大長谷ハンターズジビエさんのおかげで野生獣肉が
簡単に入手できるようになり念願のジビエ料理のラーメンを
作れるようになりました。

これは本当に有り難い事です。
石黒木太郎さんに感謝、深謝。

しかし、コース料理で数万円とかアラカルト(単品)で一皿
数千円などの料理ならば塊肉で提供することも可能なのですが
いかんせん価格が牛肉並となるとどうしても薄切りやひき肉と
いった使いまわしになってしまいます。

そういう事をつらつらと考えていると
どうも私達料理人は既成事実に慣れ過ぎてしまっているというか
現状をニュートラルなものとして囚われてしまっていて
大事なことを見落としてしまっていると気づきました。

フレンチや中国料理が発達したのは恐らくジビエがあったから
なのだろうと気づいたのです。

現在では飼育肉がいつでも手に入り料理人ですら
鶏を捌くことも出来なくなっています。

飼育肉はどれも同じように柔らかく程よく脂が乗り
食べやすく部位に分けられて流通していますから
料理人はいつもの手順で調理が出来ます。

でも飼育肉など無かった頃はどうだったでしょうか?
雌雄の別であったり成長の度合いであったりで
硬かったり柔らかかったりしたはずです。

獲った自分たちが食べるのならそれで結構でしょうが
位の上の方々の為に作るとなれば
それぞれに
硬い肉ならば柔らかくする方法
筋の多い部位ならばそれを除く手段
長く煮込んで旨みが抜けそうになったらそれに添えるソース

そんな工夫と知恵が求められたと思うのです。

フレンチのソースにはそんな知恵がぎっしり詰まっている
と感じるのもそこからなんです。

ジビエと言えば中国料理では机以外は食べるというお国柄。
青粂肉糸といえば今じゃ知らぬ人のいないほどメジャーに
なりました。

肉を細く切って下味をつけ、卵と粉をまぶして下ごしらえをする。

これって野生の硬い肉を食べやすくする創意工夫の賜物と
いう気がしませんか?

ジビエを始めるにあたって私はその基本に立ち返ろうと
思いました。
日本古来のジビエ、山賊鍋です。
おかげさまでご好評を頂戴いたしましたが
やはり思った通りやってみて分かる得るところの多い
メニューとなってくれました。

いずれ出番の来る
鹿肉にはおそらく中国料理の細切り肉の技が活きるでしょう。
またすっきりしたポトフのようなスープにもジビエは活用できる
はずです。

獣肉を触ることで素材に向き合う勘
(昔から包丁を持つ人間がずーっと巡らしてきた知恵)
そんなものを養いつつ励みたいと思うのです。

最後に渋谷区恵比寿でフレンチレストランを営む達人
宮代 潔氏の言をご紹介しておきます。

「旨い肉は焼くだけで旨い、 かも知れません。
しかし、それはたんにジビエを使っただけの上辺の料理でしかない
ジビエだから出来る事を追求すれば、自然と答えはクリアに
見えてくるでしょう」

と。

私も負けないで追求してまいります。

なお、
15日(水)からはカニワンタンメンの出番となります。



スポンサーサイト
山の幸を片っ端から鍋に放り込む山賊鍋を
イメージしたラーメンですが何だか忘れ物をしたような気がしていました。

丸芋の隣に置いた箱にムカゴをしまっておいたのをすっかり忘れて
いたんです。

初日は乗せていませんでしたが二日目からはしっかり
乗せてさらに山賊鍋らしく仕上がってくれました。

hp21.jpg

正しく処理されたイノシシ肉には癖や臭みなど全くありません。

先日大長谷で出会ったフレンチの料理人「猪俣さん」の言
「臭い豚肉よりよっぽど旨い肉だ・・」と
まさに正論、正鵠。

輸入物の豚肉はどうかすると煮ても煮ても生煮えのような
異臭がすることがあります。
これは飼料がよろしくないせいです。

イノシシもよろしくない餌を食べたものは匂いが悪くなります。
悪い匂いのする肉はもう既に美味しくない肉なのです。

その点、里から離れた深山で獲るイノシシは自然なものしか
食べていません。
「大長谷ハンターズジビエ」がその地の利を最大に
活用していると言えるでしょう。

また、
鹿の繁殖が山の衰退を招くという話jは前回に記しましたが
その駆除には自治体の援助が欠かせません。
岐阜県では鹿の害を重くとらえているらしく
一頭当たり数万円という補助金を出しているそうです。

わが富山県では数千円という有様です。

日本は肉食を忌み嫌った時代があったため
獣肉の扱いの文化が失せて欠落していて
肉と言えば鍋料理が基本になってしまっているそうです。

タヌキ鍋 と誰でも聞いたことがおありでしょう。
ところがニホンジカの肉は鍋にしてもあまり旨くないと
西日本などでは駆除した鹿を埋めていたというのです。

補助金が出ない、積極的に食べたくないとなれば
鹿が繁殖する一方です。
それでなくても猟には経費がかさみ重い獲物を運ぶ
人間も高齢化しているのに益々ハンターのなり手が居なくなります。

山をイノシシや鹿の物にしてはいけません。

じゃんじゃん駆除して美味しく食べて環境保全にもつなげましょう。

私達料理人もその役割の一端を担うべきと思っております。





誠に勝手ながら22(水)は臨時休業とさせていただきます。
何卒よろしくお願い申し上げます。
2017.01.09 謹賀新年 2017
今年は雪の無い温かい正月となりました。
有り難い事ですね。
私達雪国で暮らす人間は雪が無いというだけでもう幸せなのに
さらにお正月から青空まで拝めるなんて素晴らしい年始です。

ho33.jpg


年明け2日から麺の打ち込みを始め4日から営業を開始、
その後の3連休とあわただしく過ぎてもう今日は9日です。

更新が遅れて申し訳ありません。

今年も精一杯頑張りますのでどうぞよろしくお願いいたします。

週明けから期間限定メニューも再開できる見通しがたち
今はその準備に追われております。

常時頭の中には5~6種の新メニューのレシピを構築して
いるので唐突にお客様に訊ねられるとしどろもどろになりますが
お出しする時にはキチンとしたものをご用意いたします。

どうぞお楽しみに。












30日をもって今年の営業は終了しました。
正月三が日はお休みをいただき、
明けて4日から営業を再開致します。

今年に積み残した話のくくりも
やり残したトライも沢山あります。

でも明日があるさ、
という言い訳が通る有り難さが今年は
しみじみ心に染みます。

歳の押し迫った先月幼馴染の友が逝去しました。
50年来の友が居なくなったという空虚感はとても大きく
何でも遠慮なく話せる伴侶が居なくなったに等しいほどの
喪失感を未だに受け止められないで過ごしています。

精一杯生き抜き「幸寿し」の金看板を立派に残した
生きざまに負けないように頑張って行こうと
私達夫婦も励ましあって大晦日を気ぜわしく過ごしてます。

昨年から始めた期間限定メニューも安定して出るようになりました。
これもひとえに食べてくださるお客様がいてくれればこその
しあわせです。

定番メニューもおかげさまでご好評をいただいておりますが
今年はやたらと「土佐丸」のご注文の多い年でした。

それと忘れられないのが山形ラーメンのお勉強です。
王国のラーメンは原点を見直す良いきっかけになりました。
来年はかたくなな衣を少しづつ脱ぎ、色々なラーメンの
勉強もやっていこうと思います。

来る年も気合いを入れて守るべきはしっかり守り
アイデアを絞るべき所はしっかりと絞り、
皆様にお喜びいただけるよう努めてまいります。

一年のご愛顧まことにありがとうございました。
来る年も変わらぬご愛顧のほどよろしくお願い申し上げます。











明日11/21(月)は都合により休業させていただきます。
翌22(火)は定休日なので
21,22と連休とさせていただき23(水)より通常営業と
なります。

勝手ではございますが何卒よろしくお願いいたします。
なお好評実施中の期間限定メニュー「山形ラーメン」は24(木)
からも継続いたします。

どうぞこの機会にあっさり系のスープなのに
手打ち極太麺がマッチする不思議な山形ワールドを
一度ご賞味ください。


ho4.jpg

2016.11.04 納豆の話ー3
アジア納豆の一大特徴とも言えるものに保存性が
挙げられます。
ミャンマー東北部のシャン州、ここはアジア納豆の代表的存在と
位置づけられていますが

ここでは納豆を臼でつぶして団子状に丸め伸ばして煎餅状態
にして乾燥させて保存食としています。
これを作ってみました。
hj21.jpg

hk83.jpg


乾燥させたものを揚げるか、焼くかして砕き、スープに入れる
というので味噌汁にしてみました。
hk89.jpg

ところが意外に美味しくないのです。

煮干しを入れてしまったのが原因のようです。
このスタイルで納豆麵を出したかったのですが断念しました。

日本の江戸時代にも納豆汁は盛んに食べられていたそうですが
基本
納豆をダシとして考えられていたのです。
煮干しやカツオダシを使わないで刻んだ納豆と水で
作っていたそうです。

納豆汁といえば山形の物が有名ですがそれは
すり鉢で挽いて作るスタイルです。

これも自作してみたことがありますが、やはり煮干しを
入れたからなんでしょうねガッカリした記憶があります。

あと、納豆に塩を加えたものもあります。
本ではそれを普通の納豆とは区別して脇に置いてありますが
中国では黒くなった「豆鼓(トーチー)」
日本では「浜納豆」
ミャンマーでは「竹納豆」というものがあります。

竹納豆とは竹筒の中に入れた塩納豆です。

作者は日本とアジアとの往復を繰り返しつつ食べつつ
ある疑問に突き当たります。
日本の納豆のルーツは果たしてどこなのか?

そして日本納豆に還ってくるのです。





私がその話を聞いたのはずいぶんと前の話です。
「うどんに絹を混ぜるとツルリとして美味しくなるらしい」

その時はそのまま聞き流していました。
自家製麺をするようになってからも日々の仕事に追われ
思い出すことも無く来ました。

山形のラーメン店情報を探していて唐突にその話を
思い出したのです。

今、
山形ではシルク麺が流行っているという情報を見たからです。

山形では昔から絹生産が盛んでその副産物で「シルクゲル」と
いうものがあり、それを中華麺に取り入れているというのです。

行程と時間の都合などでようやく探し当てたのがこちら
「温もり中華 銀河」さんです。
hk9.jpg hk8.jpg hk7.jpg

ラーメンと担々麺をいただきました。
hk5.jpg

hk6.jpg


なるほどツルリとした食感が独特です。
低加水麺特有の表面のかすかなざらつきが全く感じられません。

ほーう こういう使い方なのかと得心させられました。

シルクゲルを使用することでかん水の使用を減らすことが出来る
そうです。
先人が様々な試行錯誤の果てに成し得たであろう苦労を
感じます。

シルクゲルを販売している所は下記の所。
(株)松岡  Tel 0234-62-2222
400g 粉末1.600円 FAXでの注文にのみ受けてくれるそうです
株式会社 松岡

今回は鶴岡市のみの訪問となりましたが、行ってみて初めて
解ることも多くそのひとつが

私たちが普段本などで得ている山形の郷土料理などの知識が
ほとんど山形市由来の情報だったということです。

山形市は内陸部、やや山間部地帯であるのに対して
庄内は海に面した地域。
全て異なるようです。

これは大きく日本全体を見ても同じようなことが言えます。

例えば
魚の味ひとつとっても強力に情報発信する能力というのは
圧倒的に東京が強く関東発の情報が全てであるかのように
伝わってしまいます。

それは県庁所在地である山形市発の情報が強いのも同じなのでしょう。

関東発の情報では「スズキやヒラマサは夏の魚」と言われます。
ところが冬の日本海ではスズキやヒラマサは脂が乗って
極上の白身へと変貌を遂げ冬の高級魚となるのです。

庄内には私がまだ見ぬ美味がたくさんありました。
鮮魚売り場に何気なく「イシナギ」が並んでいるなんて
目を疑いました。

冬の庄内の魚もまた未体験ゾーンの美味なのでしょう。
hk2.jpg

hk1.jpg

hk4.jpg

hk3.jpg


山形県は面白い所です。
次の機会には酒田地方と山形市をじっくりと回ってみたいものです。



あるのんさんのブログを見て気になっていた
上市の「カミール」さんに行って来ました。

hj58.jpg

春の山菜採りが終わり、夏のミョウガ採りが終わると
ぽっかりと時間が空き休みの日にどこへ行こうかと
悩んだら富山県ブログ村は心強い味方です。

中でも”あるのん”さんは案外見落としがちな面白スポットを
紹介してくれているのですっかり頼りにして辞書化となっています。



ここは以前ショッピングセンターだったのが今は街なかふれあい
センターのように改装されたのだそうで
狙いは地物野菜です。
hj37.jpg

安い、新鮮、豊富
なるほど確かな情報で動くと外れがありませんね。
剣ジビエカレーはイノシシ肉。
珍しいですね。
hj57.jpg

hj54.jpg

穴の谷の水まで無料で飲めます。
ここの水の事もあ”あるのん”さんが書いておられますが
なかなかに労力とコストが掛かるそうで無料だと言うのは
かなり親切度が高いのです。


美味しかったです。
元気の出そうな味がしました。

全国の美味しそうな飲み物シリーズ。
hj53.jpg hj52.jpg hj51.jpg

「昔の麩」
いいですね~  早速バスケットイン。
hj20.jpg

最近では化学調味料汚染がひどくて麩にまで混入する
アホな業者がいるんです。

変えてはならぬもの  と言い聞かされてこなかったんでしょう。
こういう昔ながらは大歓迎です。
好きな麩があればそれだけで来店する理由にだって
なるんですから。

さて、もう一つの狙いがこちら「上市の里芋コロッケ」
hj55.jpg

何を隠そうコロッケなら毎日でもOKな私。
コロッケの話なら半日でも語れます  と言う位。

帰宅して実食。
hj36.jpg

上市の里芋はねっとりとした味わいが特徴的なんですが
なるほどこれはたっぷりと入った芋が強烈にねっとりと
しています。

確かに美味しいのですが私には少々粘りが強すぎるようです。

そこで夕食にはグラタン仕立てにしました。
hj35.jpg
とても美味しく食べる事が出来ました。
hj34.jpg

手のかかったものはそこから発展させても十分それに
応えてくれます。
hj33.jpg

hj38.jpg

新鮮野菜は文字通りミネラルたっぷり!

麩も味噌汁にしたら香ばしくて懐かしい味がしました。
焼き麩はこうでなくちゃいけません。
香ばしくない焼き麩なんていったい何を・・・
ま いっか  どうせ不味いものなんか買わないんだから。

何がというと先日良品を扱うASさんで酷い麩を掴まされたからなんです。
裏書きには何も書いてないのにはっきりとアミノ酸味がするんです。

近くてもそんなものは買いません。
遠くても「むかしのふ」を買いに行きたいものです。

上市「カミール」さんはそんなさりげない良品を並べています。
なるほど私も便乗しておすすめ。  
hj56.jpg








「覚えている」という方はもう高齢者ばかりでしょうか?

昔、街角にはジュースの自販機と言うものがありました。
缶入りではありません。

自販機のてっぺんに巨大なプラスチックか何かの
透明容器がまるで金魚鉢でも逆さに伏せたように鎮座して
下からオレンジジュースが勢いよく噴き出しているのです。

暑い夏の日には見るからに冷たく美味しそうに見えました。
砂漠の中でオアシスに遭遇したらかくあらんやという位に

下から噴き出したオレンジ色の液体が透明容器にぶつかり
四方へと噴水のようにしたたり落ちているのです。
乾いた歩行者には(子供)たまりません。

カップを置き、10円(だったか?)を入れると
冷たいジュースがカップに満たされるのを取り
喉を鳴らして飲んだものです。

一度でいいから腹いっぱい飲んでみたいと
願ったのは私だけじゃないはず。


でもある日、魔法は音立てて冷めてしまいました。

いつものようにそこを通りかかった時、
お店の御主人がジュースを作っているのを目撃してしまった
のです。
ポリバケツに粉末ジュースを入れバケツの水をざあーっと
加えてジュースを”作っている”のです。

『あぁあれだったんか?!』と
下の格納容器のふたをパタンと締めた音とともに魔法は
解けてしまったのです。

当時
「渡辺のジュースの素ですもう一杯♪」というフレーズとともに
TVから流れるCMに乗せられて大流行だった粉末ジュース。

家にはまだ冷蔵庫が無かった時代。
もちろん氷などは氷屋さんで買うしかなかった頃です。

せいぜい井戸水ぐらいしか冷たい水が存在していなかった為
家で飲む粉末ジュースと機械で冷やした粉末ジュースとが
同じものだとは判らなかったのです。

最近、そんな話を若い子に聞かせたら
「え”~そんな酷いモノ飲んでたんですか?」と
あきれ顔をされました。  

確かにフレッシュのオレンジジュースと比べれば酷い、
フレッシュの物を始めて飲んだ時の感動は忘れられない
ですが、
あの粉末は当時、ジュースという単語に初めて触れた
美味しい記憶でした。

現代では確かに昔とは比べ物にならないほど美味しいジュース
が沢山あります。

でも炎天下を歩いてあの自販機で飲んだ感動的なまでの
美味しさは忘れられません。

なお、
私の郷里ではオレンジジュース(まがいもの)味でしたが
家内の郷里鹿児島県ではグァバジュースだったそうです。

値段の記憶もほぼ同じくらいですからきっと本物じゃ
無かったはずですがやはり美味しかったと言います。

全国にはもっと色んな味の自販機があったと思われます。




ある大手チェーン店では食材の雑菌を徹底的に
排除するため消毒したものを納入させているそうです。

これはなにもそこだけじゃなくていわゆるカット野菜なども
そうした薬液に浸して(消毒)納品されているようです。

いつまでもパリッとして色変わりも無く歯ごたえの良い
カット野菜は大人気。
先のチェーン店ではシャキシャキ野菜のたっぷり入った
美味しいギョーザとなって供されると言うからくりです。

でも考えてもみてください
新鮮な野菜をわざわざ毒劇物に指定されて
それを飲んだらいけません!  と言われている薬液に
漬け込んだ野菜なんて大丈夫なの?

と思われませんか
実はこうした野菜はミネラルがほとんど流出してしまって
空っぽの状態なのだそうです。
薬液による直接的な害というより目に見えない二次的弊害
と言う訳です。

スーパーに並ぶ様々な水煮野菜。
あれもミネラルやリンがごっそり抜け落ちてしまっている
と言われます。
リンが無いとどうなるのかと言うと

本来の(リンを含む)野菜は塩分で味付けをしても
リンが過剰な塩分を相殺してくれるのです。
しかし、リンが無いのにもかかわらず通常の味付けを
しなければ美味しくはなってくれず、
結果塩分のみをストレートに摂取することになり

塩分の摂り過ぎとなってしまうのです。
安価な弁当などはこの手の手間のかからない食材を多用
しているので要注意だそうです。
しかもそれが外国産とくれば注意などと云う問題どころじゃ
ありません。

C国人経営のお店などが異常に安価なのは実は
問題山積なんですね。
しかも看板からしてすでに親日国の名を騙っていますし。

ま、あだしごとはさておき

私が本物のハムに遭遇したのは外国航路のタンカーに
調理員として乗っていた30年以上も前の事です。

ニューヨークで仕入れた缶詰でした。
大きさは最長30cmはあろうかという卵型のもので
もも肉一本丸ごと入っているんじゃなかろうかというほど
巨大なものでした。

おそらく業務用なのでしょう。
これがめちゃくちゃ旨いのです。

さて、
みなさんハムを食べて何の味がしますか?

ご安心ください
暑さで頭が壊れたわけじゃありません。

ハムの味に決まってるじゃないか   と
ほとんどの方が思うはずです。

そう確かにハムなんです。
でもその前にハムは豚肉で作られていることを思い出して
頂きたいのです。

肉の味はしますか?

本物のハムは肉の味がするんです。
味付けをした肉をスモークして低温調理で仕上げますから
味と風味は確かにハムのものです。

ですが肉なのだからその味がして当然ですよね。
ところが日本の既製品にはほとんど肉の味はしないのです。

ここからは私の想像です。
アメリカの豚肉は安いので広く流通しています。

ところが悪名高い「成長ホルモン」や
(かつてあの中国ですらそれを理由に輸入を停止した事がある)
抗生物質を多用するため肉にある種の臭みが出る事が
あるのです。

一度くらいは食べたことがあるかも知れません。
煮足りないような嫌な肉の臭みです。

大メーカーは恐らく安価な米産豚肉を仕入れて
徹底的に「抜く」のでしょう。
だから肉の風味まで抜け落ちてしまっているのです。

アメリカのハムが美味しかったのは良質な肉だったからにほかなりません。

私は滅多にハムを作りませんが、富山県産の豚肉で
作るとあの時に感動した味がそのまま再現できます。
お客様が私の作ったハムを食べてこう言われるのです。

「肉が美味しいね」  と
hi6.jpg


巷には空っぽの食品が溢れています。
しかし、ネット上では鋭くそれを指摘する声もまた存在します。

一言で理解できる名言をご紹介しましょう。

「肉から作るハムソーセージが肉より安いなんてありえない」

どうでしょうか?

機会を見て続けてみましょう。

魚肉の風味のしない練り製品
豆の風味の無い納豆
味噌の味の無い味噌
味の素の味しかしない食べ物・・・・・・・。

身の回りにこんなに空っぽの食べ物があふれた現実を
私たちは生きているのです。




2016.08.12 お盆の営業
お盆は15(月)まで営業を続けて
16(火) 17(水)とお休みを頂きます。
開けて18(木)より通常営業に戻ります。

期間限定メニューも新たに再開いたします。

よろしくお願いいたします。

2016.07.24 魯山人の言葉
食聖とまで称えられる魯山人氏は数々の名言を残しておられます。

そのひとつを挙げましょう。

およそ全ての感覚というのは無論万人同じではない
美術品を解らないと言う人も
音楽を解らないと言う人もいるように
美味しいものを食べても解らないと言う人もいる。
しかし、それは決して恥などと云うものではない。

その人それぞれなのだから

というものです。
流石に達観した人しか言えない言葉ですね。


その逆バージョンで感服したことがあります。
先に塩ラーメンをお出しした時の事です。

味の素や砂糖を加えずに塩ラーメンを作ると
どうしても塩の当たりが強く出ます。
そこでほんの少し、米粒程の香味油を入れて
作りました。

それを指摘していた方がいたのです。

これには驚きました。
普通は判らないはずなんです。


本当に人それぞれとはいえ
味覚の鋭い人もいるものです。

すっかり肝を冷やして魯山人氏の言葉を改めてかみしめ
己の凡才を深く反省し
かつ精進し、水を探し求めてようやく
節系用の水を探し当てる事ができました。
hh28.jpg


水を得る事で小手先の細工は不要となり
来月には旨みのある塩のとんがっていない
塩ラーメンを出せそうです。

ただいま準備中。






2016.07.02 熊の異常出没
今年は熊の出没が非常に多く山菜採りに行くと
言うとたいてい「熊に気を付けろよ」と声を掛けられます。

実はこれは昨年から判っていた事なのです。
昨年の画像です。
gf09.jpg


有峰の道端に大量のドングリが落ちていました。
画像ではまだ少ない方で場所によってはびっしりと敷き詰めた
ようにすら大量でした。

これほどの豊作は未だかつて見たことが無いほどでした。
道端に車を止めて食事をしている間もひっきりなしに
ドングリが落果して屋根に当たり「カン・コン」と音立て、
gf08.jpg


キノコを探しに藪に分け入るとそこら中から「カサ・コソ」と
音がするものですから熊でも歩いているのかと見まわすことも
度々でした。

熊はその特殊な生態ゆえに堅果類の多寡が大きな
影響を与えます。
交尾を終えてもすぐに着床せず冬眠前に堅果類をたっぷりと
摂る事が出来た時のみ着床し、冬季に出産するからです。

ですからこの大豊作の冬に元気な子を産んだのでしょう。
どこかの映像で2頭の子熊を伴った母熊の姿をみて
『やはり』
と思いました。
2頭を産み、かつ育てるのはクマにとって大変なことなのだそうです。

これもあの堅果類大豊作の結果なのでしょうね。

熊は一年から二年の間に子離れ、親離れします。
その時期が今なのです。
木イチゴが子熊の大好物なのでたわわに実ったところに
子熊を連れて行きます。

夢中になって食べる子熊の傍からそっと母熊が離れて
それで儀式はあっけなく終了なのですが、

この時期
空腹とパニックになった子熊が考えられない場所で
出没騒ぎを起こすのです。
今年は特に多いというのも無理からぬことですね。

ある人が有峰の道路で直前を横切った熊を見た
というので詳しく聞いてみるとやはり子熊でした。

TVなどで見る撮影された熊も大抵子熊でしかも例外なく
やせっぽっちです。
次に機会があったら注意して見てください。
可哀想になるほどです。

でも母熊に見捨てられたわけじゃないんです。
立派に育てられて幸運だったんです。

子連れの熊が危険なのは誰でも聞き知ってますよね。
ではなぜ危険なのかと言うと。

子供を守るために母熊は臨戦態勢でいる為です。
では、何から守るのかというと
一番の敵はオス熊です。

オス熊は強ければ強いほど子孫を残すためにメス熊を
懸命に探し求めているのですが、
子供を持っているメス熊は受け入れないのだそうです。

そこで子連れのメス熊(当然メスしかいない訳です)を
見つけたら真っ先に子熊を殺します。

するとメス熊はオスを受け入れるのだそうです。
先の着床遅延といい
なんて残酷な野生の命の生理なのかと嘆息せざるをえません。

熊の食事を横取りをしてきたことが申し訳ないほどじゃありませんか。

せめて、木イチゴを採るのは止めようと
何年も行っていません。

野生の世界は本当に大変です。

でもね
熊は厳しいと言ってもまだ冬に冬眠できるだけマシとも
言えるかも知れません。

春のまだ早い時期
サルもまた子ザルを抱えて集団でいるのですが
残雪の上を裸足で歩いているんです。
人間でいえば赤ちゃんのような足跡が・・・・

あ、当たり前か


どうやらオチが付いたようです。
失礼しました。   






bb


gb2.jpg

お馴染のハナイカダです。
春の早い時期、林の中から陽光を求めるようにして
枝先を伸ばして芽吹きます。

ですから林の端、つまり林道へと伸びてくるので見つけやすい
ものですが、あまりに普通で目立ちません。
一度解ってしまうと案外今まで見落としていたことに気づき
『なんだこんなトコにも居たのか』  と拍子抜けします。

葉の上に花が咲くと言うのは他に無く同定のしやすい
山菜です。
gae-29.jpg


枝先の小さな葉の塊をそっと丸ごと採取して
天ぷらにしますが、コシアブラなどと同様
その一枝はそれきり枯死しますので大きな木で
少しだけ行うようにしたいものです。

もう少し大きな葉になったら6~8枚ほどあるうちの
数枚だけ摘み何枚かは残すようにすれば大量に採れます。
木へのダメージも少なく出来ます。

gae-63.jpg gae-41.jpg


お浸しや葉の裏にだけ衣をつけた天ぷらなどが
美味しいのですが、何といっても菜飯が有名です。
gae-62.jpg gaf-13.jpg


生のまま刻んで塩もみして熱々のご飯にまぶすだけです。
gb8.jpg

菜飯と言えば大根菜飯が有名ですが
せっかくの春です
ウコギ、コシアブラなどとともにこれも一度は食べておきたいものです。
gae-34.jpg


大根葉もウコギもコシアブラも単に「菜飯」としか呼びませんが
このハナイカダのみ「ママコ飯」と言う別名を持っています。

東北ではこれをママコと呼ぶことからついているのですが
葉の上についた花やつぼみがまるで葉の上に飯粒を
散らしたかのように見える事から呼ぶのだなと
山で実際に見るとよく判ります。
gb1.jpg


するとやはりただ単に菜飯とは呼びたくなくなります。
これはやはり「ママコ飯」と呼ぶべきでしょうね。

さて、いままで何年もこれを採取し食べてきました。
山菜の天ざるでも活用してきました。
でも結実したものには遭遇したことがありませんでした。

雄花(雄株)と雌花(雌株)があり葉の時点で異なります。
雄花は葉の上に数個の花が付き
雌花は一個だけしかつきません。

雄花は花期が終わったらそのまま一枚の葉になってしまいます。
ですから雌花であっても花期が終わって結実しなかったら
雄株、雌株ともに普通の一枚葉になってしまって
「これがハナイカダだよ」と
言われなければ初心者には同定不能です。

ところが!
今年はついに結実したものに遭遇できました。
hf101.jpg


これだけ葉が大きくなると特徴も明瞭に見て取れます。
hf100.jpg

春先の物とはもはや別人ですね。
勿論、天ぷらにしても硬くて歯が立たないでしょう。
今は鑑賞するしかありません。
hf102.jpg


もう少しすると赤くなり、可食となるそうです。
そして最後は黒くなり一粒の種となるわけです。
面白い奴でしょ?

随時、訪ねて画像に残せれば幸いです。

gb3.jpg
満開の雄花