基本的に日替わりとしていますが
美味しい食材があるときなどは数日続くこともあります。
以前に「チカメキントキ」という美味しい魚が入荷した時は
三日続けてお出ししたところ三日とも召し上がっていただいた
お客様もいらっしゃいました。

また定番化したものもありそんなメニューはなるべく
こちらにアップしないようにしています。
少しでも変化、あるいは進化したものを追求したいと
思っています。

aav 025

「まいたけと鶏の炊き込みご飯」
今年は猛暑のたたりでキノコは不作だったとか
逆に当たり年だったとか賑やかですが、
ことマイタケに関しては大当たりだったそうで
直売所などで頻繁に求めることができました。

aav 196

「むかごとエビの炊き込みご飯」
ムカゴに関しては年々採取が難しくなってきています。
競争相手急増といったところですが
実はこの時期キノコ探しで時間が無いのが真相だったりします。
ひなびた香りとエビの風味が美味しいご飯です。

ダシを真昆布で引くと高級料亭気分です。

aaw 004

「マヒマヒのポキ」
これもご紹介済みですね。
シイラは何に加工しても美味しい魚ですが
最近また新しい品を開発しました。
乞うご期待です。

aaq 016

「なすの魚香丼」
四川の名レシピ「魚香」
ナスは中近東などでよく食べられるそうですが
日本人の知らない美味しい食べ方が沢山ありそうです。
来年の夏に備えて現在はトルコ料理を勉強中です。

aaq 055

「冷たい回鍋肉の丼」
油っこい料理をそのまま冷たくしただけじゃ不味い。
では何を引いて何を足すか?
料理はある意味単純な足し引き算に似ています。

キーワードは素材の熟知。

aaq 060

「冷しゃぶロール寿司」
逆輸入された「裏巻き」も今ではすっかり御馴染みです。
こうして上に乗せたままカットする「サーモンロール」など
海外では大人気なのだとか・・
養殖の鮭など当店では無理ですが
いずれは魚でもロールでトライしたい所です。

aar 009

「キノコ入りのそぼろ目玉丼」
御馴染みのそぼろ目玉丼にキノコをチョイスするだけで
軽い食感になります。
いずれにしても美味しさの決め手は新鮮で良質な餌で育てた
上質な卵であることは言うまでもありません。

料理人の出来ることなんてたかが知れてる と言うところ。

aan 008

「コノシロの押し寿司」
コノシロは塩加減がとても難しい魚ですね。
今回はたまたま、なんとかお出しできました。
次回は手を出さないかも  と言うぐらいです。

aav 009

「キノコとアオリイカのチャーハン」
刺身用のアオリイカは加熱すると甘く化けます。
チャーハンの中で加熱するとご飯全体にその旨味が
混ざり合いからみあい
そう
つまり美味しいんですってば。

aan 018

「盛り込み天丼」

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「タチウオ押し寿司」

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「タチウオ天丼」

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「タチウオ押し寿司&フクラギたたき巻き」

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「つくねとナスのタレカツ風 の丼」

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「大フグ天丼」

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2012.11.29 最近のミニ丼
平日昼の日替わりミニ丼 200円
ラーメン好きに無売りやりにでも野菜を食べさせたい
全力で美味しい食事をご提供したい
と始めた小丼ですが随分長くなってきました。

今年も下半期、画像がたまりましたのでアップします。

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「ダッチオーブンで仕込んだ照り焼きチャーハン」

画像では見えにくいですが鶏ももとジャガイモ、タマネギと
ダッチオーブンでは御馴染みの食材を焼き、混ぜ込んで
チャーハンに仕立てました。
ほのかに香るニンニクが食欲をそそるのに後から匂わない
美味しいチャーハンになりました。

ちなみに
とろとろになったタマネギはとても旨いのですがそれで
チャーハンをふんわりと仕上げるのはちょっと技術が必要。

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「畑栽培レタスと肉の掛けご飯」
これは先般ご紹介しましたから説明は不要ですね。

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「イワナと山菜の炊き込みご飯」
戻しゼンマイなどの山菜と一緒にイワナご飯。
山にあるもの同士の組み合わせってどうしてこんなに美味しく
なるんでしょうか。

aae 038

「かに玉チャーハン」
先に親子チャーハンで同様のものをやりましたところ
やたらに旨いのでそれならむしろこれこそを
やるべきだろうと。  完璧な旨さでした。

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「ワカメとへしこサバのチャーハン」
これは大変に難しいものでした。
塩加減の重ね加減がシビアです。
でも焼いたへしこの脂がじんわりとしたコクを出してくれて
とても美味しくなりました。
ちなみに名産では福井つながり(いえ富山調達ですが)

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「ナスのハヤシライス」
シンプルにしてヘルシー。

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「肉とナスの四川風掛けご飯」
四川では海魚が無い為にその味を出そうと工夫をこらし
それが代表的なメニューの「魚香(ユイシャン)」となって
現代につながっています。
仕上げの酢が効いた暑い夏に暑さを忘れる辛旨いレシピです。

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「ナスの入ったつくね照り焼き丼」
ラーメン好きに無理にでも野菜を食べさせたい
ナスは体の熱を冷ましてくれる
というわけでナスをたっぷりと入れて作ると
これがなんとふわふわの美味しさ!

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「イワシとキノコの蒲焼丼」
大きいイワシはなかなか入手出来なくなってきました。
お手ごろ価格となればなおさらです。
これはそんな数少ないチャンスを捉えて作ったものです。
脂の乗った大羽イワシを砂糖の入らない水あめ仕立ての
タレで仕上げます。

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「ビビンバ」
キムチが冷凍可能とは永年知らずに過ごしてきました。
お客様が教えてくださいました。
こうして備えておけば夏にもビビンバが出来ると嬉しく
よし!冬にはたっぷり仕込んでおこう  と。
なぜって 
白菜は冬が旨いからです。

aai 011

「ず丼ー2」
今年は結局二回しか出来ませんでした。

でも、予告登板したときの目の回るような忙しさを
思い出すと次はこっそりとお出ししようか
いやいや それじゃお叱りを受けてしまいそう
などと今から悩みは尽きません

それほどの美味しさでした。 ナマズを見直した今年です。

aaj 016

「イカ入り肉細切り掛けご飯」
普通の炒めにイカが少し入っただけで劇的に
美味しくなりますがこうしてスープッ気が入ると
それが全体に周り、そしてご飯にまといつきます。
つまり、見た目よりとても美味しいと言いたいだけです。

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「レタスとしょうが焼きのチャーハン」
誰もが『そりゃ美味しいでしょうに』とイメージが
出来てしまう組み合わせですがそれの意表をつく仕事を
しなければプロじゃない。
それが頭を絞るポイントです。

もちろん美味しいのは同じですが。

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「大人のチキンライス」
ケチャップばかりドバドバと加えて甘ったるくベチャッと
仕上げたものでもお子様は喜んでくれますが、大人では
200円だってそうはいきません。
これ用に早朝からトマトソースを仕込んでスパイスを
たっぷりで仕上げました。

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「へしこサバの押し寿司」
今年はこれで見納めの食材です。
富山湾の寒さばのへしこ
旨かったです。

いえ私は作ることが出来れば幸せな人なので
実食はほんの少々味見程度。

また年末に仕込んで数ヶ月寝かし、
樽を開けるのが梅雨明けごろ
そしてあっというまに消えて無くなります。

美味しいものってそんなものですね。


ハゼを釣りに行っていると色んな人たちがいて釣りの合間に
眺めていると退屈しません。
主に観察の対象になるのは向こう岸の人達です。

ハゼな人達の観察記でも始めてみましょう。

第一番目は仲のいい老夫婦。
髪の真っ白な二人が釣竿一本で釣っています。
来た時にはもう陽が傾いていましたからこの方々は相当
前から釣っている様子です。

釣り方はウキ釣り。
ウキ釣りというのは楽しい釣りです。

よく結婚したばかりの若いカップルが奥さんを釣り好きに
仕込もうとキス釣りなどに同行させているのを見ると
『あ~ぁ』と思うのです  

なぜなら女性はたいていの場合ニョロリとしたエサが大嫌い
だからです。
キス釣りに同行させたばかりに釣りが嫌いになってしまう
奥様というのはかなりいらっしゃるはずです。

私も最初が肝心と良く考えて小アジのエサ釣りをウキ釣り
で連れて行きました、
エサは冷凍の小さなエビです。
これを入れ食いのウキ釣りでやらせたものですから
家内はすっかり釣りが大好きになってくれたと言う訳です。

ウキがピクリと動いたとみるとキュッと引き込まれる瞬間に
アワセをくれると小気味良い手ごたえと共に釣れる。

ところが群れが変わると遊泳層が変わりピタッとアタリが
遠のき、タナを変えてやるとまた釣れる
という具合に単純ながらも工夫しなければ釣りつづけられない
というはまらせるには絶好の釣りがウキなんですね。

このご夫婦は見たところ
釣れた魚を外すのもエサを付けるのもご主人が行い
それを奥様が竿をヒョイと振って釣ります。
釣れたら竿をご主人の方へ向ける。

外す、エサ付け、奥様が釣る。
その間ご主人は手ぶらで釣れるのを待つ。
という典型的な「殿様釣り」でした。

きっとエサも魚も触るのは嫌いだけれど
ウキ釣りの楽しさだけは味わいたい
でもその面白さを教えたのも当のご主人だから
二人でそうすることが楽しいわけなのでしょう。

誠にほほえましい光景でした。
しばらくすると帰途につかれましたが、土手を登る時に
奥様が足をずるりと滑らせるのを知っているかのように
道具を持ったまま適度な間隔をとって待っているのです。
お約束なのでしょう。

いかにも慣れた風情で夕陽を浴びながら歩いて帰って
行かれました。

abc 028

またある人は
毎日同じ場所で釣っているそうです。
しかも時間も同時刻から始め、撤収する時間まで
同じなのだとか。

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もちろん
私は毎日いくわけじゃありませんから、これは隣り合わせた
例の500尾釣り上げたというおじさんから聞いた話です。

こういう趣味の世界では
同好の士というか同病相哀れむというか
最初から同じ土俵に立つもの同士の気安さがあって
会話も自然に弾むのです。

しかし、
毎日同時刻とはすごい。
現役感覚で会社勤めでもするようにしているんでしょうか。

こういう人には適いません。
きっとその日の潮やハゼのポイントの具合など
手に取るように把握しているんでしょうね。

適わないといえば凄い人がいます。
魚の食いが立つといえば活性が高くなって釣り易くなる事を
言うのですが、
腕の良し悪しというのはこんな時に顕れるのです。

一本竿でちょいと投げ、エサが沈むか沈まないくらいの
短時間でもうアワセをくれたと見る間にもう釣り上げるのです。
それを外したかと見る間もなくすぐに次を投入。

エサが沈む間もなくアワセ。
のんびりとした河原の中でこの人一人がひっきりなしに
釣り上げているのです。

それを見ていて私はかつてシマダイ釣りに夢中になっていた
頃に読んだイシダイ攻略本の事を思い出しました。

イシダイとはシマダイの大きく成長したもので荒磯の王者と
呼ばれています。
船で磯渡りしたら無人の小さな磯で大量のサザエやウニ
などの撒き餌をして狙う魚です。

アタリが出て竿をしゃくって合わせるのが普通の釣りなの
ですがイシダイは全身を使って反り返るように合わせるため
ヘルメット着用が必至という凄まじい釣りです。

その釣り方が変化をしたのが昭和の終わりごろの話です。
それまでは岩の間にハンマーで竿受けを立てて餌を投入したら
じっとアタリを待つという「待ちの釣り」だったのが

岩のヘチまで撒き餌でおびき寄せ浮き上がらせて
底ではなく宙で手持ちの竿で釣るという「攻めの釣り」へと
変化している頃だったのです。

私が南西諸島で一度だけイシダイ釣りにトライした時は
まだ投げ込みの待ちの釣りでしたからこの当時は
南方宙釣りというのは最先端のテクだったのです。

家のS58年発行の本では福岡県の「弾 濤竿」さんが
詳しく解説をしておられますが
いかにも素早い対応の出来そうなスタイルです。



これを真似てみましょう。

所詮は遊びなのですから
遊び心を持ち込んだ方が楽しめるというものです。
 
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そこでもうひとつ忘れてならないのが釣り針。
日本人と言うのは柔軟な発想が得意だと言われます
ブレーキをかけたら発電する車だったり
エスキモーに冷蔵庫を売り込んだりと
逆転の発想が上手いですよね。

ぐっと小さくなりますが釣り針の世界でもそうなんです。
キスなどは針ごと飲み込んだ餌に違和感を感じるとすぐに
吐き出すんですがその時に掛かる針というものがあります。

「改、秋田袖型」といいます。
針先がぐいと外に曲げられているのです。
(右図)
これでやるとほぼ勝手に掛かります。

ところが市販品がなかったのでバーナーで針を焼いて
曲げてみました。
これが以外に難しい。
折れてしまいます。

そこで反対側の糸巻き部分を曲げました。
これで針先が外へ向いた形になりました。
(左図)

これは釣れます。
ヒョイと投げてゆっくり沈める

すぐにクイクイとかすかなアタリ
ピッとアワセをくれてやりそのまま抜き上げる。

ハゼを外してまだ元気な餌を直してすぐに放り込む
クイクイ ピッとアワセ 抜き上げ

小一時間の間にまずまずの釣果を得ました。
南方宙釣り恐るべし(笑)

この日は大物も狙って
abc 004

このように無慈悲な背がけで狙いましたが
こちらは空振りでした。

ハゼ釣りがこんなに面白かったとはヤバイです。
そして
こうしてあれこれ工夫したり考えること自体が
実はどっぷり現象なんですね。
かなりやばそうです。








以前に緑共同購入会さんの料理講習会で無添加ラーメンを
皆さんと一緒に作った事がありました。

その事を聞いた方からこちらでも紹介してくれないか と
言われましたのでここでもゆっくりとシリーズ化して
みようかと思います。

ですが、ラーメンとは言ってもチャーシューを使うタイプは
当分行ないません。

とりあえず簡単でしかも好みが分かれないものから始めましょう。

ほんの少しご家庭で手間をかけて作るだけで
無添加の美味しいスープが出来、
するともうそれだけで美味しいラーメンが出来てしまう
そんなお手軽なものから始めて行きたいと思います。

用意するのも特殊なものはなるべく使わず、どこでも入手
できるもので行ないましょう。

家庭でスープと聞くだけで恐ろしく手間隙がかかるんじゃ
と 尻込みすることはありません。
プロのように何十時間も火にかけるような事はしないでも
簡単にできます。

鶏もも肉、国産乾しいたけ、昆布を火にかけるだけです。
時間は小一時間程度。

ただし、出し昆布はできるだけ良いものをお選びください。
国産である事はもちろんです。

さしあたり
そう
今回は昆布の事を書いて予備編としておきましょう。

昆布には沢山の種類がありますが、出しの出るものと
出ないものがあります。

煮昆布というものは昆布巻き用で色は出ますが出しは出ません。
柔らかく煮た昆布自体を食べて楽しむ為のものです。

韓国、中国からの促成栽培の昆布も出しは出ません。

国産であっても促成ものは安価ですが出しは弱いです。
ですから私の提示する量より三倍増し程度の量をお使い下さい。
天然モノはやや高価ですがその分少ない量で充分な出しが
出ます。

当店では大量の天然昆布を使用していますが
たまに
「全然昆布の風味なんか感じない」
と言う方がおられます。

昆布の味を聞き分けられると言う方がいらっしゃるとすれば
それは天才的な味覚の持ち主ですね。

昆布茶には昆布らしい風味がわざわざ付けられていて
それは羅臼昆布の風味に近いのですが、
全ての昆布は皆そういう風味、味がするものと
思い込んでいらっしゃるのでしょう。

高級料亭や本格懐石料理を作るような所では
羅臼昆布は使いません。
真昆布系統を使用します。

なにもどちらが上でどちらが下だからという訳じゃ
ありません。
羅臼昆布の独特の昆布臭い風味がジャマをするからです。

真昆布にはそんな余計な風味はありません。
純粋に近い旨味だけです。
ですから縁の下の力持ちに徹してくれるのです。

羅臼、真昆布どちらでも美味しいスープになります。
私の店では真昆布を使用していますが、

以前に、ある無添加のラーメン店で羅臼昆布をたっぷり
使用したスープの一杯を食べたことがありますが
いつまでも美味しい風味が口の中に残ってとても
美味しかった記憶があります。

昆布をお求めの際には以上のことを踏まえてお選び下さい。

今回は予備編としてここまでです。
実施に当たっては画像も添えていきますので
ゆっくりの連載になります。
気長にまいりましょう。

初回は「タンメン」を予定しています。
ラーメンとは違う!
などと言われそうですが、やれチャーシューはトロトロ・・
いやいや硬いのが、とか豚骨がいいだの、濃厚かあっさり
などと揉めない点がすっきりしています。

タンメンは誰が作ってもタンメンにしかならないからです。
それに無添加のすっきりした味を出すのに最適でもあります。



2012.11.13 有峰
有峰大雨注意報発令中とでも呼べばいいほどの豪雨のなか
またまた有峰に行ってきました。

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紅葉真っ盛りをやや過ぎ始めた山道は落ち葉がかたまりに
なっています。
そこへもってきて豪雨。
落ち葉はたたでさえ滑りやすいのに非常に危険な道路になっています。

昔は大型バイクに乗っていましたからこんな道を見ると
どうしてもライダー目線になるのです。
カーブの砂、雨に濡れた落ち葉、郊外の夜道を横断する亀。
恐怖は沢山ありますね。

車でも危険なのは同じです。
なにしろスリップでもしようものならたちまち谷底まで
ひとッ飛びなのですから
ゆっくりと走ります。

有峰はいよいよ冬支度が始まり工事関係者の人も少なくなり
終らない現場はシートをしっかりかけて冬篭り状態です。

まだ残って工事をする方々はこの寒い中本当にご苦労様です。

方々から撤収した簡易事務所を積んだトラックが降りて行きます。

春の残雪の上に木々の梢の鞘が散らばる頃から
イワナを追い求めた川も今はひっそりとひと気も無く
次世代をはぐくむゆりかごとなっているはずです。

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山菜からイワナそしてキノコ
豊かな大自然がもたらしてくれる喜びを享受
と言えば楽しい事ばかりのように聞こえますが

険しい崖の登り降りや夏のオロロの襲来
そして今回の氷雨と難儀なことも多いのが山の決まり。

カラマツは落葉松と書くだけあって一瞬だけ黄金色に
輝いて落葉し林内を覆います。

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今回は落ち葉が多すぎてキノコも思うように見つけられず
でしたが、
なにキノコを探す前に森の勉強にきているんだと思えば
かえって熊やキツネに遭遇しないだけまだ安心?

とばかり
雨にも負けず、風にも負けずに歩き回ってきました。
いろんな樹種があるので行く度に新しい発見があるのは
とても楽しいのですが流石に全身びしょぬれで限界です。

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登山道に向かう道端では雪が残っています。
いくつか確認したかったことも無事すませ。
帰路につく事としました。

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こんな冷たい雨の中交通整理をする人もご苦労様です。
缶コーヒーを差し入れ。

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上では落葉ばかりで美しくなかった光景が標高が下がると
雨上がりという事もあり輝いてきました。

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帰宅してアオリイカとキノコの蕎麦を食べて温まり
ようやく人心地がつきました。

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よくメールなどでお問い合わせを頂き
それの返信用としての記事をより詳しく起こすことがあります。

今回はコメント欄でのお問い合わせでした。
あまりに嬉しくてつい調子に乗り長々と書きすぎたせい
でしょうか消えてしまいました。

そこでここ本編にて起こす事にしましょう。

こちらは芋ツル五年前の記事ですが戦後の食糧難の頃の悪しき記憶が
いつまでも人の心から消えない為か今でも
「芋のツル」と聞くと顔をしかめる方が多いようです。

能登では今でも現役の野菜として普通に食べられている
と聞きます。
何も能登が今でも食糧難だからではありません。

戦前、いえそれ以前からずーっと普通に食べ続けてきたから
食の記憶として受け継がれてきたというだけなのです。

大根の種をまくといっせいに芽吹きますよね。
それを間引いて「すぐリ菜」として食べませんか?
それからやや細く育った大根を「細根」として食べませんか?
あるいは太くなった大根であっても葉を利用することは
皆無でしょうか?

恵みの大地から収穫した「食べられる部位」をむやみに
粗末にしないでありがたく食べるというだけなのです。

芋づるがここまで悪印象を与えてしまったのはおそらく
ご飯の増量としていわゆる「かて飯」として
食べさせられたのではないかと想像しています。
それはかなり不味そうです。

不味いものを不味いと言うことは贅沢でもなんでもありません。

芋づるはきっちりと味をつけなければなりません。
フキと比べればお判りになるはずです。
葉の下の葉柄なのですから。
味付けをしないフキを加えたかて飯で出されたら誰でもフキ
が大嫌いになるに決まってます。

前置きが長くなりました。

お問い合わせは「漬物」でしたのでそれから紐解きましょう。

まず、茹でます。
茹ですぎればぐちゃぐちゃになりますのでご用心。
流水にあてて冷まし、硬い部分は切り捨てます。

容器に塩、ツル、塩、ツル、塩と重ねていき落し蓋
最後に重しを乗せて数日置けば出来上がり。

ツルは長いままでもカットしてからでも結構です。
冬季の保存とするなら塩は多目がよろしいでしょうが
基本的に茹でた野菜と言うのは多少は水気が抜けているので
やや控えめでも漬かります。

塩加減に自信が無い方は好みの塩水で行なえば失敗が
ありません。

時間に余裕があるなら昆布じめにもトライしてみてください。
ワラビなどと同様に美味しく仕上がります。
先ほどの漬物が少量で浅漬けで行なう予定ならば
刻み昆布を加えてもほぼ同様の味わいに仕上がるはずです。

次に醤油漬けです。
酒   1
みりん 1
醤油  2
の割合でいったん沸かし冷まします。
(沸かしすぎない)(味見をして調節すること)
小型の広口ビンに刻んだツルを目一杯詰めてから
調味液を流し込みフタをして冷蔵庫で保存。

長期保存するなら冷凍庫で。
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これはワラビなどの保存と同様の方法です。

次に味噌漬け。
普通に味噌汁にする味噌にそのまま漬けると辛すぎます。
小量ずつで結構ですから
砂糖、みりん、醤油、お好みで七味など
を加えて練り直しておきます。

これに刻んだツルを混ぜるだけなのですがコツがあります。
袋にツルを入れてから合わせ味噌を入れ外から
よくもんでやるのです。
そうして6~7割味噌が混ざった位の量で充分漬かります。

本体から水分が出てくるので全体に味が回りやすくなるのですね。
口から液が零れ落ちないように注意が必要です。

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この方法で山菜なら
ヨシナ、ヨブスマソウ、ウド、ミヤマイラクサ、ワラビ
などが好適ですが、中でも絶品なのがフキノトウの伸びた
茎部分です。
食べた人皆が驚嘆するほどの美味しさです。

野菜ならば春菊の茎、キノコ全般などが秀逸です。

この味噌漬けも醤油漬けも思うよりもずっと少ない
量で沢山の材料の漬け込みができるのも嬉しい点です。

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こちらは左から
春菊の茎の味噌漬け。

エリンギとマイタケの味噌漬け。
小株で茹で、冷めてから味噌をまぶしたものです。
食べる時に洗って裂きます。

右は行者ニンニクの醤油漬け。

冬にピーマンが高価になった頃
塩漬けした芋づるを塩気を残して塩抜きし、
エノキと肉を炒めて青条肉糸風などとやるのも意外性が
あって美味しそうじゃありませんか。

また薄揚げを開いて塩抜きツルを巻き、信田巻きなどに
するのも昔ながらで美味しそうです。

生家では穂紫蘇とキノコと一緒に大きなタルで漬け込まれていました。
懐かしい味です。

能登で今でも現役な理由としては
「いしり」の存在が上げられるかも知れません。
いしりで煮込むと独特な風味がマッチしてとても美味しくなるからです。

いずれにしても入手できる環境があればこそです。
こちらでも一時直売所などで売られていましたが
ほうれん草一把などよりも高価だったためでしょう、
売れ行き不振だったと見えて今はお目にかかれません。

困った事です。
キノコシーズン真っ盛りの岐阜県神岡へ行ってきました。
目的は直売所です。

こちら神岡は標高の高い地域なので涼冷地帯特有の美味しい
野菜がふんだんに買えますが
今の時期は取れたての天然キノコが出てくるんです。

朝8時の開店を待ちわびて数人が並んでいます。
残念ながら今回は天然ものが少なく
原木椎茸、原木ナメコ、原木ヒラタケなどが多いようでした。
天然ものはナラタケだけでしたが、今年は猛暑が祟って
初入荷なのだとか、
まあ 幸運だったと言っておきましょう。

でも
ここのは自然の中での栽培だからか椎茸も美味しいんです。

店を出て上に向かいます。
目指すのは天空の村「山の村」。

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山はすっかり紅葉です。

こんな明るい林が延々と続きます。
こんな所にキノコが出るんでしょうね。

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急坂を登りつめたところに碑が立っています。

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abc 071

abc 077

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これより山の村とあります。
昔の人はこの坂を歩いて上りここで一息入れたのでしょう。

もう一つの目的地は山の村の道の駅。
ここでもキノコが買えるんです。

ところが!
なんと今年、
つい最近から火曜日が定休日になってしまったそうです。

残念!
これでは永久的に訪れられません。
キノコを買って蕎麦を食べようとしていたのに。

仕方が無いのでこのまま有峰林道を通って帰りましょう。
有峰も紅葉真っ盛りで紅葉狩りの車が行き交っています。

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途中
サルとキツネに遭遇。
サルは見事な冬毛に生え変わっていて温かそう。

abc 101 abc 103 abc 105

このキツネは全く臆することなくゆうゆうと
食事をすませ反対側に消えていくのですが
最後にちらと一瞥をくれるサービスの良さです。

有峰は野生動物のエリアでここでは人間は単なる
闖入者にすぎません。
ジャマをしないで間違ってもエサなど与えず、
食べ物くずなど落さずそっと去るのがルールです。

abc 093

帰宅して
買ってきたキノコと
最近よくお客様から頂くキノコを混ぜてキノコ蕎麦を
作りました。

abc 114


豊かな自然の恵みに感謝。

6月の開通を待ちわびた有峰林道もそろそろ冬支度が
近づいてきました。
今年はあと何回行けるでしょうか。