホームセンターで売っている薄い化粧合板と
丸い棒で簡単にまにあいます。

麺棒として求めると急に高価になり、太さや長さが
思い通りにならなくなります。
材木売り場にある丸棒をお好みでご用達ください。
驚くほど安価です。

これで9割9分
最後に不可欠なのがデジタル計量器。
慣れてくれば不要になりますが、最初はとても重宝です。

これで準備は万端。

とりあえず今回は言葉足らずで終ってしまった感の
「薬味」のお話から始めましょう。

薬味は美味しく食べる時に非常に重要な位置を占めます。
あなどってはなりません。

ワサビの無いお刺身。
ネギの無いラーメン。
マスタードのないホットドッグ。
大根の乗ってないおろしそば。

ありえない話ですよね? 
まさしく隠れた主役が薬味なのです。
これは日本人が長い間培ってきた和食文化と密接な関係が
あります。

和食のお吸い物は四つの要素で成り立っていて

一番ダシに味つけをした ”吸い地”
主役の具        ”椀種”  魚など
脇役の         ”つま”  ワカメやキノコなど
香りで引き立たせる   ”吸い口” ゆず、生姜、木の芽など

この吸い口の食文化が麺類をはじめとする薬味に大いに
活かされていると感じるのです。

ですから一般に晒しネギやおろし生姜などが付いてきた場合
いっぺんにドサドサと漬け汁に放り込まないで
薬味の効果、味の変化を楽しんでいただきたいのです。

先のうどん講習会では
晒しネギ、おろし生姜、大葉、擂りゴマ、みょうが、辛味大根
をご用意しました。

それを小さなツユ容器に全部放り込んでしまっては
味は一種類しか味わえません。

薬味を多種用意すると言う事は
ある意味贅沢な遊びなのですから
それを一種類ずつ入れてはうどんをひとすすり
そして次の薬味の味を重ねていくという楽しみを味わうと
いうことなのです。

これはうどんというものが味の淡白な、あるいは
ややもすると単調になりがちな食べ物であるがゆえに
より進化したとも言えますね。

でも話は厄介になりますが、
付け汁に入れない方が良い薬味もあります。
先ほどの薬味の中では「辛味大根」がそれにあたります。

ソバでいうならワサビに相当するこれはとても辛く
これをツユに入れてしまうと一色に染まってしまいます。
そこでこういう刺激の強い薬味はこうして麺の上に乗せて
一緒に持ち上げ、薬味を直接ツユには付けないように

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             ×

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麺にだけツユをつけて食べるのが美味しい方法なのです。
そうするとツユは辛味に染まりません。
(正しい食べ方だなどとは申しません)

次の一口はまた違った新しい風味で美味しく食べることが
できると言う訳です。

次に
これは薬味ではありませんが東京は小平地区に伝わる
「糧うどん」(かてうどん)をご紹介しましょう。

これは炊き込みご飯に対する糧飯(かてめし)と同様です。

肉やキノコや魚などのご馳走で炊くのが炊き込みご飯
なのに対し、普通のおかず的な野菜を混ぜて炊いたのが
糧飯と呼ばれるいささか地味ではありますが素朴な料理です。

その名の通り糧うどんとは豪華な揚げ物などではなく
普通に摂れる野菜を添えたものです。
海老天などを添えた天ザルうどんなどに対して

ほうれん草の茹でた物や大根、人参、夏には絹さやなどを
ツユに付けて食べるものです。

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そこで提案です。
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今真っ盛りの山菜をこのように揚げて食べるのももちろん
美味しいのですが、あえて
茹でた山菜をこの糧うどんのようにして食べるのも
またさっぱりと美味しいのです。

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画像は
ノビル、セリ、アサツキです。
どうかお試しください。

またこの日は参加者の中に香川県出身の方がおられました。
お土産に実家から送られて来たという無農薬のレモンを
いただきました。

そこで翌日ひもかわうどんのツユにスライスを投入して
試しました。
輸入レモンじゃ防腐剤が怖くて出来ませんが国産ならではの
トライです。

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風味と酸味でさわやかに食べることができました。
これは夏向きの味わいですね。

蕎麦でもスダチ蕎麦というものがあるくらいです。


語れば語るほどに、うどんネタは尽きることがありません。
今回はザルうどん系を素にして薬味の事を重点的にまとめてみました。
次回は
温かい汁、つまり種物と呼ばれるものなどをまとめてみましょう。

でもうどんの語源は混沌だそうです。
混沌→饂飩→混沌→
探れば探るほど得たいがしれずそのカタチさえとらえどころが無くなります。

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よもぎうどん    フキノトウうどん   地粉うどん





待ちかねたフキノトウが伸びてきました。

数年前ラジオで初めてこの事を知ってから今では
この時期のマストアイテムとなっています。

ラジオでは東北の方がバッケ(フキノトウ)の四方山話を
語った最後に「これは本当は教えたくはないんだが・・」
と続けてくれたのがこの伸びた茎を食べることです。

皮を剥き___
   といっても小さな葉を下方に引張るだけ
   まるで”ここからね”と呼びかけているようです
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茹でて
   ザクザクッとカットして味噌に和えるだけ

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煮物にするとこちらが主役になるほどです。
香気が立ちクセの弱い、
フキであってフキでない美味しさは病みつきになります。
先の東北の方は「フキの赤ちゃん」と表現されていました。

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そしてキンピラや一番最近仕入れた情報では佃煮など。

ところで、フキノトウと呼んではいますが
普通はトウが立ったというと伸びた状態を指しますよね。

ところが一般にいうフキノトウという状態はつぼみです。
この中には花の芽や小さな葉がぎっしりと詰まっています。
だからクセが強いのです。

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例えば一枚ずつ使用するバジルがぎっしり束になっていたら
相当クセが強そうですよね?

バジルは使用目的に応じて臨機応変に枚数を増減できるから
扱いやすいのです。

ですから
フキノトウもこうして伸びた葉を使えば強くも弱くも
自在にコントロールが出来ます。

茎だけでなく葉も上手に使いこなして行きたいものです。

つぼみでは春の香りというだけの感じですが
伸びた茎をそういう眼でみるとまるで手付かずの
有望な野菜のように見えてくるのです。

なにも高価なルッコラやアーティチョークなど苦い
洋野菜を有難がる必要はありません。
昔ながらの和の苦味を活用いたしましょう。

安い、豊富、体に良いと満点食材です。

ただ
何度も言いますが、
これを採っていると笑われるのがちょっとだけつらいですね。



山里の道沿いなどに沢山生えている「シャク」を
ご紹介します。
あまりに近いためにかえって見過ごしている方も多いはずです。

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雪解け間際はこんな葉が繁っています。
人参の葉のように見えるので「山ニンジン」とも呼ばれますが
高麗ニンジンや九州に自生すると言われる薬効のずば抜けた
山ニンジンとは異なります。

ただ単に葉の様子が似ているというだけなので
過分な期待は禁物です。

これはとても足の早い山菜でして
雪解けの頃はこうして古い葉が採れますが
根際の白い産毛の生えている所から切りたいのに
短くてバラバラになってしまいます。

翌週に出かけるともうトウが立っていて茎が長く伸びて
いるのですがこの頃までが収穫適期です。
すぐに白い花が咲き誇り収穫の時期は終ってしまいます。

山菜の時期に山道を走るとこれの白い花が咲き乱れ
”もう遅いよ~”とでも言いたげに風に揺れているのを
横目で見て通過するのはイソップのキツネにでも
なったような心境です。

野草は人や動物に採られまい、食べられまいと
忙しく伸びて硬く身を閉ざします。

さて、
この「シャク」には強いキク科の芳香があります。
香り系の苦手な人はやめた方が無難です。

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若葉は茹でて一日ほど水に漬けてクセを抜きます。
和え物、炒め、煮物などと言われますがクセが強すぎるので
あまりオススメできません。

唯一これならばと言えるのが「すき焼き」です。
クセを弱めたものを絞って刻んでお使いください。
香りを強化した春菊のような味わいです。

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これだけで終ったんじゃ退屈な話ですね。
とっておきがあります。

トウが立った適時に遭遇したなら是非にとお奨めしたいのが
”味噌漬け”です。
トウの茎部分を茹でて水に晒して
適当な長さに切ったら合わせ味噌の入った袋に入れて置く
たったそれだけです。

このやり方では以前にも春菊の茎の味噌漬けなどをご紹介
しましたがあれよりは当然野趣が強くなります。

またセリなどの根元付近の茎なども同様に味噌漬けに
なりますがシャクの嬉しい点は太くて量が確保しやすい
というところです。

残念ながら収穫の適時は一瞬で過ぎますから
狙っていないとすぐに花が咲き誇ります。
どういうわけか
花が咲く頃にはもう硬くて食べられません。

というわけで画像もありません。
毎年今年こそは  と思うだけで終っています。

したたかな野草、「シャク」でした。
昔に読んだ食のエッセイの話です。

高級ホテルで伊勢海老のスパゲティを注文したところ
なんの変哲も無いスパの上に伊勢海老がドーンと鎮座
したものが出てきたというのです。

これを見た著者は調理人の腕を疑ったそうです。
曰く
「イタリア人ならこれを見て怒り出すにちがいない」

なぜなら

パスタは麺と具材、ソースが一体でなければならない
少なくともそう図られる必要があり、
こんな別々の”盛り込み”状態など
あってはならない調理法だと言うのです。

「どうせならエビのソースで絡めて食わせろ」
と叫ぶだろう と結んでありました。

パスタのなんたるものかをかなり的確に表していますね。

どうしても日本人とイタリア人は美味のポイントの
捕らえ方が異なり、
そういう事もありがちだなと思ったものです。

というわけで

では今が旬のホタルイカでそれをやるにはどうするか?

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(先日ご紹介したK-3さんで買ってきました)

解はいろいろあります。
そのひとつを試してみました。
茹でたホタルイカの目玉を取ります。

このゆで方にもテクがあるのですが、
ま、それはまたの機会に。

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それをフードプロセッサにかけます。
無い場合は微塵切りにするか、すり鉢で摺ってください。

ホタルイカといえばワケギ葱かアサツキ
今回はワケギ葱を用意しました。

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ニンニクスライスをオリーブ油でじっくり熱して香りを出し
ワケギを炒め粉砕したホタルイカを加えます。

おろし生姜、トマトソース、味噌少々
塩コショウで味を整えいったん火を落して他の用意を・・。

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今が真っ盛りの伸びたフキノトウ。
この茎も美味しいのですが今回はこの小さな葉。
これをタグを引っ張るようにして取り、洗って置きます。

卵白を泡立てて小麦粉を加えフリッターの衣を作ります。
中国料理で言えば鳳尾というやつです。

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揚げます。
撮影していたら焦げてしまいました。
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つまりその位のやや高めの温度でカラリと揚げます。

茹であがったスパをソースに絡めて仕上るのですが、

なぜアルデンテに茹で上げるのか?  という点から
この仕上げ作業についてご説明しましょう。

茹でている最中で少しつまみ食いをしてみてください。
芯が残った状態がアルデンテです。
このまま食べろ  と言われたらイヤだなという硬さです。

この状態でソースやスープの中に投入して過熱しつつ(加圧)
味を染込ませるのです。
先ほどの芯が残った状態で混ぜ込み、芯の無くなる
食べやすい硬さになるまで加熱する=その分味が浸透する

というわけです。

ではそのまま食べれるほどの柔らかい状態まで
茹でてしまったらどうなるのか?
上記の煮含めるようなスタイルでは味は乗りません。

粘りのあるソースを絡める=くっつける
という方法になります。

これはタンメンとチャンポンメン
かけうどんと煮込みうどんの相違点

そしてヤキソバなどと通じるものです。
麺=パスタ
方法論は共通です。

しかし、
パスタにはこの時もうひとつ重要な作業があります。
乳化です。

オリーブ油と水分を馴染ませる作業です。
手早くフライパンを動かし、麺を混ぜ込み
ちょうどドレッシングを合わせるように乳化を行ないます。

水分が足らないようでしたらスパを茹でた湯を加えます。

出来ました。

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上からフキノトウをたっぷり乗せましょう。
完成です。

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これは想像以上に旨いです!
全くしつこくありません。

イカの旨味が適度に全体に分散してくれてもっと濃くても
いいかと思いました。

ただし、ワケギが不要です。
これが失敗。

フキノトウもとても美味しいのですが、これなら生のまま
加えたほうが良かったかも知れません。

いくつか残念な点もありますが食後感としては
かなり美味しいといえます。

応用も沢山出来そうで次回のトライが楽しみ。